時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

9月11日

2005年09月12日 | Bloomingtonにて
今日は9月11日でした。日本の総選挙のことはこちらでもかなり大きく報道されており、よく耳にするLandslide victoryというコトバが使われていました。また、郵便局については$3trillion(300兆円?)の資産を有する世界最大の財務機関だという紹介が(NPRの短いラジオニュースでも)されていました。すごいですね。郵政の民営化が(賛成・反対いずれの人にとっても)重大である理由が分かるというものです。

ところで、9月11日です。この日にアメリカにいる、ということで、ちょっと期待していました。人々がこの日を迎える様子や気持ちが身近に感じられるのでは、イベントがあったりするのではなど。で、あのテロが起こった時間帯にと思い、朝から昨日学校においてきた自転車を取りに行くついでに、ダウンタウンに出てみました。

でも、静か。何事もない平和な日曜の朝です。とくに何かが行われているフシはありません。写真はダウンタウンにあるメソジスト教会で、人が集まってきていましたから、中では牧師さんが関連させたお話をしているかもしれません。その教会の裏口方面で、何かイベントの準備をしている様子でした。若い人が集まって、椅子やテーブルを出して。名札を首から下げたおばさまに尋ねてみると、この後ゲームをしたり踊ったりという「楽しい催し」があるとの説明。”Happy day!” と付け加えてくれました。どうやら、人を悼むという雰囲気ではなさそう。

ということで、今朝ちょっと見てきた限り、4年前の9.11を振り返るという趣は見つかりませんでした。現在の関心としてはKatrinaの方が大きいのかもしれませんし、そもそもあれはNYの話ではあります(マスメディアの報道はもちろんありますが)。残念、ということはありませんが、こんなもんなのかなあ、という印象です。この街の人から9.11は縁遠くなっているのか、そもそも余所事ということなのか、そうではなく本当は心の奥に沈潜しているのか、せっかく4年以上いるのですから、決め付けず、今後も観察していきたいと思います。

ちなみにKatrinaの被害者の一部がIUの施設に避難してきているという話を聞きました。また、IUと、New Orleans の大学両方に合格したが、むこうを選んだ学生のうち一部から、IUに入学させてほしいという申請が来ているそうで、一部受け入れ始めているのだそうです。