鳩山友紀夫氏、孫崎享氏、前川喜平氏、植草一秀氏の『 出る杭の世直し白書 』という本を読みました。
前川氏と孫崎氏に惹かれて買いました。
内容は、
はじめに1 鳩山友紀夫
はじめに2 孫崎享
第1章 新型コロナ対策は機能したのか
第2章 米中対立に拍車をかける日本の外交
第3章 脱酸素と原発政策
第4章 日本の財政と経済政策
第5章 変わりゆく教育
第6章 政治と行政の再建
おわりに 植草一秀
全編4人の対談という形で展開され読みやすい本でした。
興味を持ったのは鳩山友紀夫元総理の発言でした。
鳩山氏の本は読んだことがなかったので、「宇宙人」と呼ばれた元総理の発言は新鮮でした。
第7章に、『1989年に消費税が導入されて31年経ちましたが、この間の消費税収は約400兆円です。対して所得税は同じ31年間で275兆円の減税、法人税は300兆円の減税となっています。消費税で400兆円むしり取りながら、所得税と法人税で合計575兆円が減税されていたのです。 つまり消費税というのは、社会保障の拡充にも財政再建にも寄与せずに、ただ金持ち優遇と大企業の減税に充てられてしまったと理解することが出来るのです。』とあったことです。
これには愕然としました。
そういえば、消費税の税率については話題になりましたが、その他の税率については目にしなかった気がします。こういうことはマスコミがもっと騒いでも良いのにと思いました。
出る杭の対談は話し言葉なので、あっという間に読めました。