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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

『豊かな人生を送るために…』シンポを聞いて

2009-07-18 | シニア情報
大阪からはるばる鈴蘭台最寄りの神戸親和女子大学へシンポを聞きに行った。
同大学を訪れるのは初めてだが、バス停のまん前にあるなかなか便利な立地。

1部のファイナンシャルプランナーによる、「これからの豊かな生活のために、いまから考えること――経済的な計画を中心として――」という話は、投資信託の説明がテーマだったのかと思うほど金融商品の紹介に時間を割いた感が強く、正直言って金融商品を買うもっと前段階の、家計の話をわかりやすくかつ節約対策などを交えながら語ってくれた方が良かったのではと思ってしまった。

途中、女性のアンサンブルによる和楽器演奏が10分弱ほどあり、短かったのが残念。

2部はそのアンサンブルのリーダー女性、養父市で天然酵母のパン屋をやっている女性、60歳以上の男女が集まってラジオ番組を制作する任意団体「げんきKOBE」代表という3人による、現在の生きがいある活動を始めてから軌道に乗せるまでの経緯が多数の画像で披露された。

1部と2部の間に横たわる違和感はさておき、2部はさすが皆さん実際の活動家ばかりなので話が非常に身近で興味深く、゛(心)豊かな生活を送るために実践していること゛というテーマが鮮やかに浮かび上がった。

もしかしたら私は2部のパネリストに招かれる可能性があったと先のブログに書いたが、今日3人のパネリストの話を聞きながら「評論家的な立場の私がここへ出なくて本当に良かった」と胸をなでおろしたのだった…。

同じ取材ネタをベースに語るにしても関西では著名なT氏のように咄家ばりのしゃべくりが出来る人ならともかく、私の話では皆を眠くさせるだけの結果に終わっただろう。
評論ではいけない、やっぱり実際の活動が大事だと改めて思わせられた。

一方、女性のキャリアを考える上で別の切り口に気づいたりと色々な収穫もあり。
最近ちょっと出不精になりかけていたが、やっぱり刺激は大事だ。

豊かな人生を送るためのシンポ開催のお知らせ

2009-07-14 | シニア情報
本当は私もパネリストとして招かれる可能性があったのだが…。
残念ながら今回は観客として参加する予定。

知人が勤める大学で、「豊かな人生を送るためにいまからできることを考えよう」と題したシンポジウムが7月18日(土)に開催される。

午後1時半~4時20分まで、受付は午後1時から。
場所は神戸市北区鈴蘭台北町にある神戸親和女子大学4号館2階421教室で。

2部制で1部はファイナンシャルプランナーによる「これからの豊かな生活のために、いまから考えること―経済的な計画を中心として―」と題した基調講演、2部は『げんきKOBE』のメディア活動など3人のパネリストによる話が中心。

(公の申込み期限は過ぎているので)興味ある方は直接下記へ連絡されたし。
神戸親和女子大学福祉臨床学科合同研究室(坂本)
TEL:078-591-1694 FAX:078-591-1698

ライフワーク

2009-06-23 | シニア情報
2002年2月末に始まったオンライン誌での「がんばれ!シニア・ベンチャー」の連載から7年余りが経過。

6月は特技のアコーディオンで第二の職場を創った米村博実さんが登場。
http://vl-fcbiz.jp/article/ac064/a000897.html

シニア起業家の取材は偶然、当時の編集部の人にもらったテーマだったが、ちょうど阪神淡路大震災の直撃を受けた兵庫県でシルバー人材センターによるシニア起業塾に出合っていたこともあり、非常に興味深いテーマと思って取材依頼を受けたのをはっきり覚えている。

これまで大阪を中心に、100人以上のシニア起業家を紹介させてもらった。
日本広しといえども、これだけシニアによるミニ起業のデータを持っているのは私だけだと自負している。
そして、元々定年退職前後のシニア動向に非常に関心を持っていた私にとって、このテーマでの取材はライフワークになった。

その後、編集部は同じだが何度も連載誌名が変わり、読者の性格も変わり、今は経営者の読み物としてカテゴライズされている。

なので、現在の投稿先は本当はもっとビジネス寄りの起業家――在職中の経験を活かして定年後会社を作った人など――を掲載したいようだが、元々一般読者を対象としたオンライン誌から連載が始まったことに加えて、私が余暇も仕事も大事と考える人間で、バリバリの仕事人間よりは、遊びを仕事に、仕事を遊びにできる人を好む傾向にあり、随分いろんな解釈の成立するシニア起業家を取材してきた。

