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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

新入生の期待に身も心もひきしまる思い

2011-04-06 | キャリアの周辺
本日、新学期がスタートした。
例年と違い、今年は新入生は全員制服着用が義務づけられたらしい。
本人は気づいていないが、カジュアルな服装よりもスーツの制服姿の方がよほど大人っぽく見える。
清楚でエエ感じだ。

初々しい、期待と不安に満ち満ちた目が一斉にこちらに向けられる瞬間、私も緊張する。
しかし講師が緊張すると学生にも伝染するので、適度な緊張感でとどめておかねば。

ところがこちらの期待とは裏腹に、学生の受講動機は何となく、もしくは単位目当てという気のないものがほとんど。
そんな学生を引きつけて飽きさせないのが私に課せられた役目である。

そのままではバラバラのおでんダネ(各科目の勉強等)をつなぐ1本の串としての自己形成をしてもらうための、悪戦苦闘?がここにスタートした。

駅伝

2011-01-03 | キャリアの周辺
恒例のお正月行事、箱根駅伝を今年はしっかり観た。
正確に言うと往路は途中から、復路は最初から。

延々長時間、最初から最後までただ単に走ってるだけの単調と言えば単調な番組なのに、なぜかマラソンの実況中継だけは結構見てしまう。
真剣勝負でごまかしようのない実力の世界、そして人生レースに似てなくもない長時間レースには考えさせられることが多いからかもしれない。

本部アナウンサー及び実況中継のアナウンサーたちは体育会系が多いのか、いつも絶叫して選手を応援する。

よくもこれだけあの手この手で選手やその周辺を紹介するネタがあるなぁといつも感心するが、中には選手の個人情報に触れるものも結構あり、今年そんな意味で私の興味を引いたのは優勝したW大学で5区を走ったイノマタ選手だ。

アナウンスによると、(多くのスポーツ選手に見られる推薦入試ではなく)一般入試でW大に入学したのだそうな。
往路はカシワバラ選手に抜かれて2位だったが、ひた走る彼を見ながら私の職業病?も炸裂。

4年生の彼はM商事への就職が内定しているそうな。
大学生の就職率が悪化の一途を辿る中、決まる人はやっぱり決まるのだなと思う一方、私の興味は「彼は自己PRをどんな風に書いたのだろう?」という方向へ。

箱根駅伝シード校で実際に走る10人に選ばれ、体力や根性はもとより責任感もバッチリ。
仲間を大切にし、組織としての戦い方を知っている。
基礎学力ももちろんOK。
(余談だが顔だちも多くの人に好まれそうな爽やか系)

推測でも選手たちのウリや進路を(勝手にアレコレ)考えるのは結構楽しい。
箱根駅伝出場選手というだけでも社会人になってからの゛伸びしろ゛は十分と思えるのだが、これが人生いろいろあるから余計に興味深い。

学生の力に屈す・・・

2010-12-22 | キャリアの周辺
ン十回めかのわが誕生日。
奇しくも今年最後の授業日だというのが何とも因縁。
ケーキを買うことも忘れ、いつも通りの日を送った。

ところで3限4限と無事すぎたあたりで、5限クラスの学生の「先生、今日は早く終わって!バイト入れてしまったんですぅ」「疲れたからはよ帰りたいんです」「しんどいから早く終わって!」と8人中3人から早く帰りたいリクエストが続々。

いつも屈していては教育上よくないと思うが、ほとんどいつも時間一杯までやっているので、今日は最後の日ということで超オマケしてやった。
ちょっと虚しいけど・・・。

あとで回収した振り返りシートを見たら、その学生のものには「先生、お誕生日おめでとうございます!」とショートケーキ1切れとメッセージが描かれていた。
ほろっとさせるやらちゃっかりしてるなと再度感心するやら。

そんなこんなでやっと今年1年分の授業が全部終わった。
ほとんど授業中は寝てただろうに、今日ちょっとマナーに触れたところだけ目覚めたらしく、「今日が一番タメになりました」と書いてきた学生も。
これも妙にしんみりさせる。

尊敬語やら謙譲語の区別も怪しい彼女らに、まだまだ伝えたいことは沢山あるのだった。

何をどう表現するか

2010-12-17 | キャリアの周辺
先日、ある大学で男子学生から、「僕は大学時代に打ち込んだことが何もないので、ESや面接で尋ねられても言うことが何もないんです。どうしたらいいでしょう?」と相談された。

