大塚美術館。
本物は一つもなし。
堂々と贋作とうたっているのに、人気の美術館。
目の前の美術品が本物か偽物かなんて、素人にはわかんない。
特に私はどうでもいい。
偽物でもなんでも、世界の名画を一気に見れるなら行ってみたい。
それから本物が見たくなってルーブル美術館に行く気になれば、それでもいい。
てな人に、ググッと敷居を下げて、とにかく美術に触れさせる場所であます。
なんで大塚? 大塚製薬系列の会社が写真の出力から陶器の贋作を作る技術を開発し、
贋作を大量に作って美術館にしちゃったから。
ディテールだけの印刷の上から、筆の凸凹を手作業で再現し、その上にリアルな写真出力を被せ、さらに色調整して、
焼いて陶器にします。
結構手間ですが、贋作を筆ですべて書きなおすよりははるかにスピーディー。
陶器なんで、おさわり自由。フェルメールの瞳の少女やモナリザも。
ワクワクしてはいりましたが、最初は古典美術。
やたらとキリストの磔の絵が多く、だんだんうんざりしてきます。
ありとあらゆる人が書くけれど、写真のない時代、キリストの顔がいろいろ違い過ぎて、
本物に近いのはどれかも分からない。
昔は風景などに感心はなく、ひたすら人の絵ばかりです。
大塚オー三の贋作技術。
凄いのはコレ。
取っ手に見えるけど、少し膨らんでるだけで、手が入りません。
陰で取っ手が出てるように見えてるだけです。
人物画は極力避けて、少ない風景画を撮ってました。
最後の晩餐の実物大。
こちらは修復前の贋作。
こっちは修復後の贋作。
足元のドクロ。こんな角度で近寄って写真撮れるのも贋作ならでは。
一瞬、中指と思って笑ってしまった。
どうせ贋作なんだから、中指でも良いんでないの?
と考えてしまう。
館内は全長4kmもあます。
リアルな贋作と、何個か違う箇所を描いた贋作を並べて、クイズラリー作ったりすると、
子供連れも楽しめるんじゃないかな。
ちょっと子供は置いてけぼりで、飽きた子供をなだめるシーンも見受けられました。
絵の中の人物になり切る着替えインスタ映えの撮影コーナーもありましたが、
服の色がイマイチなせいか、誰もやってませんでした。
モナリザ。
つい、ほっぺを触ってしまいます。
ヒマワリ。いくつもありましたが、どれが一番有名か分からなかった。
後半、17時閉館の放送でバタバタ通過しましたが、2時間ぐらいは過ごせました。
11時から17時まで、ガッツリ遊べた鳴門のあれこれでありました。