過去に私がいい事例だと思って取材したのに、入稿後ボツになったのは1件だけ。
取材に応じてくれた起業家に申し訳ないと思うと同時に私自身も(解釈を否定されたことに)ショックを受けたが、他は大抵私の拡大解釈の起業家も通してもらえてラッキーだったというべきだろう。

あと3人の登場が終われば(予想では9月号が最終になりそう)、長年お世話になったこの連載もいったん終了する。
今後の予定は未定。

これらシニア起業について、折角学んだキャリアコンサルティングの視点からもう一度解釈し直すことを当面の目標に、私にしかできない分野の構築を目指す、それが今後の目標だ。

晴れ、ときどきミーハー

2009-04-19 | シニア情報
偶然、夕刊の片隅に見つけた記事。
早速ユーチューブで見た(聴いた)スーザン・ボイル!

選曲の意味するところも、彼女の背景も全く知らなかったが、失礼ながらパッと見は日本人感覚からすると10歳は年上に見える彼女。

田舎出身の、いかにも冴えないデブおばさんとしか見えない彼女が、突如ものすごい声量で堂々と歌う『夢やぶれて』のすごさに二度びっくり。
番組の審査員たちが3人とものけぞっていたのだから、姿と声のギャップの大きさが伺い知れようというもの。

しかも、姿と年齢の割には声と性格は可愛らしい感じなのも面白く…。

もしかして47歳のこれから本格歌手デビューありかも?
いくつであろうとその人にふさわしいデビューの場はちゃんと用意されている、そんな気のするエピソードだ。
http://www.youtube.com/watch?v=vMVHlPeqTEg&feature=related

日本の中高年も頑張って欲しいなーと切に願う。
もちろん、分野は違っても自分にも喝!だ。

熟年男たちよ、仕事に目覚めよ!?

2009-03-06 | シニア情報
ときどき60代半ばで2つ目の起業をしたという人にお目にかかる。
普通は脱サラ後1つ起業するのもやっとやっとなのに、多くの人が本格的に引退し始める年齢からの、敢えての挑戦。

このたびアップされた「がんばれ!シニア・ベンチャー」は、まさにそんな人が主人公だ。
しかも仕事内容は前社長時代とは全く異質の世界。
http://vl-fcbiz.jp/article/a000867.html?banner_id=webvl

早期退職やリストラ、定年退職などが契機となって50代から起業した人たちを大阪を中心に100人以上に取材してきた、私の労作の一つ。
シニア起業家取材は全く飽きることがなく、取材する私自身が毎回元気を貰っている。

男性にとってのアンチエイジング(=抗加齢)は仕事することだ、というのが私のこれまでの取材を通じて得た結論だ。
(個人的に、加齢に抵抗する意味を持つアンチ…の言葉は嫌いだが、゛若々しく゛ぐらいで認識しておけばいいと思う)

その仕事も、どこかへ勤めるよりも、どんなにささやかでもいいから出来れば自分で起業するのが最高!

儲け追求だけが起業じゃない

2009-02-08 | シニア情報
何年かぶりに神戸市営地下鉄に乗って取材に。
(地下鉄は何度か利用したことがあるのに勘が戻らず、山手線に乗れば早いのに間違えて海岸線に乗ってしまって遅刻したのはいただけない。)

本日のシニア起業家は閑静な住宅街にある自宅一角でステキな喫茶店を開業、得意のアコーディオン演奏で定期的に歌声喫茶を開いているYさん。
別の会場で初めてYさんのピアノ演奏を聴いた時はびっくりした。

というのも触れ込みが゛バイエルのみしか卒業していないピアニスト゛だったから。
が、心配は無用。
ちゃーんと有名な「ちょうちょ」の、誕生から年金生活(!)までの一生を追った変奏曲が出来ていた。

実は今回の取材はほぼ100%私の興味で決行したようなもの。
つまり掲載先未定。
詳細は省くが、「今度の取材候補はこんな起業家です」と告げた時点で寄稿先から「(半分余暇活動のような)゛生きがい起業゛でなく、もっと真剣にビジネスに取り組んでいるシニアを取材してください」と言われたことによる。

昨秋、元々の寄稿誌が閉鎖され、中小企業?の社長を読者とする誌面に『がんばれ!シニア・ベンチャー』掲載が移動して以来、私の紹介したいシニア起業家と編集部との間で少しミスマッチが起きている。

