歪曲される情報を見る。

日本を馬鹿(馬鹿文系)が叩く、だが、それはどの程度正しいのか?非常に疑問である。

週刊ダイアモンドのコラムは変「鉄鋼業界の斜陽化が加速する理由」

2010年05月20日 00時19分05秒 | 日記
このブログは週刊ダイアモンドのコラム「鉄鋼業界の斜陽化が加速する理由」を読んだ人だけ分かると思うので、それ以外の人は、読んでも良く分かりませんので、悪しからず

こんな所で2007年からの景気変動についての持論を持ち出そうとは思わなかった。このコラムの中ではCVP分析を始めとした、経営分析が書かれているみたいなものなのだが、切り方が分らない。要は、数値が高いの低いのとぶった切るだけの近視眼的な事しかない。

この中で2007年から2010年初頭までの鉄鋼統計のCVPを中心としたグラフについて「CVPは最早理論として破綻しているから、この変動要因が何に基くモノなのかは調べる気にならない」との仰せだが、そんなもの調べないと分らないの?とチャチャを入れたくなる。

このおっさんが「カマドウマ現象」と呼んでいるものを見てみると、2007年6月頃にピークが来ている。これは経済産業省のレポートにある「石炭ショック」の頃と符合する。もう一つのピークは2008年9月にピークが来ている。これは「リーマンショック」の頃である。また2009年3月頃に、CVP分析による固定費の推移のピークが来ている。これは鉄鋼業界とは関係ないが、私は実に印象深く覚えているものとして2GのSDマイクロメモリーが298円で売られていたのだ。

これは、どう言う事だったのか?

「お金が欲しい」と言う事だよ。

つまり半導体業界は、短期的だが深刻な需要不足に陥っていた。(加えて資金不足)この2GのSDマイクロメモリーが298円とは、今に到るも稀有な価格としている。もっと言えば、この時期298円をつけたが為、本来的に今298円が当たり前に出てくるのを阻害している。(と私は思うのだな)

これが慶応的カマドウマ経済破壊現象と呼ぶべきものなのだ。(そういえば「帝都物語」で登場人物の女の人に憑依して畸形に変形した虫はカマドウマだった。禍禍しさを憶えているが、当に慶応的であると言うべきだ)

この一連の業界分析と言うか「上がったでぇ下がったでぇ」分析は、数値のお遊びとなっている。重要なのは現象を捉えるべきでは無いのだろうか?

まぁ私も適当といえば適当だが、この間、韓国の何とかと言う製鉄会社の利益が3000億円で、JFE新日鉄の利益の三倍を叩き出したとの事である。これってどうなの?例えば、私のブログでは何度も出しているが円-ウォン通貨スワップが4/30終了した。これは円の庇護下にウォンがいたと言う事だ。この後ウォンの価格は上昇した。

加えてギリシアショックを見ていると分るだろう。円は上がっている。もっと言えばリーマンショック以降最初に円が高騰した。理由は、銀行を始めとした慶応面した金融セクターが「デリバティブ取引をする能力を持っていなかった」と言う事が幸いし、リーマンショックの損失は「間接的」にしかなかった事による。

「ケガの功名」ならぬ「馬鹿の功名」であろう。

この後何回か「週刊朝日的」財政不安に寄る円売りがあったが、基本的に他の通貨が「困ったちゃん」を抱えている事が分るにつけ、円の高騰が進んだ。つまり、円は「ハードカレンシー」としての信任が厚いのだ。そうなると鉄鋼屋の様な「高い」が口癖のおっさんらは、当然買わない。結果、売り上げが下がったのだ。

韓国の製鉄所の利益は2010年第三四半期の決算から考慮すべきだろう。つまり「グローバル経済下」の分析とはそういうものだと、素人の、理科系の設計屋さんは、そう思うのだがどうでしょう?

つまり鉄鋼業界は良くやっている、耐えていると言うべきだろう。しかし、前のブログでも言ったが、改善する意欲にかけて中小企業いじめを無意味にやっている馬鹿の当然陥る所だったと言うのも事実である。儲かっている時に、もっと色々な事に変革の可能性をみて果敢に行うべきだったのではないだろうか?

