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退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

出る杭の世直し白書

2023年03月16日 04時19分04秒 | 本を読みました


鳩山友紀夫氏、孫崎享氏、前川喜平氏、植草一秀氏の『 出る杭の世直し白書 』という本を読みました。


前川氏と孫崎氏に惹かれて買いました。


内容は、

はじめに1  鳩山友紀夫
はじめに2  孫崎享  
第1章 新型コロナ対策は機能したのか
第2章 米中対立に拍車をかける日本の外交
第3章 脱酸素と原発政策
第4章 日本の財政と経済政策
第5章 変わりゆく教育
第6章 政治と行政の再建
おわりに   植草一秀 

 

全編4人の対談という形で展開され読みやすい本でした。

興味を持ったのは鳩山友紀夫元総理の発言でした。
鳩山氏の本は読んだことがなかったので、「宇宙人」と呼ばれた元総理の発言は新鮮でした。


第7章に、『1989年に消費税が導入されて31年経ちましたが、この間の消費税収は約400兆円です。対して所得税は同じ31年間で275兆円の減税、法人税は300兆円の減税となっています。消費税で400兆円むしり取りながら、所得税と法人税で合計575兆円が減税されていたのです。 つまり消費税というのは、社会保障の拡充にも財政再建にも寄与せずに、ただ金持ち優遇と大企業の減税に充てられてしまったと理解することが出来るのです。』とあったことです。
これには愕然としました。

そういえば、消費税の税率については話題になりましたが、その他の税率については目にしなかった気がします。こういうことはマスコミがもっと騒いでも良いのにと思いました。


出る杭の対談は話し言葉なので、あっという間に読めました。


障碍者差別と法治国家

2023年03月15日 09時52分02秒 | ニュースより


とても気になる記事がありました。

「カップラーメンを食べていた学生を注意しなかった」視覚障害のある教員に退職を迫り…岡山短大で起きた“障害者差別”
  


記事で問題にしていることは『障碍者差別』ということでしょう。

由々しき問題です。

関連するニュースを見つけました。(2019.3.6)
教壇復帰をめざした山口雪子さんの裁判のその後

 

更に、私が気になったのは「差別」もそうですが、「司法軽視」ともとれる大学側の対応でした。


『三権分立』と言われますが、昨今「司法」の立ち位置がどうなのだろう?と感じることがあります。

法治国家である以上「法」は最優先に守られなくてはいけないでしょう。

ところが、道徳の最後の砦である「法」が価値観の多様化から道徳が不明確になり、法が露呈してその抜け穴をつく輩が出てきた。それは昔もあったことだが、抜け穴も無いところを力尽くでこじ開け勝手な解釈の元でやりたい放題の蛮行に走る。


法を無視するのは、昔は反社会的勢力の十八番でしたが、今はそうでもなさそうです。

そういえば、以前政府が高裁判事の定年を延長させ法曹界に介入しました。
これは検察庁法の一部改正で、内閣又は法務大臣の裁量により検察官の勤務延長及び定年の特例措置が認められたからです。しかし、黒川弘務東京高検検事長が、賭けマージャン問題で訓告処分に付されて自己都合退職となったことで、もくろみは頓挫しました。(これは黒川氏の微かな抵抗だったというのは考えすぎでしょうか)


話を戻すと、
裁判はすべて山口氏(視覚障害のある准教授)の勝訴で終わりました。一審と控訴審は、山口氏の職務変更と研究室からの退去を無効とし、岡山短大に110万円の支払いを命じたのです。2018年11月、最高裁は短大側の上告を棄却し、山口さんの勝訴が確定しました。

この判決を受けて、厚生労働省も動き2018年12月、岡山労働局が岡山短大を訪れ、「障害者であることを理由とする差別を禁止」し、「合理的な配慮を当事者と事業主との間で話し合い、必要な措置を講じること」を定めた法の趣旨を説明した。

 

ところが、岡山短大は考えず、2019年1月の教授会で、4月以降も山口氏に授業を担当させない決定をしました。

 

公権力が教育界に過剰な干渉をするのは許せない行為です。
しかし、今回教授会の山口准教授への対応は、岡山労働局の趣旨説明が考慮されなかった。これは最高裁判断の意味するところを完全に無視したことになると思います。

