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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

映画三昧

2010-02-26 | 日記
梅田の某映画館。
使用済年賀ハガキの下一桁が「1」か「4」のを持っていくと、チケットがいつでも1000円で買える。
ただし、2月28日まで。

これまで水曜日のレディス・デー狙いで、わざわざ仕事が終わってから駆けつけ映画を観てたのは何だったのかと言いたくなるが、知ったのがつい数日前。
かくて、「今のうちに気になっているのは全部観とこう」とばかり連日の映画館通いになったんである。
(ちなみにここは毎月14日も誰でも1000円だそうな)

本日は『50歳の恋愛白書』と『恋するベーカリー』を。
思い残すことはなくなったが、何と言うのかアメリカ人は心模様のニュアンスを描くのがあまりうまくないと確信した次第。
この辺、フランス映画などはウンと上手。

どんな社会事象も極端に現れるアメリカ社会なので仕方ないのかもしれないが、男も女もやたら騒がしいばかりで、かなりジコチューぶりが目立つ。
中年の心のヒダも少ないのではないか?と勘ぐってしまったほど。

今後、アメリカ映画には冒険もの(SF含む)、コメディ、コミカルなもののみを期待することにしよう。
戦争もの、戦闘ものは上手で素晴らしい迫力だが、根底にある文化――男ばかりが活躍し、女は男に助けられる役がほとんど――がも一つな上、かなり残虐なシーンが多いのであまり観たいと思わないのが難点。

以前映画評論を専門に書いてるライターと知合ったが、彼女は連日連夜試写会に通うのが仕事だと言ってたっけ。
好き嫌いの多い私には到底勤まらない仕事分野だ。

あらゆるテーマが盛り込まれた映画

2010-02-24 | 日記
評判が気になっていた映画、アバターをやっと観た。

ほぼ3時間を要する長編もの。
なかなか見応えはあったが、戦闘場面が多いのでカンフー映画を観た後のように肩や体も相当凝ったような…。
はっきり言って、癒しどころか゛疲れる映画゛なのは確か(笑)。

(余談だが本当に観たい映画は一人で観るに限る。同行者がいると相手が遅れると焦るし、逆にこちらが遅れると申し訳なさでいっぱい。事前・事後にお茶や食事の心配もせねばならず、時間もお金もかかる)

3D専用メガネのお陰で映像の迫力は満点(この手のメガネはオーバーメガネ、つまり普段メガネを着用している人はその上に掛けられる)、映画館ならではの良さをしっかりと堪能できた。
しかし、この種の物語はあちこちで見たことがあるぞ。
様々な要素がパッチワークされた映画なのだった。

人類に゛青猿゛と呼ばれるパンドラ星の、ライオンと人間をドッキングさせたような青い皮膚を持つ人間は、身長もウンと高く人間よりはるかに身体能力に優れ、昔読んだエドガー・ライス・バローズの『火星の大元帥』に出てくる火星人を彷彿とさせるものだった。
(バローズの火星人は緑色で6本足を持つのが特徴だが)

やたら体がスリムなのはやはりアバターだからで、いわば人類理想の体型?なのだろう。
青い皮膚色のため、男女ともほとんど裸に近いのだが、全然いやらしく感じない。

空飛ぶ恐竜さながらの怪鳥はまるでコナン・ドイルの『失われた世界』に出てくる白亜紀かジュラ紀だかの物語のようであり、この怪鳥を馬のように乗りこなす先住民族の様はやはり、『火星の大元帥』のよう。

魂の木からフワフワと舞い降りる無数の白い綿毛のような魂のお告げを象徴するものは、タンポポの綿毛のようであり、姿はクラゲそのもの。

最後はウェルズの『宇宙戦争』さながら。
といっても、ここでは舞台は地球侵略を狙ってやってきた火星人と人類との戦いではなく、パンドラ星の地下に眠る超貴重鉱物資源を狙う人類と現地の先住民族、および動物?たちとの戦いだが。

背景にあるのは人類の環境破壊が地球を喰い尽くして、その魔手が宇宙の他の星にも拡がろうとしていること。
アメリカ人的な「オレだけが絶対正しい!」とする絶対唯一神的な発想で他者を排除していくやり方が、これでもかとばかりクローズアップされる。

映像としては文句なしに楽しめたが(それまでバカにしていたのに、『今後3D用のテレビが発売されるなら高くても欲しいかも』と思ったおバカな私だ)、ところどころストーリー展開に?な場面もあり、こういう疑問の解決には複数回鑑賞するしかない。

やれやれ。
もっともっと疲れろってことかいな(^^;)。

トライ&チェック&トライあるのみ!

