山遊塾With You

ハイキングやウォーキングの紀行、感想など。
気の向くままに歩いています。

大宰府の宝満山に登った後、一日置いた3月25日に大分県の由布岳に登りました。

2022年03月28日 | 登山
 由布岳は過去に2回登っていますが、3度目になる今回も十分楽しむことが出来ました。これほどの山が何で日本百名山に選ばれなかったのか不思議でなりません。古く風土記や万葉集にも詠われ、豊後の名山として知られていた山です。湯布院駅前から仰ぐ双頭の孤峰は実に立派です。


 今回は駅前から別府行のバスに乗って正面登山口(昔は東登山口一軒家と言いました)から登山を開始しました。由布岳登山のもっともポピュラーなコースです。登山開始時間が午後0時45分と遅い時間になってしまいました。


 正面に由布岳を見ながら草原の道を合野越に向かいます。この時間ともなれば登る人は無く、下山してくる人ばかりです。


 登る道すがら右の方を見ると鶴見岳が頭を出しています。


 合野越から見る「いもりが城」の牧草のピークです。由布岳も久住山や阿蘇山と同じく牛馬を放牧するために、山全体が牧草地になっている所が多いのです。春ミヤマキリシマが咲くころの牧草の緑が奇麗です。



 合野越から森の中のジグザグ道を登り、樹林が終わると周囲の展望が開け、遠くに九住山などの九州中央の山々が霞んで見えてきました。眼下に湯布院の街が見えます。


 午後2時35分、西峰と東峰の間のマタエと呼ばれる所に着きました。空も雲に覆われ冷たく強い風が吹きつける生憎の天気になってしまいましたが、先に最高点のある西峰に取りつきました。


 西峰は鎖もある岩場の多い道で、そこそこスリルもありました。それにしても気温が下がり風が強くて手もこわばり手袋装着と相成りました。


 西峰1583,5mに午後3時57分登頂。旧火口を挟んで東峰が見えます。山頂には2~3分居ただけで寒さのためにすぐにマタエまで下りました。


 マタエから今度は東峰に登りましたが、こちらも西峰同様とても寒い所で、それでも15分ほど居ました。由布岳登山といえば東峰だけ登るのが普通ですが、できれば西峰、東峰と旧火口を一周するのが面白いので、そうするつもりでしたが、如何せん寒さに負けました。


 下山は岳本西登山口へ向かいました。合野越で別れ「いもりが城」との鞍部から台と呼ばれる放牧場を経て西登山口に午後5時25分に着きました。




 西登山口へ向かう途中の眺めです。


 台と呼ばれる所ですが、作業道が上ってきています。


 西登山口です。正面登山口へのバス道路の途中にあり、車で走っていると見逃してしまいます。
余分の荷を駅前のバス停ロッカーから取り出すためえらく急ぎました。ロッカー使用時間の〆午後6時にギリギリセーフでした。兎に角雨に降られずラッキーでした。それはそうと下山中に出会った4人の外国人は
明るい内に下山できたのかな。随分と軽装だったけど。







私の田舎は九州福岡県大牟田市の片田舎で、今年も兄の畑の手伝いや、田んぼの傍に桜を植える手伝いをやって来ました。その折大宰府天満宮の宝満山に登って来ましたのでその報告を簡単に行っておきます。

2022年03月27日 | 登山
 太宰府天満宮は菅原道真にちなんだ有名な神社です。修学旅行の定番にもなっているくらいです。その裏山とでも呼べる宝満山829mは、英彦山や求菩提山と並ぶ北部九州の霊山として山伏の修験道場として隆盛を誇った山なのであります。その入り口とも言える太宰府天満宮の正面鳥居です。


 中に入ると修学旅行の学生さんたちが大勢来ていました。


 大宰府駅前から竈神社までバスもあって、それで行けばアッと言う間に登山口まで行けます。歩いても通常通りに歩けば1時間ほどで登山口に着くのですが、へそ曲がりの私は天満宮右横にある「だざいふ遊園地」側から古い参拝道を選んで竈神社を目指しました。