山口氏本人の力量からの判断と云ってますが、記事内の生徒達の聞き取りを見ると、明らかに個人を対象にした排除に見えます。

これこそ、「力任せで法の精神を踏みにじる」・・・ということではないでしょうか。

 

障碍者に対する社会の在り方と共に、法治国家に身を置く組織や個人の立ち振る舞い方を考えさせられる出来事と感じました。


日本覚醒

2023年03月14日 05時36分58秒 | 本を読みました

ケント・ギルバート氏の『 日本覚醒 』という本を読みました。


友人が読んでみろというので借りた本です。


内容は、

    序       超大国、日本
第一章 いじめられる優等生の国、日本
第二章 日本人なら知っておきたいアメリカ
第三章 誇りを持てる日本人に


全編を通して、自分の考えと相反する内容が多い作品でした。

読んでいくにつれて言葉が乱暴になり、発想が過激になっていくようでゴシップ週刊誌の記事に接しているような気がしました。そのことで気分を害する部分もあったのですが、自分とは違う意見を拒否するだけの人にはなりたくなかったので最後まで読みました。

さすがに原爆投下の正当化など、アメリカの世界観こそが唯一正しい・・・とも読み取れそうな考えにはついて行けませんでした。


自分とは異にするものですが、この考えを支持する人も多数いると思います。

価値観を異にする人たちの理解と、自分の考えを検証する良い機会になったのではと思いました。

 

 


捏造

2023年03月08日 18時42分56秒 | テレビを見ました


参議院予算委員会が訳わかりません。


林芳正外相がG20外相会合をふけてモディ首相の顔に泥を塗ったり、高市大臣の「捏造」発言で言ったとか言わないとか・・・。

予算委員会なんだから、防衛費に傾きすぎでバランスの悪い予算について、しっかり話し合ってほしいものです。


それにしても高市氏の発言は安倍氏の「私や妻が関係していたらやめる」発言とダブって聞こえる。
  

そういえば、不幸な亡くなり方をしたとは云え、あの件はどうなったのでしょう。

彼女も、論点をはぐらかしながらうやむやにするんでしょうか。


断片的にしか知りませんが、予算委員会・・・話し合いのレベルが低いですね。


与党の足を引っ張りたい野党と、問題の多い予算案から話題が逸れていることに陰でほくそ笑んでいる与党。


1円たりとも無駄にしてはいけない税金の使い道です。

限りあるお金を国民のためにどのように使うのか・・・という熱が感じられません。

 

それとも三流ゴシップ誌のようなマスコミの取り上げ方に問題があるのでしょうか。

 


おおたに~っ!

2023年03月07日 05時16分35秒 | テレビを見ました


大谷翔平選手が本塁打を2本も放ちました。


ボールの飛び具合がNPB仕様の方が飛びそうなので単純に比較できませんが、それでも桁違いのパワーであることは間違いなさそうです。
渡米して厚くなった胸板や盛り上がった肩の筋肉を見ると頷けます。

それにしてもヌートバー選手も含めて、時差ボケもあるだろう時期なのに大リーガーの打撃は目を見張るものがありました。(吉田正尚選手はまだ大リーガーとは云えませんが)


この差は何なのでしょうか。

パワーの差だと処理して良いのでしょうか。

 

日本もアメリカも、リーグをまたいだ試合(交流戦、米国ではインターリーグ)が組まれます。

12チームの日本(NPB)では18試合で総当たりの交流戦です。

30チームと所属数が多い大リーグ(MLB)では、日本風に1チームと3試合ずつ行うとすれば、3×15の45試合の筈です。ところがインターリーグは20試合でした。

どうやらメジャーリーグでは全てのチームと当たるわけではないようです。
(今年度から組み合わせが変わり、全チームと当たるようになるそうですが)

この点は日本の大相撲と似た感じなのでしょうか。
集客を優先した考え方なのかもしれません。(ライバルチームとの試合は他チームより多いようです)


兎も角、交流戦を除けば5チームと130試合行う日本と、14ームと142試合行うアメリカとでは、同じチームとの対戦数が違います。
同じ投手と対峙する打席数は少ないと考えられます。

そこで必要な力は「アジャストできる能力」なのではないかと思うのです。

1シーズンに一度しか合わない投手をどう打つのか・・・。

彼等の「アジャストする力」の差ではないか。

 

三振のあとに本塁打を放った大谷選手を見ていて、そんな能力のすごさを感じてしまいました。