それにしても新日鉄の利益の上下幅の大きさは、この材料の原価と売値と為替の変動をもろに受けていると言うべきで。
これに関しては「芸」がないと言われてもしょうがないね。

また2009年の春に色々な所の鉄鋼需要の低下は、先程の2GのSDマイクロの需要低下と同じく、見えていた事を
知らないふりをしている姿が見える。どういうのかと言うと、

「いやぁ~、リーマンショックはひどいですなぁ~。」
「さいでんなぁ~、ですけど天下の鉄鋼メーカーですがな、何とかしはんのやろぉ~」
「さいでんなぁ~、何せ、大手のお偉い所や!自動車も、電機も鉄無くては何も進まへんやろぅ?」
「せやせや!きっと安泰ですわな!」

ってな、脳みそが腐って、耳から垂れていそうな光景である。この様な牧歌的な東大阪のような話は、事ほど左様に、人々は、例年の動きになぞらえて行動するものなのである。その結果、当てにしていた予測が外れると思いっきり動揺するのである。それは、滑稽なほどである。この鉄鋼業界の問題も今年はこれだけいける筈の「筈」がどの程度か?予測していなかった結果だろうと思う。

この「当たり前」と言う言葉を変事において正確に把握するのは絶望的に難しい。何とはなれば楽観が先に立つ文化系大学出には、その嫌な事は受け入れられないだろう。

この週刊ダイアモンドのコラムも色々と理屈のような事を言っているが、少し劣勢になっている業界を見ると「もうXXXはダメだね」とすぐに「くさす」万事他人事を決め込んだ典型的文化系大学出の行動そのものである。

こういう奴に限って後で「やっぱり凄かった日本の鉄鋼業界」と言う題が付いたコラムを書く事だろう。しかし今の社員の給料は馬鹿高く、設備は高い高いと鳴いて叩くようだったら、本当に駄目になるだろうね。それは君達の夢であり望みなのだから私がとやかく言う事じゃない。どうぞ御自由に「落ちぶれて」下さい。

(これって設備を高く買えというのではなく、低脳な設備担当を前に出して無駄な出費を出させる一方で、本当はこんな事をしたいんだけど、買う側が一方的に責任をこちら側に押し付ける態度を明白にしすぎるので予防的態度を取らざるを得なくなり、誰にとっても良い事にならないが、それを絶対に譲らない態度を取り続けると言う事です。)

このコラムの中で採るべきことがあるとしたら、所詮企業は人の集まりである。ITITと慶応の厄病物体のように鳴いていても、中で動く人間の質に依るということを新日鉄のカマドウマ曲線は証明している。

思うに経済の分析と言う奴には結構、先入観が先に立ち、自らの鬱憤を晴らすために、相手を叩きのめすような奴の寝言が多い気がする。こういう奴は、矮小な自分を少しでもでかく見せるために大人しい嫁さんを叩きのめすDV野郎と似ている。この鉄鋼業界と言う大人しい嫁さんは殴り甲斐があったかい?あったとしたらおめでとう。このクズ野郎。

日経の出版物をやたらと宣伝しているようだが、私は日経新聞といえば「ロースクールより先ずビジネススクールだ」の迷言とITバブルの前後でのコメント・社説の豹変ぶり、今の事のように思い出す。これはまるでドン小西が有名な賞を貰う前に資金繰りが厳しくなった時に彼をボロクソにけなした銀行の奴らの態度を思い出す。ドン小西が賞を取ったら「流石でございます先生」と急に猫なで声となった。臆面も無くとは、この事だが、本当にびっくりする。

事ほど左様に、銭の虫は、目先の事しか見えず、それが何か判断できない。分析などは出来ない奴が週刊ダイヤモンドにコラムを書いているのだろう。場当たり的、局所的な話ばかりで利益が上がった、下がったと数値しか取り上げていない。現象の発露としての数値を否定はしないが、その数字しか見ていない論評は、別に将来を映す鏡にはならない。正直、見る価値なしである。

数値を扱うなら統計分析をやっている人が単純に数値を分析している方が、まだ信憑性があるだろう。このコラムに、幾ら払ったのだろうか?もうちょっとマシな分析をしたらどうだろうか?利益が上がっていないから、日本の製鉄業は駄目だと吐き棄てているだけだ。そんなに偉いつもりなのだろうか?正直、週刊ダイヤモンドは、何を目指しているか良く分からない。


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