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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

辞める決心がついた

2008-07-05 | 仕事
ここは堂々と退職宣言をする場ではないが、備忘録代わりに書いておく。
2月から始めた高齢者介護の仕事、私を良く知る友人知人の9割以上が「アンタにはムリな仕事世界」と言ったにも関わらず、半年も続いたことに自分で自分を褒めてやりたい。

さて、介護職1年生には出来ないことも多く、まだ一人前でないのは百も承知。
しかし敢えて退職を決意した理由を考えてみた。
特に1と3が大きい。

その1.世間の言うとおり激務である。ダイエットしたわけでもないのに半年で5キロ近く痩せた私が言うのだから間違いない←贅肉が落ちたのは嬉しいが、実はまだ減り続けていて正直体力もなくなってきている。腰痛と背中の筋肉の痛み、腕がときどきしびれる、足の指、裏が痛くなることはしょっちゅう。慢性化したら困る…。)

特にユニット介護という美名の下、少人数ケアを謳っている場合、下手するとある時間、一人のスタッフが20人余りの要介護老人の面倒を見ることになる。

老人は最重度の要介護5が多数、要介護2~4ぐらいまでがひしめいている。
それぞれに対応法が異なり、ほぼ100%認知症を発症しているだけにどの老人も手強い(中には精神遅滞の人が老いたパターンで外見は認知症そっくりな老人もいる。)

介護職を10年近くもやっているベテランが何人もいる一方で、1年生も当然一人前に仕事しているべきと見なされ、ルティンワークが出来ていないと注意される。

人の質には恵まれた職場なので注意の仕方は非常に理性的だが、なぜ新人が育つための訓練期間を十分取るケア体制を組まないのかと不満でならない。
(スピード、経験知が違うのだから限られた時間でこなせる仕事量にかなりの差が出るにも関わらず、だ。)

介護の現場などろくに見たこともない事務屋の幹部の立てた業務計画によって全てが運営され、それでも誰も文句も言わない。(こんなものと諦めている様子。)

その2.私といわゆるボケ老人たちとの関係は悪くなく、かなり仲良しの老人も複数いる。
が、認知症ゆえか(他の病気ゆえか)、そんな老人たちでも扱いは極めて厄介だ。
ときどき「何でご機嫌を取ってまでこんなボケ老人たちの世話をせんとあかんのか!?」と真剣に腹が立つ。
○○○○たろか!と思うこともしばしば。

本来だと自分の出来ない仕事は早急に出来るようになろうと思うものだし、そうすべきだが、1、3とも関係するが、「何でそこまでして…」とやる気が起きない、または1年生に配慮のない業務体制に怒りがわくのみの私がいる。

(私が勤務フロアを変わると勘違いして泣きそうになったバアサンがいたが、実はこの老人が最も厄介で、多動により私を苦しめ、辞めたい気持ちにさせる元凶だったりするんである。)

その3.別業界から入ったせいかボケ老人を極めて冷静に観察している私がいる。
愛情深く見守るなんて到底ムリ。
理由は詳しく書かないが、そのせいかどうかやっている仕事に意義を感じられなくなる時がしばしばある。
文字通り汚れ仕事なだけに、そうなると辞めたい気持ちにストッパーがきかなくなってしまう。

その4.勤務システム自体がしんどい。
月の半分ほど休めるのが気に入って勤める気になったのだが、週に1回は夜勤があり、夜勤明けの日は正直眠くて眠くて1日潰れてしまう。
結果的に週5日ぐらいも勤めてる感じ。
(これは長すぎる!それでこのペイではとてもやってられない!!)

4週間勤務に対して希望休を申請できるのは3日まで。
いろんなセミナーやら勉強会、会合等に参加するのが大好きな私だのに、諦めざるを得ないことが多く、勤務期間が長くなるとストレスになる。
(以前、デパートに勤めていたとき全く同じ経験をしてるのに、懲りないヤツとは私のこと?)