こういう場合、私のすることはただ一つ。

ライターに戻ったつもりで、「ふ~ん、それは困るね~。大学時代に何もしなかったと思ってるんやねー。どうして?まあそれはちょっと脇へ置いといて、普段何をしているのか聞かせてよ?」てな具合に、本人に高校時代や、必要があれば中学・小学校時代のことなどさかのぼって色々尋ねていく。

聴いているうちに、何か「ン!」と思うコトが見つかったら、「どうしてそれをしようと思ったの?」「その時、どんな気持ちだった?」「他の人にそれについて何か言われた?」などと、事実の奥に畳まれた感情や経験、性格、考えたことなどに焦点を当てていく。

するとその辺りから大抵はユニークなコトがポロポロと出てくる。
この男子学生は大学生活に1本筋を通した考え方を持っていたので、それを中心に色々聴いていくと、かなりのボリュームのエピソードがどんどん見つかった。

「〇〇があなたの特徴じゃないの?△△をしたから××と考えたんでしょう?」と本人に確認すると、男子学生は「あ!」という顔をし、そして「すぐには上手く作文できないかもしれないけど、書くことが沢山見つかって嬉しいです。早速今夜から書いてみます」とちょっと明るい顔になって帰っていった。

表現すべきものが見つかったら、即うまく文章で効果的に表現できるかというと、実はそこにはまたまた深くて広い溝が横たわっているのだけれども、しかし「自分には何もない…」と思っているのと、「自分にはこんなに書くことがいっぱいあった!」と思うのとでは、本人のやる気が全く違ってくる(はず)。

社会人基礎力大流行り現象?を受けて、昨今の大学生の自己PRやら長所やらを書くシートには、これでもか!というほどの゛羊頭狗肉言語゛が並ぶ。

ほとんどがこじつけなので、大層に言う割に中身は単に学生の本分にあたることだったり、人として当たり前のことだったりするのだが、しかし、そうなっているのは書き方・見つけ方のちょっとしたコツがわからないからというのも大いに影響していると見た。

そして、今度は勤務校の女子学生から履歴書の添削を頼まれた。
彼女には気の毒だが、第三者の視点で読むと「あ~、もったいないなぁ~」と思うことしきり。
赤ペンで用紙を真っ赤にしてしまった。

尋ねている企業の狙いが明らかなのに、そこを全部スルーして、起こった事実だけをアッサリと書いて終わっている。
こんなESや履歴書を書いていては、永遠に企業に興味をもたれそうもない。

だが、自分の長所や頑張ったことは案外本人には見えていないことが多い。
これは何も大学生だけでなく、エエ年した大人も同じだ。
もちろん、偉そうにこんなことを書いている私も。

つまり、自己PRや頑張ったことというのは、゛自分では見えない自分の背中゛のようなものだからだと思う。
だから人と会話することで、他人の眼に映った自分(の背中)として、初めてしっかりと見えてくるというわけ。

自慢じゃないが、ライター歴20年の私にはこの種の仕事はかなり得意なことがごく最近わかってきた。
それは人援けする余裕があるということを意味する。

どこかで困ってる学生さんをもっと援けてあげたいなぁと本気で思う。
さしあたり、こういうのは『自己表現法』とでもいうのか。

今どきの学生は大変

2010-12-14 | キャリアの周辺
10月末現在の大学生の内定率57.6%(17万人)、高校生57.1%(8万人)だとか。
夕方のニュースでバスに乗って会社説明会に参加する未内定大学生が紹介されていた。
このご時勢、生まれた年度がちょっと違うと本人の将来設計に天と地ほどの差がでる。
不公平だ。

困ったことに、長年消費者サイドにいた彼らに働くことを想像させるのは容易ではない。
偉そうに言ってる私自身も、学生時代にそんな先のことまで考えていたかというと皆無。
その意味では今どきの学生は気の毒だし大変だ。

しかし昔の大学生に比べ、今の大学生の精神構造は相当幼稚になっている気がする。
自己PRの文章がかなり悲惨。
言うまでもなく、精神の発露とも言える文章全体もかなり幼稚だ。
最初の1行には大層な言葉が並ぶが、それを証明するエピソードは悲しいほど貧弱。
形容詞などの意味のとらえ方の問題もある。

そんな彼らも段々自分についての研究が進むにつれ、また企業研究が進むにつれ、等身大の自分を上手に描けるようになるというから、支援するしかない――。
責任重大な上、ハードな仕事だ。

目下、大学生相手の面接並びにグループディスカッション対策に奮闘中。


仕事考

2010-12-05 | キャリアの周辺
珍しく気が向いて、うず高く積んだままになっていた新聞や雑誌の類を捨てにかかった。
とはいっても折角のコレクション、捨てる前に欲しい記事をより分けるのも趣味。

