時折耳にしますが、富士山の世界遺産としての資格が無くなる可能性がある、ということですが、良く考えてみるとそれも有り得るかも。
なにしろ登山者の数が多すぎる。そして山小屋の数も多すぎる。山頂へ至る斜面にはブルドーザー用の道がやたらに多く斜面がズタズタである。ゴミも多い。砂防用の城塞のような堰堤はとても醜くて景観を壊している。などなど。さらにどこからともなくドーンと腹の底に響くような砲声(と思う)が聞こえてくる。あれは自衛隊の演習ですか。我国の象徴である富士山に砲弾が打ち込まれているのでしょうか。5合目から下の裾野には広大な樹海が広がり、その中に外からは見えない廃棄物の捨て場が結構あって、ダンプカーが頻繁に走り回っている。むしろこちらの方が気になる。
今年から環境保全、特にトイレの維持管理などにお金がかかるなどの理由で、入山料を取られることになりました。登山口でそれを払っていくことになっていますが、これは強制ではないので別に払わなくても済むものです。例えば須走口では朝8時から夕方まで係りがいて、その業務を行っていますが、多くの登山者は8時前にそこを通過して行きますから、結局払わないで済みます。それでは下山時に払うのかというと、まず払ってくれる人はいないでしょう。例えばシャトルバスに乗るとき、乗車賃と抱き合わせにするとかというのはどうでしょう。
私も年に数回富士登山を行いますが、好きなコースは登山者の少ない須走口コースです。吉田口や富士宮口コースに較べ、標高差が大きく登降に時間がかかるため、敬遠されるようです。古くからの登山道が一番良く保存されており好ましく思っています。ただ8合目で吉田口コースと一緒になってしまうのが残念ですが。
写真は吉田口山頂風景です。