時間外にせざるを得ない月1の会議や記録などもあるが、これは何故か給料の対象外。
会議は1回3時間ほど、記録作りは残業にならざるを得ないのに、である。
それ以外にもこれでもかというほど読むべき勤務上の取り決め、利用者情報などがあり、少し早く出勤したぐらいではとても読み終わらない。

勤務日以外にこれらの情報が申し送りされていると知らずにいることもしばしばあり、かなり危険(いずれも1回読んだだけでは理解できないぐらい量が多く煩雑)。

仕事上の思惑もあり、まだ老人介護そのものに飽きたわけではないのが救い?だが、特養はもうコリゴリだ。
数日前の読売新聞の記事ではないが、介護の現場からどんどんスタッフが辞めていくのがよくわかる気分。

やれやれ。

キツイ仕事グランプリだと

2008-07-04 | 仕事
7月8日号の『SPA!』誌(扶桑社)の特集だ。
営業マン、店長、テレビ局AD、教師など、各職業の過酷さを競ったらこうなった?
興味深いので以下に紹介する。

『人間扱いされない部門』…派遣会社営業マン、公立中学校教員、食品スーパー惣菜部門チーフ、フリーランス雑誌デザイナー、ケータイショップ販売チーフ。

『時間と仕事に追い立てられ部門』…テレビ制作会社AD、老人ホーム介護士、フリーランスクイズ作家、不動産管理、証券会社営業マン。

『良心の呵責にさいなまれて部門』…飲食店店員、通信会社営業マン。

『まだあるこんなツラさ部門』…出版社事件記者、パン工場アルバイト、ゆうちょ銀行職員。

どんな仕事も甘くはないと思うが、上の仕事に当てはまる人は要注意かも。

1冊の手帳の重み

2007-12-13 | 仕事
グレイがかったピンクの小さなスケジュール帳。
今日、NHKカルチャーセンターでもらった来年の手帳です。

何ということもないごく普通の手帳ですが、年末のこの時期にNHKにご縁があったからこそ貰えた手帳というわけで、この4月からの9カ月間を短いようで長く、長いようで短かったなと感慨深く振り返りました。

実は今日は3期目の最終日でした。
わずか3回の講座を受講しただけで起業できるほど世の中は甘くない、だけど何歳になろうとも新しいことに挑戦する視点は持ち続けて欲しいと思っています。

゛プチ起業゛に反応する人が多いことはよくわかりましたが、「自分がやりたいことは特にないが、元気な人からエネルギーをもらいたいと思って受講した」という消極的な受講者の前では全く無力です。

どうすればアイデア出しがしやすくなるか、どんなシートに記入してもらうのがよいか、講座の到達目標をどの辺に置くか、まだまだ試行錯誤が続きます。

しかしありがたいことに、来年4月から類似の講座を新たに大阪の毎日文化センターでも開けることになりました。

そんなわけでちゃんとしたテキストを作った方がいいかなと考え中です。

キャリコンよりも大事なものがある

2007-12-10 | 仕事
日曜日は朝から知人に頼まれて自宅近くの喫茶店で待合せ。
以前私があるセミナーで得た資料について教えて欲しいというのです。

「(あなたの持ってる)資料を欲しい」的な頼まれごとは普段からよくするので気軽に応じました。
本人に作業してもらっても良かったのですが、面倒を省くため前日深夜に思い出して近所のコンビニでコピーも済ませ、準備万端整えて。

自分の得た情報を目の前にいる相手に合わせてわかりやすく説明出来るのは私の数少ない特技の一つです。
セミナー内容を思い出しながら色々説明したら、知人は大層喜び大いに褒めてくれました。
「長時間、貴重な情報を教えてもらって本当にありがとう!」と。

そこまでは良し、お互いCC同士ということもあって話は大いに盛り上がったのですが、お昼も過ぎて喫茶店を出ようとしたところであらっ?と思うことが発生。

知人は私が払ったお茶代をきっちり割り勘してお釣りを返してくれたのです。

わずか500円が惜しいわけじゃない、だけど彼女の頼みに応じて私が払った労力と時間はかなりのものだったと思います。
こういう場合、゛気は心゛で「お世話になったからせめてお茶代でも払わせてもらうわ、ありがとう」というのが常識ではないのかしらん?と思ってしまった私がいました。

ビジネス感覚の欠如などと大げさなものではないかもしれません。
しかし、もし私が逆の立場なら間違いなく相手のお茶代は払います。

私のささやかな経験で言うと、上記のような不義理を平気でする人は残念ながら圧倒的に女性に多いのです。
否、むしろ女性限定のような気がします。

以前、自分のアシスタントの主婦が「(川井さんに)仕事を紹介してもらったお礼にチョコレートでも買って渡しましょうか」と言うのを聞いた私の知人(←こちらは組織で鍛えられた人生の先輩)が、「『あなたね、ビジネスは子どものお使いと違うのよ!』と注意した」と言っていたことがあります。

不義理をした知人の職歴は知りませんが、現在学校でキャリア相談を担当しています。
そこで自分が単発の講師をすることになって、その参考にするため私にアプローチしてきたのです。

学校にいると感覚がマヒしてしまうのかしらん?