 県道35号の下を抜け村道に入ると、写真の古い道標をみてその方向に進んで行ったのですが。


 山中の風光明媚?な場所から正面に目的の宝満山を見て、すっかり気分を良くして登って行きました。


 ところがどうも途中より道が怪しくなり、写真のようなイノシシ捕獲用の檻が出てきたり、道はすっかり獣道状態になり、あとはやけくそになり遮二無二藪を分け、鬱蒼とした杉林の急斜面を登ったりで、適当に見当を付けて登っていたら林道に出て、予想の二倍の時間をかけて竈神社に着きました。癪にさわりましたが結構面白かったです。



 宝満山一合目はこの竈神社になります。ここをスタートしたのが午前11時40分と、登山には些か遅すぎるタイムになっていました。



 この山の凄いところは道が登山口から山頂までずっと石の階段が続くことです。これは辛いです。


 また土の所は長い年月の間に、多くの人に踏まれて掘割のようになってしまっています。


 道中色々な石柱や石標があって面白いです。流石に奈良、平安朝の頃から山伏の修験道場として栄えた霊山の貫禄があります。


 開けた所が中社跡で、昔は沢山の坊舎があったと言われます。


 中社からは岩場が多くなり、ウンウン言って汗をかきながら最後の急階段を登り切って、午後2時25分山頂に着きました。山頂には竈神社上宮が建っています。ここまでずっと雨だったのが雪に変わり始めました。


 山頂の三角点の後ろにはしめ縄を巻いた大岩があって、流石に霊山、ただならぬ雰囲気を感じさせます。


 山頂から三郡山方面を望むも、雲が低く垂れこめており眺望は無し。遅い昼飯を上宮の庇の下で済まし、25分いて同じ道を竈神社まで下りました。下りは早く1時間25分で下りそのまま出発間際の大宰府駅行のバスに乗り込み、アッという間に駅に着いてしまいました。本当はもっとゆっくり楽しみたい山だったんですが。









秩父往還二回目は寄居駅から釜伏峠を越えて秩父札所一番四萬部寺まで

2022年03月14日 | ウォーキング
 3月の半ばになり急に春がやって来ました。この暖かさに釣られてこの日曜日(13日)秩父往還歩きの二回目に出かけました。前回の終了点である秩父鉄道寄居駅を午前8時50分にスタート。


 荒川に架かる鍾馗橋を渡ります。右手のこんもりしたところが鉢形城址です。


 橋の真ん中から荒川上流を望むと、これから向かう釜伏峠のある登谷山が見えます。


 鍾馗橋を渡るとすぐ右手が鉢形城址です。自然の地形を利用した城なので、壮大な石垣などはありませんが、部分的に僅かですが石積が残っています。


 鉢形城址は今は明るく奇麗な自然公園に整備されており、その中を気分よく歩かせてもらいました。


 鉢形城址を出た所が八高線の踏切でした。


 秋山で県道294号と別れて釜伏峠への道に入ります。


 峠への途中から舗装された道を外れ、中間平へは行かず旧道を登りました。あまり歩かれていないようですが、昔機織りの女工さんや札所巡りのお遍路さんが登った道です。


 釜伏峠手前に関所跡がありました。今は跡形もありませんが昔は重要な道であったことがわかります。


 釜伏峠に着きました。ここにも一里塚跡があります。着いたのが午前11時40分。大分汗をかきました。


 峠の北側に釜伏神社の入り口があり、参道の両側は立派な杉並木になっています。


 一応神社にはお参りをしておきました。この神社の狛犬も狼です。


 峠には30分ほど居ただけで南面に向かって下り、途中山上集落の高中から後ろを振り返ると、小さくなった釜伏山が見えていました。


 小根の集落へ向かって下っていたら、伐採が終わりすっかりハゲ山になっている所がありました。


 秩父国際CCの裾を巻くように旧道が僅か残っていて、その小平に一里塚がありました。長瀞玉淀自然公園線(県道82号)を南下して秩父高原牧場入り口、粥仁田峠入り口と過ぎ、曽根坂一里塚跡を見て皆野町が終わり秩父市に入りました。今回のゴール地点に決めておいた、秩父札所1番四萬部寺には午後3時30分に着きました。正面に武甲山を置く眺めの良い所です。
 汗もかき膝も文句を言い始めたところを、何とか足を引きずりながら秩父鉄道大野原駅まで頑張りました。次回は大野原駅から高篠小前交差点まで戻り、そこから秩父鉄道終点の三峰駅までを予定しています。