そんな絵に描いたような理想的少年が甲子園に一歩届かず、
ならば東京六大学野球で神宮に・・・
と思ったそうなんですが、
野球部の新入生の中に数十年に一人の逸材が偶然ブルベンで
投球練習をしていたそうです。
ボールが空気を斬り裂く音を聞いて「次元が違う」と思い
野球部への入部届けを出さずに
その足で応援団に入部したそうです。
グランドに立つかわりにスタンドに立つ!
どんなカタチにしろ野球に関わっていたかったそうです。
応援団の新入生は畳数畳はあると思われる団旗を
風や体力消耗にめげることなく
長時間掲げ続けられるか一人一人試されたそうです。
数時間掲げ続けられた者は新規入団者の中で二人だけ。
一人は後に応援団長になり、もう一人はエースで4番の彼。
後に彼は副団長。
卒業して就職した巨大企業では
幸運、悪運含めて彼は強運の持主であり、
男気あふれるイケメンで頭脳明晰でしたから、
海外勤務で副支店長、無休の2年後に帰国してからは
東大、京大、早慶出身でもない彼が
あれよあれよの快速大出世・・・
なのに、新人の頃パレットの担当者だった彼は
黒いセダンの後席に乗り送り迎えされる立場になっても
時々顔を見せてくれます。
表参道に単身赴任、土日はゴルフ、会社までは数分で
14階のオフィスまで階段で登り、スポーツジムでも汗を流す日々。
だから応援団時代の学ランが今でも着られるスマートさ。
それでいて仕事もバリバリこなしているに違いない!!
新入社員の頃と同じく、今でも敬語で僕に接してくれる彼。
コレが「出世払い」ってヤツだなぁと思う。