「南総里見八犬伝」物語の舞台として知られており伏姫の籠穴があり、八犬士終焉の地とされる富山に登り、その足で東の伊予ケ岳まで行ってきました。標高僅か349mの富山と336,6mの伊予ケ岳ですから、通常の登山に比べれば登山とは言えない山なのです。が、さいたま市から南房総岩井までは、片道4時間もかかる鉄道旅です。かかる時間、山の高さを考えれば果たして登るほどの価値があるのかいな、と誰しもが思い、わたしも当然そう思っていました。
千葉県蘇我に私の息子夫婦が住んでいますが、お互いなかなか顔を合わす機会がなく、この正月には我が家に息子達が遊びに来てくれることになっていました。ところがそこは好事魔多しの例え通り、暮の30日、息子親子がコロナに感染してしまい、計画は中止になってしまいました。そのほとぼりが冷めた14日に蘇我に立ち寄り、翌15日富山に向かいました。今にも降り出して来そうな空模様でしたが、たかだか350mの低山だから、雨が降っても問題ないと勝手に決め込んで、午前9時40分に岩井駅を出ました。岩井駅の陸橋から東を見やれば、目的の富山がなんとも可愛く小さく見えています。
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富津館山道路を過ぎて前方を見やれば、菜の花畑の向こうに富山がチンマリと寝そべっています。
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そして出てきました富山籠穴コース入り口の案内です。ここから800m先に伏姫の籠穴があるというのです。すぐにそちらに向かいました。
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ところが10分も歩かないうちに、後ろから来た軽トラックのおじさんが、富山に登るならこっちはダメだと言われてしまいました。なぜなら台風の被害甚大で今もって倒木、崖崩れの修復がなされておらず、みんな福満寺の方から登っている。ということで仕方なく引き返し福満寺に向かいました。通りから良く見える福満寺山門まで行くと、トイレ脇に竹杖が沢山立て掛けられており、御自由にお使い下さいとありましたので一本拝借しました。
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初めのうちは舗装された道でしたが、途中より写真のような道になってしまいました。それも相当にきつい傾斜の悪路です。恐らくひと昔前までは舗装された立派な登山道だったと思われます。コンクリートの丸杭が打たれた部分などは段差が大きく、足を持ち上げるのも一苦労です。
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兎に角きつい道でした。やっとたどり着いた南峰観音堂は荒れ果てていました。南峰の頂上には電波塔が建っていて侵入禁止。眺望は何もなし。
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北峰に向かって下る途中に籠穴に下る道が分岐しており、そこに皇太子ご夫妻(現在の天皇ご夫妻)が登られたことを記念した鐘が下がっています。
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北峰と南峰との鞍部は広くなっており、北から自動車道路が上って来ています。車も4~5台は置ける広さです。東屋もあって休憩には良い所です。そしてここが八犬士終焉の地であると書かれた標木が立っています。馬琴の創作が本当にあったことのようにされていますが、こんなことは日本国中に沢山ありますから、笑って見てあげればいいと思います。
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北峰の頂上で自分を撮ったらこんな写真になってしまいました。山頂広場は小さな公園と言ってよく、展望台や、皇太子ご夫妻登頂の記念碑、ベンチなどが設置してあります。展望台上からは360度の展望が得られて、なかなか良いところです。山頂広場には20分ほど居て12時丁度に下山を開始しました。
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北峰広場から南峰とのコルに戻り、東に下る車道をどんどん下り、吉井の地名辺りに来ると周囲がグンと明るくなって、振り返ると登ったばかりの富山が形よく見えてきました。
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この辺りは高原状で野菜畑が広がっています。気持ちの良い所です。
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そして良いところは道路脇に広がる水仙のお花畑です。今が盛りと至る所に水仙が咲いています。
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次の目標の伊予ケ岳が見えてきました。
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丘状の緩い尾根を越えて谷と呼ばれる広い切通しで、伊予ケ岳から降りて来たご夫婦と会いました。奥さんの方が凄く疲れた顔をしていたので、道の様子を聞いたら旦那さんの方から、伊予ケ岳の頂上下の岩場がツルツル滑って大変でしたと、さも苦労した口ぶりでした。
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六地蔵登山口とある所から再び登山開始。登って行くと山頂部の尖峰が確かに悪相を見せています。ここで俄然登る気が湧いてきて足が速くなりました。
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平群の天神郷から来た道と合流したところから、道は急になりジグザグを繰り返して南峰に到着。ここからの展望も申し分なし。東屋もベンチもあってなかなかグーでした。ここから北峰のてっぺんまでが、固定ロープの連続する岩場の難所。高差100mはあるのでは。
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この岩場はロープはあっても嫌に古いロープで、しかも泥で汚れている。岩はスタンスも多く苦労するほどのものではないものの、先登者の泥で滑りやすくなっており、それが岩に慣れない人には厄介かも知れません。
