山遊塾With You

ハイキングやウォーキングの紀行、感想など。
気の向くままに歩いています。

台風15号が去った翌25日に会津七ケ岳に登って来ました。

2022年09月26日 | 登山
 本当は9月18日に行くはずの七ケ岳でしたが、生憎大型台風14号が来てしまったために中止にして、今回の実行となった訳です。写真は帰路荒海小学校前の歩道橋から撮ったものです。七ケ岳は七ガ岳と書かれたガイドブックもありますが、国土地理院の25000分の1地形図には七ケ岳と表記されています。


 入山は林道七ケ岳線、標高910mの針生登山口とも黒森登山口とも言われるから所から始めました。出発は午前5時20分。やっと明るくなり始めたのに合わせて出発しました。台風15号が去った直後なので、登山道も水が大量に流れた跡があり、足元はお陰でぬかるんだところが多く、山靴も早々に泥靴状態になってしまいました。


 最初の内はブナの林の緩い登りだったものが、杉の植林地帯に入ると急登に変わり、お助けロープがちょいちょい現れるようになりました。登山コースの案内標識はしっかりしたものが丁寧に取り付けられており、心配なく登れるようになっているので、ただただ足元にさえ気を付けていれば良いというものです。






 ところが所謂護摩滝の滝下を左から右に横断して、汚い固定ロープに頼って左岸の泥壁を登るころから、道は道とは言えない様相を呈し始め、そのクライマックスはこの150mはあろうかと思える、スラブ滝の中段を左岸から右岸へのトラバース部分にありました。いくらお助けロープがあると言っても、頭上から落ちてくる水は避けられません。やはりいつもより水量が多かったようです。滝を登り切ると後は緩やかな滑床の流れになり、極力水を避け右に飛んだり左に飛んだりの、楽しい沢歩きに変わりました。




 沢が細くなり水量も減って、左に細いルンゼが現れると、それが稜線に出るための道になっていて、藪を抜け出た途端高杖スキー場からの道に合して、眼前に台風の名残の雲が流れる先に、遠く那須や安達太良の山々を望むことができました。


 大きな石がゴロゴロと転がる賽の河原を過ぎると頂上はすぐで、誰もいない山頂に午前7時35分に着きました。台風一過の青い空の下に30分以上もいてコーヒーを楽しみました。


 山頂からこれから行く下岳がはっきり見えています。取りあえずあそこまで行って次の休みと決めました。






 下岳への稜線は登り下りが思いのほか多く、それに加え稜線が細い上に草に覆われているため、踏みだす一歩がつい慎重になります。特に下りは雨上がりの滑りやすい土のために、尻もちまではつかなかったものの、3回も滑ってしまいました。稜線の東側は崖が続いているので、兎に角気の抜けない稜線です。写真3枚は途中振り返って見た七ケ岳本峰一番岳です。


 下岳からの本峰方向です。なかなかいい山容だと思います。


 この山は稜線に出ると標識が無くなります。通常山道を歩く際よく見かける赤いテープだの、木の幹に打ち付けた標識がありません。
ただ2ケ所写真の標識がありました。山歩きの途中で見るあのやたら多い赤テープだの標識は私には少々煩い感じがします。。


 下岳頂上には午前9時40分に着きました。下岳から更に下って行った所にも下岳と書かれた標識がありました。


 下岳登山口への分岐です。こういう所にはしっかりと標識があります。


 下山途中の足元には大きなキノコが頭をもたげていました。


 下岳登山口への道は黒森コースに較べずっと歩き易いです。分岐から暫くは結構急な部分もありますが。


 下岳登山口着が午前10時50分でした。ここから黒森登山口まで林道七ケ岳線をダラダラと歩いて、登山口の駐車場に午前11時30分に戻って来ました。快晴の空の下、変化に富んだ山歩きを楽しみました。



山遊荒川倶楽部定例ウォーク玉川上水第2回目です。

2022年09月04日 | ウォーキング
 台風11号の影響か、このところスッキリしないお天気模様なので、今回ももしかして雨になるのでは?、と心配しましたが、幸い天気は回復して気持ちの良い散策ができました。3年目になるコロナ騒ぎで、倶楽部の活動も低調路線を辿り、その間に会員の士気の低下と高齢化が進み、今回も参加者8名という寂しさでした。今度の企画はEさん夫妻が、下見から案内まで担当してくれて、何のトラブルもなく楽しく終わることができました。今回はJR拝島駅をスタートして、西武国分寺線鷹の台駅まで約4時間の軽いウォーキングでした。でも玉川上水に沿って続く並木道(むしろ森)がとても良くて、また歩いてみたい気にさせられました。写真はふたみ橋を過ぎた辺りを歩くメンバーです。


 拝島上水橋から覗いた上水の流れです。両岸は深い緑に覆われています。


 西武立川駅近く、右に昭和の森ゴルフコース脇で上水は地下に潜り見えなくなってしまいました。戦時中に滑走路延長のために蓋をしてしまったのだと聞きました。戦争遂行のため、お国のためといえば何でもできたのですね。


 このコースの良い所は用水沿いに林立するスダジイなどの巨木の素晴らしさです。東京の大都会の中を水と森が一本の帯となって続いている。神宮の森などと同じく人工的に造られた森とはいえ、もうここは自然そのものです。未来永劫いつまでも残して欲しい所です。


 地下に潜っていた玉川上水が再び顔を出した所です。


 立川分水で砂川用水が分岐します。左が多摩川上水、右が砂川用水で我々はその間を進みます。


 用水の流れの中に緋鯉が泳いでいました。


 玉川上水と残堀川が交差しています。所謂サイホン方式で交差させています。


 上水右岸一帯は広い農地になっていて、私たちが普段目にする畑の大きさとは規模が違います。東京の台所です。


 歩く道すがら枯れた木の幹に隙間なく生えたキノコを見ました。




 午前11時半に玉川上水駅に着きました。多摩都市モノレールが上空を走っています。私たちはこの駅の傍の小さな公園で昼食にしました。
ところが木陰に入るとやっぱり蚊がいまして、だいぶやられました。




 玉川上水駅を出ると間もなく小平監視所を過ぎた所に上水小橋がありまして、そこから上水水面まで下る階段がありました。玉川上水で水面まで行けるのはここだけだそうです。上水の水に触れるように水面まで降りていける木造階段があります。


 ここはこもれびの足湯。ゆっくり休んでいきたいなと思いましたが、仲間もいるとそうもいきません。


 気持ちの良い道はなおも続き、朝鮮大学校の建物が左に木立の間から見え隠れしていました。


 鷹の台駅が近くなると、小平西高校や創価学園の学生に混じって行きかう人々が多くなり賑やかになって来ました。


 西武国分寺線鷹の台駅までの狭い通りの左には、ちょっとレトロな店が並んでいて楽しい気分にさせられます。駅に着いたのは午後1時半。今回は楽なウォーキングでした。