山遊塾With You

ハイキングやウォーキングの紀行、感想など。
気の向くままに歩いています。

さいたま市と川越市、富士見市の境にある荒川右岸の堰堤上からの眺めは最高です。

2020年02月02日 | ウォーキング
2月1日は山遊荒川倶楽部197回目の定例ウォークで、治水橋と羽根倉橋を結んで、びん沼川から荒川右岸堰堤を歩いてきました。当日は風なし雲なしの最高のウォーキング日和となり、18名の会員とでブラブラと老人歩きを楽しんできました。治水橋を渡るとき正面に純白の富士山を仰ぎながらの30分は実に楽しいもので、左の大山に始まる丹沢の山々から始まり、正面に奥多摩の峰々と大菩薩の連稜が続き、さらに遠く白く輝く雪を載せた雲取山をぼやけた視線の先に捕え、さらに目を右に移していくと奥武蔵の盟主武甲山の三角ピークを確認。白い浅間山も負けずに頭をもたげて自己主張していて、もっと首を右にねじると、榛名山や赤城山まで見えるという、本当に冬の澄んだ空気の有難さを知りました。時間があればもっとゆっくり山座同定といきたいところだったのですが、一人遅れる訳にもいかず、後ろから皆の後を追いかけました。


 荒川の流れは今すごく穏やかで、水面は鏡のように滑らかです。


 治水橋を川越側へ渡ったところに斉藤荒川治水翁の碑が建っています。荒川が大雨の度に氾濫して大きな被害を被ってきた、埼玉県中部から南部の住民の苦労に心を痛め、明治政府に長年県民の窮状を訴え続け、ついに荒川の治水事業を国策として認めさせたのです。この事業は明治後半に始まって、太平洋戦争を挟んで昭和21年までかかって完成したといわれます。大変な難事業だったと思います。お蔭で私達など荒川の傍に住んでいる者にとっても、安心して生活が出来ている訳です。


 萱沼びん沼公園と言って治水橋西詰にある小さな公園です。訪れる人も少なく芝生を敷き詰めた気持ちの良い所です。


 新河岸川放水路とびん沼川の合流点近くから見た富士山ですが、さらに大きくなって見えます。


 船渡橋を過ぎると釣り人が多くなります。びん沼川はヘラブナ釣りの名所になっています。


 ここはびん沼公園です。自然観察のための公園なので遊具などはありません。ただ静かに林間の散策を楽しむ人のための公園です。


 びん沼川が荒川に合流する所です。びん沼川は上流も荒川堤防で断ち切られており水源のない川です。末端も写真の通り荒川堤防のために流れは仕切られています。しかし新河岸川の水を受け入れているため、それを荒川本流に流すために水門が設けられています。


 荒川の右岸堤防に上がって羽根倉橋に向かいます。堤防上に上がるのにちょっとした山登り気分になります。


 堤防上からの眺めは抜群です。ここからの眺めは埼玉県の眺望番付でも上位に入るでしょう。東方にさいたま市の中心街、ソニックビルを筆頭に新都心までのビル群が建ち並びます。振り返ると富士山がクッキリと聳え立ち、丹沢から秩父連峰の山々の連なり。北方を見れば浅間山から日光の山々まで白い峰が続いています。南にはスカイツリーから新宿の高層ビル群まで林立するビルが良く見えます。幅広い堰堤上は立派に舗装されていて、ジョギングや自転車を楽しむ人たちがいます。現在は車が入って来ないため歩きには最高の環境です。



 既に草むらにはイヌフグリやカラシナの花が咲いていました。もうここには春が来ています。

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