そんなこんなで目に留まった記事の中に、一人の高齢女性の記事があった。
68歳で長年の夢だった定時制高校へやっと入学、4年かかって卒業後、今度は大学へ通って国語の教職を採り、72歳で母校の非常勤講師になったという。
現在は74歳で3年目とのこと。

気の長くなるような努力に頭が下がるが、案外、若い頃に経済的な事情等でどうしても進学できず、ひと通り生活が落ち着いたところでこのようなチャレンジをする人は男女を問わず結構多い。
毎年似たような記事にお目にかかるからだ。

それにしても、とかなり打算的になってしまった私は思う。
今もいろいろやってみたいことはあるが、その目的を達成したとして、何年その仕事に従事できるのか、そもそも投資が回収できるのか?といったことがひどく気になって、やるかやらないかを決めたりする、純粋とは言い難い私がいる。

多分、私の考えはすごく常識的なところだとは思うものの、もっと無心に「どうしてもこの仕事に就きたい!」とはどうしても思えないのだ。
「正社員がダメならボランティアとしてでもいいから、自分の能力を活かしたい」と思ったことがあるかというと、それも皆無――。

この辺が、私を小さな人間としてとどめている理由かなぁとも思ったり。
生活もあるからなかなか難しい。

週末の過ごし方

2010-11-21 | キャリアの周辺
10月末からあちこちでキャリコン勉強にいそしんでいる。
大枚をはたいて、とある勉強会にも参加した。

その甲斐あって、少しだけCC面談のコツがわかってきたような気がするのはいいが、こういう時こそ毎日飽きるほどの実践練習が必要と思う。

運転と一緒でコツがわかった段階でやり方を(脳ではなく)体が覚えるぐらいまで練習すると、きっと効果が違うはず。
どこで協力者という名の犠牲者を探すか、それが問題。

別の試験も受けるかどうしようかと現在迷い中なのだが、先日、TVで観た誰かがいいことを言っていた。
曰く、『二兎を追う者しか二兎を得られない。』

なるほど、といたく感心。
私もこの標語で行くか。

゛中途半端な能力゛がウリ!?

2010-10-03 | キャリアの周辺
ずっと前ここに書きかけて中断してしまった私の職歴。
社会人になってからも結構多い。

学生時代に体験したごく僅かなバイトも含めると多分20数種の職業は体験しているはず。
営業もどきに始まり、テレアポ、歯科助手、週1回の夜勤付き介護、キャディ、ハウスマヌカンもどきも(これは2日ほどで辞めたが)。

コピーライターの修行もした、業界新聞記者、電話営業、訪問営業、福祉っぽい仕事、広告っぽい仕事もやった。
ファッションショー(コレクションという)の事務局ならびに切符もぎの仕事も体験。

会社勤めの経験も、派遣の経験も、すべて中途半端でそのままでは使い途がなかったのだが、今ここへ来てそれらが全部活きてきてる感じ。

すべての世界において、ほんのちょっとでもかじったからこそわかること、言えること、が沢山あるのだ。
ここへ来て、こんな自分に時代の照準が少しずつ合ってきているのを感じる今日この頃。

恐るべし、子ども本!

2010-08-16 | キャリアの周辺
シニア研究では自分のオリジナルテーマがあったのに、キャリア業界では未だテーマを見つけられずにいる。

先輩がどのようにして自分のテーマを見つけたのか、どんな風に日常を過ごしていたのか、着眼点は、といった記事を色々読んでみた。
それぞれふーんとは思うが、肝心のテーマが私に近寄ってきてくれない。

困った挙句手を出したのが、お子様向けの自由研究指南本。
ところがこれがあなどれない内容だった。

お子様向けだけあって喫茶店でお茶を飲んでる間にグイグイ読める内容なのに、指南に従って考えてみたら、びっくりしたことに、ホントにあっという間に興味深いテーマが浮かんだのだ。

言葉を3つ決めると自分のテーマが決まるというシンプルな教えに従い、<キャリア><若年>…と考えてみた。

実際のテーマはこれから予備調査の必要があるのと(参考文献が多すぎても少なすぎてもいけない。また、ある程度世の中の人たちに興味を持ってもらえる内容であることも大事)、いわば新商品企画なのでここに書くわけにいかないが、魔法のランプでも発見した気分。

結局、小難しいことを色々考えるよりも小学生向けの本の方が有効だったということ。
お陰で来春・来夏に向けいろいろやってみたいことが同時浮かんで、なんだかウキウキ。