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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

講師冥利に…

2007-09-20 | 仕事
前々回、NHKカルチャーで゛プチ起業゛講座の受講生だった二人が神戸での手づくり市開催を目指して動いていると書きましたが、何やら段々大事になりつつある気配です。

もちろん本当に実施するとなると多方面の人たちの協力を取り付ける必要がありますから、それは当然といえば当然なのですが、肝のちっちゃい講師慌てる、の図になりつつあるような…(^^;)。

これから話がどう展開するのかちょっと気になってきたので、私も明日の現場見学に付き合い、その後に続く企画会議?にも同席することにしました。

京都で20年以上手づくり市開催の実績を持つ知人は、「川井センセ、講師冥利に尽きる話やんか!」とからかいますが、さてさて、どうなりますことやら。

ウケる講座企画は難しい

2007-09-13 | 仕事
本日、2クール目の゛プチ起業゛講座が終了しました。
最終回は本当は一人ずつ、何をするつもりか、あるいはしたいと思っているかの計画を発表してもらうつもりでした。

ところが導入がマズかったのか、「自分の強みを考えてみてください」とか「『手づくり市』に行った感想を書いて送ってください」と宿題を出した途端に次回の出席者がガクンと減ります。

感想文提出は市見学者13人中わずか5人だけ。
かなり講師をへこませてくれるのです。
中には「宿題が出せなかったので申し訳ないから休みます」と前日律儀に電話をくれる人もあって、引止めに必死な私。

結局本日の出席者は8人でした。
事前連絡のあったのは4人だけ。
皆自己紹介ではそれなりに受講動機を明確に書けるのに、イザとなると何故自分を活かすための作業をすぐに諦めてしまうのか?

当初の受講申込者は19人ですから、この辺にカルチャーセンターならではの難しさを感じます。
歯がゆい思いと自分への反省があって思いは複雑…。
次回から進行方法と内容を大幅に変えた方が良さそうです。

それでも最終回だけに皆色々話が弾んで別れ難く、私も少し付き合ってから廊下に出たら、私を待ってくれていたらしい1クール目の生徒さん2人とバッタリ。

約束していたわけではないのですがたまたまちょっと時間があったので、はからずも彼女たちが現在進めている、到底゛プチ゛とは言えない起業計画の進捗状況をじっくり聞くことに。

……ああ、びっくり……。

この辺が女性ならではのすごいパワーだと思いました、ホンマ。
まだ場所は交渉中なので言えませんが、何と彼女たちは゛神戸発の手づくり市゛を企画していたのです、それも極めて著名な場所を借りて。

但し思いだけで突っ走っていますから、実務に関しては全くの素人です。
私が京都の手づくり市主催者に「どのような準備が必要か、話を聞かせてあげてくれない?」と電話したら、そこから話はとんとん拍子に進み、何と主催者と近日中に神戸で会うことになったようです。

本当はこういう時の色んなアドバイスは一番貴重で(←一応私も沢山しました)、しかも内容からすると極めて価値が高いと思う次第ですが、仕事外なのが残念です(^^;)。
でもここは広い心で、生徒さんの中からこういう意識の高い人が出てきたのを喜ぶべきですね。

前半ちょっとガッカリして、後半驚いて。
精神的に極めて忙しい1日でした(笑)。

森を見ることの大事さ

2007-09-09 | 仕事
自分が将来どの方向を目指してキャリアを積んでいけばいいのか、何に適性があるのかわからず、今勤めてはいるものの(転職も視野に入れて)大いに悩んでいる若い知人にキャリアコンサルタントによる面接を受けてみることを勧めた私です。

若いだけに素直で、知人は早速マンツーマンでCCが対応してくれる公的機関に予約して行ってきたようです。
(知り合いなので私は今回敢えて関わることは避けました)

もやもやした思いがだいぶ整理されただろうなと思って聞いてみると、50代らしい男性CCは「〇〇さんは転職希望だから…」と職務経歴書の書き方に始まり、転職活動時の心構えなど自分の経験を基に色々レクチャーしてくれたらしいのですが、本当に知人が相談したかった話までは進まなかったようです。

確かに職務経歴書の書き方など、就・転職活動において自分を高く売るための技術は必須です。
しかし、コンサルタントの目の前に現れたCLの、主訴ではない本当の悩みに、プロとして相談に関わったはずの彼が何故気づかなかったのでしょうか?