2010-02-23 | キャリアの周辺
2月初めから仕事がらみで少々落ち込むことが続いた。

日常のルティンワークはほぼ問題なくこなせるのだが、例えば終業時刻間際に飛び込んで来る人への対応(それが複数いたりすると余計に焦る)、自分の仕事探しなのに人任せで、そのくせ注文ばかり多い人への対応、仲介の電話で確認すべきことの漏れ、ハンディを持つ人への(本人の行動を見越しての)より一歩踏み込んだ親切な対応、電話で伝言や質問をされた場合の連絡事項の方法等、些細だが成否分け目の判断がわかりにくいのだ。

それでもスタッフの人数に余裕があれば何とかごまかせるが、最低要員しかいない時はムダな動きは許されない。
それなのに(焦るあまり)、私は木を見て森を見ずの状態に陥り、先輩に連続注意を受けることになっていささかダメージが大きかったというわけ。

その後、注意力散漫から引き起こしたミスは二度としないよう注意し、先輩のやり方を見て自分なりのやり方色々工夫するといった試行錯誤を繰り返しながら過ごしている。

一見遠回りだが、理由の大半は私の経験不足から生じていると思えるため、まずは色んなやり方を試してみて、その中から自分なりのやり方を掴むしかないと判断したためだ。
仕事の上達には、結局これ以外の近道はないと信じる。

しかし実際はこれがなかなかハードなんだな…。

反省録

2010-02-20 | キャリアの周辺
先々週から数えて(休みも取らず)12日間ぶっ通しで仕事をしたらどっとくたびれた。

途中3日間は初めて経験する仕事。
当然初めての仕事先だ。
遠い上集合が早いので遅刻しないよう一番気を使ったが、もちろんそんなことは当たり前。
しかし見方を変えると、ギャラを貰ってまたとない貴重な経験をさせてもらったとも言える。

学校が春休みになって少しだけひと息つくが、本格的な休みを実感する前には成績をつけるという厄介な雑事が待っていたのだった。
学生も大変だろうが、こちらも大変。

学期初めに普段の出席及び提出物を真面目に出すことが一番大事と何度も言い聞かせているのに、イザフタを開けてみると担当している4クラス、どのクラスにも休みすぎで単位認定出来ない学生がいる。

こちらも好き好んで不可をつけるわけじゃない。
毎学期末はハムレットばりに悩む羽目になり、昔自分がお世話になった先生たちも学期末には随分悩まれたんだんだろうなーと反省。

そして、新年度はいろいろすることが増えてかなり忙しくなりそうな予感が。
ダブルワーカーならぬ、トリプルワーカー、いやもっともっと上をいくかも…。

こういう時こそ同業者との連携が必要だが、一緒に仕事をする仲間は、能力はもとよりある程度相手の性格が好きでないと出来ない。
ネットなどで募集すれば数は埋まるだろうが、質が担保できないのが一番困る。

自戒しつつ、先へ進もう。

ご隠居さんの趣味はほどほどに…

2010-02-04 | その他
何年か前から落語に興味を持っている。
自分で高座にあがりたいと思っているわけではなく、脚本書きに興味を持っている。
ちょっと書いてみたいテーマがあるのだ。

たまたま私の所属する経済団体のビジネス交流会で『落語に学ぶビジネスチャンス』というテーマのがあり、「どんな風にビジネスと落語をくっつけるのだろう?」と少し期待して出かけた。

結果は無残、実は肝心の本編を聞かず、途中で退席して帰ってきてしまった。
それほど聞く気もしない内容だったということ。

演者は某中小企業の社長だったらしい。
素人の中には玄人はだしのワザを見せる人も多いのでそれは全然構わないのだが、紹介に立った世話役が高座の社長に気を使っているのが丸わかり、こちらは一気に白けた。

芸人になるなら、その日、その場はあくまでも観客が主役である。
そんな場で演者の学歴やら社歴を語ってどうするというのだ!?
その上、その社長は全くの独学で落語を学んだらしい。
道理であり得ない所作を見せたわけだ。

メタボ気味の体をしょっちゅう前へ揺する変な癖があり、気になって仕方がない。
目を閉じて聞くと到底落語とは思えず、一般的なビジネス講演を聞いているがごとく。
その上、前に書見台を置きシナリオを見ながら演じるのは到底許しがたい。
そんなレベルで人前に出るな!と思ってしまった。

それなのに付合いで参加した聴衆が結構いるらしく、全然おかしくも何ともない場面なのに背広姿の何人かの中年男性たちがクスクス笑う。
前置きがやたら長く(30分以上芸名の自己紹介が続いた)、なかなか本題へ入らない――。
あとは言うもアホらしいので割愛する。

私の学んだ結論はこうだ。
①よほど上手になるまでは、素人は高座になど上がってはいけない。
まるでご隠居さんの下手の横好き趣味を誰も止められない、そんな印象が濃厚だ。
②やはり素人の演じる落語に一切の期待をしてはいけなかった。
参加費として1000円も取られたが(あとの懇親パーティのおつまみ代だったかも)、こちらが゛聞いてやる謝金゛を欲しいぐらいだ。
③この経済団体、あまり得るところもないままこの何年か会員登録をしていたのだが、今期ですっぱり退会する決心がついた。

