時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

私がやる!

2010年08月04日 | Bloomingtonにて
わが娘、ここ一月くらい、単語のみの発話から二語文へと発展しそうな兆しが見えてましたが、ついに使い出しました。最初は、たんに一かたまりの表現を記憶して使っているだけかも(たとえば「こっちおいで」とか)、と思ってました。でも、ここ一週間で頻度が上がり、「おうち、ある」のように、二つのフレーズの間に明確なポーズもある。その他、「これを... はずすと... 出てくるの」「ここ、ある(ここにあった)」「ここ、おして」「コーンが、おいしいね」「しゅうくん、きた」「かえで、やる(私がやる!)」など。1歳10ヶ月はやや遅いほう? ともかく、どうやら確実に二語文を話せる時期に入ったようです。 

それから、最近で目に留まったのは、「持っててて」のように、「動詞+ていて」の口語形「動詞+てて」の「て」をよぶんに言うこと。正しいこともあるし、多すぎることもある。

さらに、最近は「許可を得る表現」を使いたがる様子が見えます。たとえば出かけるときに人形をこちらに見せながら、「持ってく?」と聞くのですが、発話の意図は「持って行っていい?」ということ。その形式を使えないので(親が彼女に対して使ったことは何度もある)、とりあえずこの形式を試していると思われます。

また、こっちに向けてあれこれ話しかけ、こっちが意図が汲み取れないと、そのこと(通じなかったこと)は分かるようで、もう一度、二度と試し、それでも通じないと、戸惑いの表情をうかべる。逆に通ずると満面、喜びの表情。このように、自分が思いつく表現を試してみようという意欲がとても強いのは、外国語学習でも望ましいことで、お手本とすべき態度だなあ、と思います。

振り返ると、日本で過ごし、多様な入力を浴びた一ヶ月は大いに刺激になったようです。Bloomingtonで知り合った日本語を話す親がいるご家族も、日本語の能力を発達させるのに苦心なさっていたようです。日本人が親ならアメリカで過ごしても日本語が習得されはしますが、それだけではフルに言語能力を発達させるのは簡単ではなさそう。多くの旅費をかけて毎夏日本でひと月ほど過ごす、というご家族もありましたが、間違いなく大きな効果があったようでした。

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新しい家には、小さいながら裏庭があります。写真は、先日そこに入ってきたウサギ。これも娘は大喜びでした。

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