知人がどのように話を切り出したのかはわかりませんが、失礼ながらこのコンサルタント氏、物事の本質を見抜く目は持ちあわせていないとお見受けしました。

最終的に<転職>を選ぶことになったらこのCCがしたような支援も必要ですが、まだ知人のように悩んでいる段階では、先ず「将来どんな生き方(=仕事とのかかわり合い方)をしたいか?」の視点が欠かせません。

そして一方では自分のしたい仕事にこだわるあまり、いつまでも一歩を踏み出せなかったり、あるいは転職してもすぐに「これは自分の求めていた仕事とは違う!」と後悔することのないよう、森から仕事を考える知恵も授ける必要があるでしょう。

転職歴の多い私が言うのもナンですが、会社を変わったり仕事を変わった後で「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためには、自分の中に゛なりたい自分゛をしっかり吟味した納得感とその結果に満足していることの両方が必要です。

そうでないといつまでたっても腰がすわらず、青い鳥を追い求める゛天職難民゛になってしまいます。
若いうちはいいですが、このような転職だと年齢がいくほど条件が厳しくなるだけ。

長時間相談に対応するCCにはぜひ長期視点を示して欲しかったと思います。
せっかくキャリアコンサルティング(の存在意義)を売り込もうと思ったのに、何とも残念です。

専門家の発言に?

2007-08-20 | 仕事
最近、違和感を感じたカウンセラーがらみのお題2例です。
いずれも専門教育を受けた人による発言なので、余計気になりました。

①ロープレのケース検討中、CL役から出されたのは「職場に新しく入った女性は人事担当者へのアピールは上手だったようだが、実際は思ったほど仕事が出来ない。

 その上、四角四面な性格なので仕事を頼みにくい。2部署の仕事を兼務するはずが、いつの間にか男性の多い部署には(無視されるからか)行きたがらず、仕事量の少ないCLのいる部署にいて、仕事中でもCLに一方的に話を聞いてもらいたがる。

 内容は『自分は悪くない、周りの人が自分に冷たくするので自分は非常に辛い目に遭っている』という被害者意識丸出しのもの。

 女性が少しでも良い方向に行くなら…と愚痴につきあっているうち、愚痴はどんどんエスカレートし、CLの仕事の能率は落ちる一方。
CLはしんどくなって遂に耐えられなり、どうしたら良いか?」という相談。

このケースの振り返り中、心理関係専門職の受講生から「これは自己愛型人格障害のような気がする」という発言があり、ファシリテーターの先生も「明らかに自己愛型人格障害と思えますね。…(後略)…」と賛同して言われたのです。

この場では「自己愛型…」と聞きましたが、正しくは「自己愛性人格障害」といいます。(興味のある方はググってみてください)

その時、私の心に浮かんだのは「確かに仕事ができない上、自分勝手で鼻持ちならない女性だけど、病気というほどではないのでは?」という疑問でした。

詳しい病状は帰宅後ググって判明したのですが―そして素人の私がこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが―世間にはこのタイプの人はごまんといます。

甘やかされて育った人にしばしば見られる性格傾向で、改善は極めて困難とは思いますが、いきなり病名をつけるのはどうか?と思えてなりません。

②ネコ大好きカウンセラーの先輩Nさんは、愛猫が可愛くてたまらない様子。
ネコやイヌが大好きなのに飼えない私は、今、心ならずも熱帯魚を飼っていますが、飼えばそれなりに情も移り、サカナなりに結構可愛いところもあります。

初対面のNさんに、「お宅の〇〇ちゃん、可愛いですね。私もネコを飼いたいけどムリなので、熱帯魚でガマンしてるんですよ」とちょっぴり社交辞令も含めて挨拶したら、Nさんはすぐさま「やっぱりネコがいいですよねぇ!!」と力強く応答してきました。