知人に悪気はなかったのでしょうが、こういう面を見せられると「キャリア相談もいいけど、もっと大事なものをちゃんと生徒たちに伝えてるのかしらん?」と心配になります。
もちろんこれは自戒を込めて。

得意ワザは…

2007-11-15 | 仕事
人前で自分の知識・経験等を披露し、聴衆が熱心に聞き入ってくれることは話す本人に非常な高揚感と自信をもたらします。
沢山の人に同時に自分の想いを伝えることも可能です。

なので、今どきは人前で話す=講演してみたいと考える人が非常に多いのです。
私は「講師業とは特定のテーマに関する゛自分史のライブ版゛」と捉えています。

何を隠そう、私もその立場に憧れを持っている人間の一人です。
しかし自分にしか話せないテーマを考えると内容にも一つ自信がなかったり、人が聞きたいと思ってくれるかどうか疑問だったり…。
自分を客観視するとわずかしか強みがないのに気づいてガックリ。

そこへあるセミナーでたまたま同じグループになった人がメールをくれました。
グループワークでお互いの企画についてコメントし合ったのですが、時間がなくて全員の分が出来ませんでした。
終わってから「私のを見てもらえませんか?」と声をかけてきたのが彼女です。

以下はもらったメールの抜粋。

> 今日は川井さんの、批評や提案が的確で具体性があって
> とっても参考になりました!
> そこで、今回は時間の都合上できなかった
> 私のキャッチコピーを、批評していただけたらなぁと
> 思い、お送りさせていただきました。
>
> 唐突ですし、お忙しいのに申し訳ないと思います。
> でもぜひ川井さんのご意見をうかがいたいので、
> お手すきのときにでもチェックいただけると
> とてもありがたいです。

ここまで買ってもらっちゃ懇切丁寧にコメントするっきゃない!(^^;)。
実はこういうことはかなり得意でして…。
お陰様で私も゛自分の得意゛について改めて考えることが出来ました。

真夜中の企画書作成

2007-11-01 | 仕事
明日提出予定の企画書を、今頃しこしこと手書きしている私…。
本来10月31日が締め切りなので、明日提出を許可されたのはただただ担当者の温情によるものです。

しかし、人の作った書式(しかも苦手なエクセル書式!以前も簡単なエクセル書式にさんざん苦労したことがある)に必要事項を書くのは結構大変なのです。

慣れた人なら苦もなく出来るのでしょうけど、私の技術ではセル設定の条件か、文字入力しようとするとセルのど真ん中からしか表示されなかったり、改行するとカーソルが今打っているところを飛ばして次のセルへ飛んでしまうのに手を焼き、ついにギブアップ。

そして「今どきそんなんアリか?」と言われそうな手書きへ突入したのです。
ときどき複雑な文章で――企画意図や背景など――もっともらしく述べなくてはならないので、作文にも手間取ります。

やはりこういうモノは普段時間のあるときにちゃんと形にしておくべきですね。
反省するのですが、いつも同じようなことを言い、してるような気がします。
懲りないヤツなのです。

あえてイレギュラーで

2007-10-21 | 仕事
知人のキャリア相談、無事終了しました。

既に信頼関係があるという前提のもと、通常、初回のカウンセリングでやってはいけない色々な角度からの質問、(参考意見として)私からのコメント発言など、敢えていくつかのタブーもおかしました。

難しい判断ですが、若い人のCCの場合、゛傾聴゛しているだけでは先へ進まない面もあり、相手によりけりと思ったのです。
傾聴出来なくてこのような形にしたわけではありませんので、念のため(^^)。

