朝から台風で雨の予報。
ATCに大和展を見に行く。
まずは風月で、ピリ辛焼きそばと牛筋ネギ焼き。
汗だらだらで旨し。
艦コレファンの息子のガイドで、いろいろ教えてもらいながら見る。
金剛。 巡洋艦には山の名前。
メインの大和。
建造命令からわずか3年で完成。
何度か後方支援等をこなして5年後に特攻命令で海底へ・・・。
船の寿命で考えると、まさしく一瞬。
今の造船技術でもわずか3年では作ってないと思います。
大和、本来の目的は戦争抑止とか。
日本に戦争を仕掛けるとこんな凄い戦艦が控えている。
いわゆるほんとのフラッグシップだったとか。
ただ、戦闘方式そのものが古く、水平線の更に向う50km先へ、主砲でドーン、ドーンと打つ時代は過ぎ、はるか遠くの空母から艦載機で爆撃・魚雷を波状攻撃する時代へ。
大和も現場に何回か駆り出されるうち、対空機関銃でハリネズミみたいに艤装されていきます。
最後は、計画的に左側ばかり、魚雷で何発も喰らったらしいです。
数時間でお供の船を含めて、艦載機で次々と撃沈されていきました。
命令は特攻ですが、相手は空母本体ではなく艦載機なので、実質、防戦一方の展開ではなかったかと・・・・。
複数の部位ごとに溶接して、最後に組み付ける。
底から全体を順番に組み上げないこの工法、丸亀の今治造船でまじかに見ることができます。
水平線の向う50kmまで届く主砲。 なんと駆逐艦一隻の重量。
艦載機しか射程に入らない実践では、何に当てることができたのでしょうか。
伊勢。 途中から艦載機の発着場が追加されている。
赤城。 永遠のゼロに出てきた、特徴のある煙突。 巡洋艦を空母に設計変更したとのこと。
映画では、これがミッドウェー海戦で撃沈され、戦局がまずい方向へ変わっていく様が描かれてました。
艦橋。
電子化はほとんどなし。
パイプで音声伝令。 爆音の中ではどうだったか。
終戦後のドッグ。 こっそり近寄って魚雷を打つ小型の潜水艇が大量にありました。
一番活躍したと思われる対空機関銃。
機関銃だらけの側面。
魚雷を落とす艦載機から見ると、確かに巨大な的。
旋回して躱すのは無理で、生き残った人の証言では、5本の魚雷が同時に突き刺さるのを見ているしかなかったとのこと。
巨大な主砲を生かす相手に遭遇しないまま、活躍できなかったのは残念。
作戦参謀もたぶん戦術的に百も承知の中、総動員で特攻命令。 実に悲しい展開です。
今、大河ドラマで、軍師・黒田官兵衛を見てますが、戦国時代のほうが人を使うソフトがまともに思えて仕方ない。
巨大な主砲や、巡洋艦を空母に変身させたり、3年で巨大戦艦作ったり・・・・。
この技術の凄さと、特攻精神のアンバランス。
技術屋の立場から、それは効果的ではありません。 なんて言えない状況だったんでしょうけど・・・。
お偉い方も、引くに引けないプライドで国民全員引っ張ってっちゃった?
戦争経験もなく、綺麗に収まる話ではないのでこれ以上はパス・・・・。
平和の象徴、サンフラワー。
台風、ほんとに来るのかいな? の日曜日でした。