アレま、そう言われちゃ、私は次の言葉が言い出せないやんか。

曖昧に笑ってごまかしましたが、本当は「初めはサカナなんてとバカにしてたけど、飼ってみるとこれがなかなか奥が深いんですよ!」と゛飼い主バカ゛を演じるつもりだったのに、出鼻をくじかれた気分になりました。

たとえどんなペットであっても飼っている限り、皆゛ウチの子゛が可愛いのは一緒です。
人は自分の好きなもの、得意分野の話になると周りが見えなくなる傾向にありますが、自戒せねば、と強く思ったひとコマでした。

ひよこが頭を殴った?

2007-08-09 | 仕事
゛ひよこ゛という愛らしい名前は、キャリコンとしてまだよちよち歩きの私自身を有資格者の先輩や仲間たちのMLで自己紹介する場で名乗ったニックネームです。
中には「はばたけ!ひよこ」と励ましてくださる方もいて、それはそれで嬉しかったのですが…。

実は人生およびキャリコンとしても先輩のシニア男性からメールを貰いました。
以前からMLとは別に時々意見交換していた相手で、現在ご本人も求職活動中なこと、3年前の病気の後遺症で仕事探しがうまくいかないことなどがちょっと弱気の文面で綴られていました。

ひよこであるにもかかわらず、このメールを読んだ途端に私のお節介心はウズウズし始めたのです、「これはまさに私の得意な分野やん!」てな感じで。

うわべだけ慰めても本当の問題解決にはならないし、先方もCCの理論は十分知っているという安心感から、シニアの置かれた現状と本人固有の課題について、第三者として率直にコメントしました。

最後に低給料でよければ生きがいだけはタップリありそうな仕事を紹介できるかも、とくくったつもりだったのですが、ご本人からは「頭を殴られた思いだ」とのコメントが…。

怒っているのでないこと以外の真意はわかりませんが、メールカウンセラー分野も視野に入れていただけに、こんなにショックを受けられると私もショックです。
「これほどCLを傷つける人間にカウンセラーが務まるだろうか?」と。
後日、改めて分析する必要がありそうです。

手づくり市見学

2007-08-02 | 仕事
カルチャー講座の一環として、京都は梅小路公園まで「一木手づくり市」の見学に行ってきました。
はるばる明石から参加した人もいて、総勢13名ナリ。

ここは今では一大観光名所となった知恩寺(年12回開催)とは違い、1月と5月を除く年10回の開催で、いずれも「台風でも来ない限り小雨決行」です。

なので大船に乗ったつもりで安心していたら、よりによってこの日に合わせたかのように台風が来ているではありませんか。
「台風のお陰で50~60店舗ほどキャンセルが出た」とのことで、結果200店弱ほどが広い公園内にこじんまりと集合していました。

本家の知恩寺にははるかに及ばないにしても、随分様々な商品が売られていて、客として楽しむも良し、出店者になったつもりの目でチェックするも良し。
講座受講者には手づくりが好きな人が多いので、それをどう商品化に生かすかヒントを探るという意味も込めて見学してもらったのでした。

単に楽しんで見るだけだと時間が経つと記憶が薄れてしまうので、レポート提出の宿題付きです。
皆さん、さぞかし見る目に力が入ったのではないかと想像しますが、成果はいかほどに…。

いよいよ来月は全員による発表が待っています。

1位は気持ちいい!

2007-07-27 | 仕事
連載6年目にして初めてというのがちょっと情けないのですが、読者投票で「がんばれ!シニア・ベンチャー」(http://www.nextone.jp/)が堂々の1位に選ばれました(じゃ~ん!!)。

いつも同じように力を入れて書いているつもりが、これまでの最高は2位だったのに、今週はからずもトップとなったのでした。
やっぱり、う・れ・し・い。v(^^)v

内容は日本初の水の喫茶店を始めた起業家の話です。
やはり環境や命に直結する内容には人々の関心が高いのでしょうか。
なかなかユニークな発想の方で、事故で死にかけた経験があるだけに社会貢献への意欲に並ならぬものを感じます。