今後、自分が趣味ベースで人に何かを披露しようとする場合、よくよく注意せねばならないと自戒。

買い叩きはゴメンだ

2010-02-04 | 仕事
新たに知り合った社長から「テキストにする文章をリライトしてくれないか?」と打診された。

ちゃんとベースになるテキストがあるので、ライターに専門知識が求められることはない。
要するに版権の問題があるので、ベースの理論や趣旨は大切にしつつも雛形のテキストとは全く別物を作って欲しいという注文だ。

こういう仕事は決して嫌いではない。
むしろ面白そうと思えるし、そもそもこの手の仕事は得意な私だ。
しかしギャラを聞いて一瞬耳を疑った。
「1頁500円から600円でお願い出来ないか?」というのだ。

どんな分野であれ、どんな簡単な文章であれ、それを別物に作り変えるにはかなりの理解力と文章力を要する。
1頁何文字なのか聞きそびれてしまったが、ここまでライターの仕事を見くびる人とは仕事は出来ない。

以前、自然食品の会社でライター仕事を求められた時も、驚くほどギャラが安くて呆れた。
そこから思い知ったのは、世間には自分では全くライティングできないくせに(変な文章しか書けない)、ライターの仕事を必要以上に見くびっている向きが多いという事実だ。

特に零細企業の社長クラスに多い気がする。
「そんなもん(執筆)、そこらのライターに適当に早くやらせろ!そしてできるだけ買い叩け!」という考えがひしひしと伝わってくる。
結構大変な仕事だということを忘れてもらっちゃ困る。

上記で言うと、1頁書くのに多分1時間はかかるだろうから、いくら頑張っても時給500円から600円の仕事にしかならないということ。
アホらしくてやってられない。
私が「(コピーではない)純粋なライター仕事をするのはもう止めよう」と思った背景にはこういう事情もある。

自分の価値を高く保ち、今後執筆は自分の仕事(主張)のためにのみするべし。

TV視聴後の、何で?

2010-02-04 | その他
TVというメディアの性質がわかれば「そんなもん」と割り切れるのだろうけど…。
番組の作り方が一方的な気がして、本当のところをもっと公平に取材してよと言いたい。

一昨年年末から昨春ぐらいまで、TVでは製造業で働いていて派遣切りに遭った人たちの゛今゛をよく報道していた。
皆似たりよったりの、「派遣切りされて仕事がない、食べていけない」という人たちの切羽詰った暮らしぶりや周りの支援の無さをこれでもかとばかり見せていた。

そして今、NHKの報道番組では゛無縁社会゛リポートとして、都会で孤独死する中高年を盛んに取り上げている。

いずれも確かに真実の一面もあるのだが、そして明日はわが身かもと切実に感じないわけではないのだが、今という時代は激しく移り変わりつつあるのだ。
会社や社会にすべてを委ねていればそこそこ幸せに生きられた時代はとっくに去り、好むと好まざるとにかかわらず、かなりの部分で自助努力が求められる。

新卒時代に就職先がなくやむなく派遣を選んだ人たちは本当に気の毒と思うが、とうの昔に学校を卒業した大人たちにとっては派遣で働いていると正社員よりもずっと給料が良い一時期が確かにあったのだ。
その時、どうして自分に投資したり、先のことを考えて転職するなりしなかったのか。

会社が倒産して家庭も崩壊、一人暮らしになって故郷にも帰れなくなった男性は本当に気の毒だ。
しかし何で(今でも多くの男性がそうだが)職場と家さえ往復していれば良しとする暮らしをするのか?
孤独死がイヤなら、どうして親戚との付き合いを断つのか。
どうしてそれなりに友だちを作る、近隣のネットワークに参加するなりしなかったのか?

個人的には孤独死を決して悪いこととは思ってないので(周りの人には迷惑をかけるが、本人としては悪くないという意味)、TVはどうしても孤独死を悪いものとして取り上げたいのかもしれないとも思うが、この手の作りでは常に対象が悪い政治(時代)の犠牲者として紹介されるのが腑に落ちない。

本人にも多少、あるいはかなりの部分で責任のあることではないのか?
安易に誰もが自助努力をすべきとも、自助努力が全ての問題を解決するなどとも言うつもりはない。
セーフティネットの機能は大事と思う。

それでも一方的に取材対象の個人を犠牲者とばかりに見せられることにはすごく抵抗を感じる。
自助努力をした上で追いつかない部分を国がいつでも補填してくれる、そういう生き方が大事というのなら納得できるのだが――。

(生保の受給要件に、貧困に陥った理由を一切問わないというのがある。
上記はこれを前提として理解した上での、敢えての疑問である)