ある時、ハイブリッド車の比較という表があって、それを見ると「モーターへの電源供給方式」で、まぁチョッパー電圧制御なんだろうけど?と思っていた。
まぁ大電力だし、チョッパー降圧なんだろう?と思っていたらビックリ!プリウスのみが「昇圧チョッパー」なのである!
これが今の電力技術の中の「トランザム」みたいな物である。まぁ簡単に言うと、昇圧チョッパーは始動時、交流のモーターではスターデルター接続で機動力を稼ぐのだが、それをサーボモーターって言うかブラシレスモーターであるプリウスでは駆動電圧を上げる事によりスターデルターのような高出力発進をしているのである。
その方法論は至って「トランザム」と同じで、電池の電力か停車時に発電量を上げてコンデンサー(この場合はスーパーキャパシタ)に蓄電して、それを乗っけて放電するのである。
無論長続きしない。その辺も「トランザム」と似ているが、これは偉くパワーの違いが出るのだ。但し、エネルギー効率的には若干悪くなる。それは仕方ない。
ただ、ホンダもやるんじゃないの?と思っていたが「意外に保守的って感じぃ~」である。
モーターの特性曲線を見ると、こりゃ真に理論的に考えると動くわけの無いものだよなと思う。何しろモーターって奴は、低電圧低回転低電流では「スッカスカ」なのである。回り始める時に活を入れるような言語道断パワーが入ってようやく理論的に穏当に回るのがモーターって物で、その機能的矛盾と動く不思議と言う奴を論理で考えると、やっぱり「モーターは回る」のではなく「モーターを回す」のである。
また、もう一つ「モーターに電気を回しておく」と言う物もあり、多分豊田はそれもやっているんだろう。電気のシステムの中で導体(電線とかプリント基盤のランドとかコネクタ)や抵抗、そして半導体は「熱損失を出す物」であり、コンデンサーとコイルは電気を蓄積し位相を変更するものである。
恐らく車が停止した時点で、モーターのコイルに徐々に電気を流しコイルに貯めておいて、一方でスーパーキャパシターにも電気を貯めておく。これを起動時に反転させ、高出力を出すのである。これはモーターを止める時の「反転磁力」と逆の現象である。
この考え方は、知られているが、あまり使われるのを見ていない。
まぁこれを読んで分かる奴は「そうそう、プリウスはガンダムダブルオーだよな!」と納得するだろうが、する奴を長崎で見た事が無い。
かくて「お前ら長崎の田舎者にプリウスに乗る資格なし!」…「ただし、売れないと豊田が困るので買うことは許可する」
などと言う思いを「運転しながらプリウスを見る度思う」私である。
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