特に日本人はある程度年齢を経ると「人様のお役に立ちたい」社会貢献意欲が旺盛になるようです。
いつか私もそうなるのだろうなと思いながら、諸先輩の話に耳を傾けています。

好印象を与えるのは難しい

2007-07-13 | 仕事
昨日、2クール目のカルチャーがスタートしました。
登録者は前回スタート時より10名ほども増え、ほぼ定員(20名?)近いとのことでしたが、欠席者もいて実際には18名で始まりました。

この講座は゛書きもの゛が多く、また゛宿題゛も非常に多いのが特徴です。
従って、改まってものをじっくり考えたり、それを言葉で表現することが苦手な人はどんどん脱落していってしまいます。

折角参加の意思表明をしてくれた人に対して無情とも見えますが、こればかりはご本人の心の姿勢の問題なので仕方がありません。
いやしくも自分で何かしたいと思うほどの人ならば、自分振り返りを避けてどうするのでしょう?と思ってしまうからです。

完璧なものは求めていません。
苦手でも「課題ならとにかくやってみようか」と思って取り組んでみて欲しいのです。
すべては自分の強み弱みをよーく自覚することから始まります。

次月は現地見学会で京都へ。
実質、遠足のようなメニューなので、2回目に人が減る危険性は前回よりも少ないと見ていますが、余計に3回目が正念場になるかも。

本当は起業に向けての基本的な心構えや発想法などを語っているよりも、事例紹介やアイデア練り上げのためのブレストに最も強みを発揮する私ですが、何事も順序というものがあります。

終わってから熱心な受講者の方が次々と個別に挨拶に来てくださり、まずは順調なスタートを切れたかなというところ。

本音を言えば、耳に心地良いよく通る声をもっていたり、初対面の人に好印象を与える爽やかで親和度の高い顔立ちの人が羨ましくて仕方がありません。
しかし、良くも悪くも人は皆自分が親からもらった声と(能力も含めた)容姿で生きていくしかないのです。

また、欠点のない人もいないため、やはり自分の個性を活かすということが何よりも大事と思います。


夜は別の研究会に参加しました。
当日のスピーカーの経歴と話し方が、何にも増して゛生きた教材゛になります。

介護保険の周辺で

2007-07-10 | 仕事
3年前に取材させてもらった方の再取材にはるばる垂水まで行って来ました。
ただし今度は媒体が違います。

民家を借りてデイ・サービス事業をしておられるのですが、昨春の介護保険制度の見直しにより、予防介護の視点から見て本当にデイが必要そうな人は「程度が軽い」と見なされ、サービスを利用しにくくなっているとのこと。

少しでも経費を抑えたい自治体が審査を厳しく厳しくしているからですが、その結果、要介護度が進んだら面倒を見てくれるというなら、本末転倒もいいところだと思えます。
介護保険周辺はどうにも素人目には解せない役人の発想の世界なのでした。

福祉で儲けると世間の冷たい視線を浴びますし、実際、福祉が儲けの手段になることには違和感がありますが、責任の重い福祉の仕事に携わる人が安心して自分の生活を維持出来ないと、ホント、゛老老ケア゛が当たり前になりそうです。

お詫びしながら考える

2007-06-28 | 仕事
やれやれ。
残念ながら毎日文化センターでの全12回の講座企画は不発に終わりました。
つまり、思ったほど受講希望者が集まらなかったってこと。
本日最終決定がなされたので、それを受けて何人もの講師候補の方へお詫びの電話を入れました。

元々知人なこともあり、皆さん「はい、わかりました」とスンナリ了解してくださり、余計に申し訳ない気持ちでイッパイになりました。
(さんざん、日程やら内容の打合せでお騒がせしたのに…)
そのうち2人とは久しぶりに会って旧交をあたためることになりました。

結果は謙虚に受け止めるしかありませんが、大事なことは敗因の分析をすることです。
そうでないとこの貴重な体験を次の機会に活かすことが出来ません。

世の中にムダな経験は何一つないと信じている私ですが、さて、この度のことは何を意味するのでしょうか?