後でCLの発言と私の感想をまとめて本人に送ります。
これは私の強みを活かした特別サービスとして。

カウンセリングしながら、こういう仕事がかなり好きな自分を感じました。
さて、どう仕事、つまりおカネに結びつけるか、そこが問題です。

取捨選択が難しい

2007-10-18 | 仕事
週末、キャリアカウンセリングをする時の参考にしようと思い、アセスメントツールを何タイプか探しました。

大半は昨年CC養成講座で得たものですが、その後セミナーや勉強会に参加してもらったものも多数あり、どれを選ぶか結構難しい。

どれも良いように思えますが、ツールばかり沢山あってもしようがないので自己理解に本当に役立ちそうなものを厳選する必要があるからです。

しょっちゅうやっていれば既に自分なりの方法論が確立しているのでしょうけど、たまにする仕事はこういう大変さがあります。


閑話休題。
今どきはキャリアやメンタルヘルス分野で講師をしたい人が本当に多いのです。
自分のことは棚に上げてビックリ。

何の分野であれ講師をしようと思うからには、自分の個性を知り、良い面のキャラを徹底的に出して差別化する必要があります。

あるコンサルタントの曰く、「同業の他の講師はしても敢えて自分はしない」「他の講師はしないが自分はする」という哲学を持つことが大事なんだそうです。

並の個性では目立ちそうになく、前提として膨大な勉強が必要なのはもちろん、自分自身のブランド化もなかなか大変なのです。

長い一日

2007-10-11 | 仕事
夜自宅へ帰り着いた途端、どっと疲れが押し寄せてきました。

昼からずっと出ずっぱりで、午後からは自分が講師として、夜は受講生の立場で2つの講座を体験し、間に1時間余りのキャリアカウンセリングを挟み…。
結構盛り沢山だったのです。

私の提供している゛プチ起業゛講座は、いわば中年になってから自分探し(←個人的にはこの言葉は嫌いですが便宜上使います)をしている人たちの頭の中を交通整理してあげるのが目的です。

(特に謳っていませんが自然にそこへ落ち着いた感じ)

言ってみれば「これから自分を生かせることをしてもうひと花咲かせたいけど、イザ自分のこれまでを振り返ると何ができるかわからない」、「具体的に思いつかないけど何かしたい」という人たちを元気づける側面がかなりあるのです。

ところが(パンフにそう明記していなかったためか)3期目にカタカナ職業のプロ2人が参加し、内容に異議を唱えられたのです。
「そんなことは自分はわかっている、もっと高度なことを学びたいんだ!」と。

講座趣旨をもっとはっきり打ち出しておく必要性を痛切に感じましたが、後のまつり。
とはいえ7割強の受講生には全く問題がありません。
こういう場合、話が非常に進めにくくなります。

何とか収拾すべく講座の後で個別に対応し、この2人には別の資料や情報も提供することで一応納得していただきましたが、想定外の事態勃発でちょっと(かなりかも)焦った私がいました。

いや、当然想定しておくべきことだったのかもしれません。
今まで自分の棚卸しをする宿題を出すとあまりにもやって来る人が少なかったので、今回初めて講座の中にワークの時間も取ったのですが、限られた短い時間の中で、何をどう伝えるかが本当に難しい。

ここは謙虚に「初心に帰れ」というメッセージだと受け止めます。

(以前、CO講座でファシリテーターの先生が「ある時CLに言われたことが原因でカウンセリングをするのがすごく怖くなり、何年もできなかったことがある」とおっしゃったのをフト思い出しました)

講座企画はやっぱり難しい

2007-10-05 | 仕事
知人の紹介でこの秋新設されるカルチャーセンターに講座を提案していたのですが、今日ものの見事に?不採用通知が届きました。

実は通常のカルチャーではやりにくいテーマ、ならびにそこには設備のない内容でエントリーしてしまったことが応募直後にわかったので、不採用は当然の結果だったのです。

が、事前に電話で打診したとき応対してくれた女性が結構゛ユニークな内容歓迎゛口調だっただけに少し期待してしまったところがあり、残念といえばそれが残念でした…。

知人は提案した2講座とも無事通ったらしい。
やはりこういうのはシンプルな普通の講座形式が好まれるのですね。
今さらながらに思い知りました。

実は来週から公共機関の全15回から成る講師養成講座に通うことになっています。
ブラッシュアップが一番の目的ですが、実は得たいものはそれだけではありません。

こちらは期待通りであることを願うばかりです。