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ゼーゼー言って登りついた伊予ケ岳336,3mの山頂は狭い岩塔の上で、鉄の柵で囲まれており絶対安全な山頂です。登って来た富山も奇麗に見えました。これから下って行く平群の集落も目の下です。
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伊予ケ岳に登りついたのが午後1時50分。曇り空が明るくなり太陽も時折顔を出すようになって、ここに約25分いて遅い昼飯を食ってから下山にかかりました。固定ロープのお陰ですんなりと岩場は下り終え、麓の平群天神社には午後2時50分に着きました。平群の里は平和で穏やかな景色が広がっているいい所です。
さいたま市から遠い房総の低山へ行ってきましたが、本当に山は高きが故に尊からずと言います。さいたま市の我が家には帰宅が随分遅れましたが、十分に房総の山を楽しみました。
千葉県蘇我に私の息子夫婦が住んでいますが、お互いなかなか顔を合わす機会がなく、この正月には我が家に息子達が遊びに来てくれることになっていました。ところがそこは好事魔多しの例え通り、暮の30日、息子親子がコロナに感染してしまい、計画は中止になってしまいました。そのほとぼりが冷めた14日に蘇我に立ち寄り、翌15日富山に向かいました。今にも降り出して来そうな空模様でしたが、たかだか350mの低山だから、雨が降っても問題ないと勝手に決め込んで、午前9時40分に岩井駅を出ました。岩井駅の陸橋から東を見やれば、目的の富山がなんとも可愛く小さく見えています。
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富津館山道路を過ぎて前方を見やれば、菜の花畑の向こうに富山がチンマリと寝そべっています。
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そして出てきました富山籠穴コース入り口の案内です。ここから800m先に伏姫の籠穴があるというのです。すぐにそちらに向かいました。
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ところが10分も歩かないうちに、後ろから来た軽トラックのおじさんが、富山に登るならこっちはダメだと言われてしまいました。なぜなら台風の被害甚大で今もって倒木、崖崩れの修復がなされておらず、みんな福満寺の方から登っている。ということで仕方なく引き返し福満寺に向かいました。通りから良く見える福満寺山門まで行くと、トイレ脇に竹杖が沢山立て掛けられており、御自由にお使い下さいとありましたので一本拝借しました。
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初めのうちは舗装された道でしたが、途中より写真のような道になってしまいました。それも相当にきつい傾斜の悪路です。恐らくひと昔前までは舗装された立派な登山道だったと思われます。コンクリートの丸杭が打たれた部分などは段差が大きく、足を持ち上げるのも一苦労です。
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兎に角きつい道でした。やっとたどり着いた南峰観音堂は荒れ果てていました。南峰の頂上には電波塔が建っていて侵入禁止。眺望は何もなし。
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北峰に向かって下る途中に籠穴に下る道が分岐しており、そこに皇太子ご夫妻(現在の天皇ご夫妻)が登られたことを記念した鐘が下がっています。
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北峰と南峰との鞍部は広くなっており、北から自動車道路が上って来ています。車も4~5台は置ける広さです。東屋もあって休憩には良い所です。そしてここが八犬士終焉の地であると書かれた標木が立っています。馬琴の創作が本当にあったことのようにされていますが、こんなことは日本国中に沢山ありますから、笑って見てあげればいいと思います。
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北峰の頂上で自分を撮ったらこんな写真になってしまいました。山頂広場は小さな公園と言ってよく、展望台や、皇太子ご夫妻登頂の記念碑、ベンチなどが設置してあります。展望台上からは360度の展望が得られて、なかなか良いところです。山頂広場には20分ほど居て12時丁度に下山を開始しました。
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北峰広場から南峰とのコルに戻り、東に下る車道をどんどん下り、吉井の地名辺りに来ると周囲がグンと明るくなって、振り返ると登ったばかりの富山が形よく見えてきました。
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この辺りは高原状で野菜畑が広がっています。気持ちの良い所です。
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そして良いところは道路脇に広がる水仙のお花畑です。今が盛りと至る所に水仙が咲いています。
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この岩場はロープはあっても嫌に古いロープで、しかも泥で汚れている。岩はスタンスも多く苦労するほどのものではないものの、先登者の泥で滑りやすくなっており、それが岩に慣れない人には厄介かも知れません。
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ゼーゼー言って登りついた伊予ケ岳336,3mの山頂は狭い岩塔の上で、鉄の柵で囲まれており絶対安全な山頂です。登って来た富山も奇麗に見えました。これから下って行く平群の集落も目の下です。
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伊予ケ岳に登りついたのが午後1時50分。曇り空が明るくなり太陽も時折顔を出すようになって、ここに約25分いて遅い昼飯を食ってから下山にかかりました。固定ロープのお陰ですんなりと岩場は下り終え、麓の平群天神社には午後2時50分に着きました。平群の里は平和で穏やかな景色が広がっているいい所です。
さいたま市から遠い房総の低山へ行ってきましたが、本当に山は高きが故に尊からずと言います。さいたま市の我が家には帰宅が随分遅れましたが、十分に房総の山を楽しみました。