だが一見趣味と思われがちな起業でも本人は真剣そのもの。
実際、年金生活までにはまだ4年余りある。
編集部の好む起業家とちょっと違っているのは、Yさんが楽しさを目一杯味わいながら起業していることだろうか。

でもYさんが歌声喫茶を開くお陰で、遠くに住むお年寄りにとっては出かける場所(社交場)が生まれる。
新しい友だちが出来、声の出なくなっていた人が声を取り戻したりする。
狭い個室で他人が歌っている間、常に自分が次に歌う曲を探しているようなカラオケと違い、皆で一つの物を作り上げる楽しさがある。

合唱だから疲れたら休むのも自由。
自分の好きな歌だけ、知ってる曲のみ参加すればいい気楽さが心地良い。

これは予防介護の視点から見るとれっきとした社会貢献型起業だ。
社会起業家のくくりに入るかもしれない。
本当はパソコンを見られない高年齢の人にこそ、こんな元気の出る情報を届けたいと考えている私がいる。

さて、どうしたものか――。

病との向き合い方

2009-01-26 | シニア情報
以下はメンタルケアの講座でドクターに聞いた話だ。
いささか長いが日本人にとって非常に重要と思えるので概要を記す。

現代社会は、①高度技術社会、②高度情報社会、③高度管理社会、④市場原理(競争)社会、⑤少子高齢社会、という特徴を持つ。
日本で臓器移植がスタートして10年余り。
昨年7月現在で71の手術例があり、半年後の現在、80半ばぐらいという。

心臓移植を受ける患者の医学的基準は、(手術しない場合の)最長寿命1年以内、または6カ月以上の生存率10%以下と診断されていることが前提。
その上で、(臓器が提供されたとして)血液型、臓器サイズ、免疫的適合性が一致すれば移植してもらえるらしい。(アメリカは明確な金持ち優先社会だそうだが、日本は?)

心臓移植は技術的にはものすごい医療だが、移植を受ける患者は心理的極限を味わう。
移植する心臓は若いものが良い。つまり、手術を待つことは交通事故死等で急死する若者を待つことを意味する。

そこで移植を待つ患者は、交通事故減少のテレビニュースに気分が重くなる。救急サイレンを聞くと期待感を持ち、一方で他人の不幸を願うことへの罪悪感も持つ。また、待機中に死んでしまうのではないかという不安、(臓器が提供されたとして)他の重症患者との競争に勝てるだろうか?という心理状態になるという。
これらは年間30万人に達する癌患者からは聞こえてこない話である。

運よく莫大なお金を払って移植手術を受けることが出来たとして…。
他人の心臓を移植するので、手術の際、免疫抑制剤を使って患者の体の拒絶反応を落とすが、その結果、手術が無事成功しても患者は常に感染症への恐怖を抱いて過ごさねばならなくなり、全身倦怠感や悪性新生物(癌)の恐怖とも闘わねばならない。

患者は「身体の中に絶えず何かが発生しつつある」「壊れる寸前のガラスコップのような思い」「生かされているロボット」のような心理を味わう。健康そうに見えても決して生野菜は食べられず、人込みも避けねばならない。

まだ日本で臓器移植が認められていなかった頃、心筋症のM氏はアメリカに渡り、約1億円をかけて心臓移植手術を受け、日本の写真週刊誌に3回掲載された。1回目は手術が成功して帰国、元気に飛行機のタラップを降りる姿を、2回目はマスクをしてギャンブルに興じる姿を、3回目はストレッチャーに横たわり、白い布をかけられている(遺体としての)姿を。

当時、募金によって1億円をまかなったM氏だが、手術後には生活が待っている。彼は当初、働いて1億円を返そうと考えていたが、その後も免疫抑制剤を一杯飲まねばならず、仕事に復帰することなど到底不可能だった。ロボットのようにただ生かされているだけの生活に自暴自棄になったM氏は、薬の服用を拒否してギャンブルにのめり込んだ。

薬を飲まないので身体はどんどん悪くなり、遂にストレッチャーの写真となったそうだ。これは薬を拒否したことによる゛緩慢な自殺゛と同じことだという。

日本人の死因統計で上位3位は癌、心疾患、脳血管疾患。
高齢社会とは年寄りが増える社会であり、死ぬ人がどんどん増える社会でもある。実際、20年前の年間死亡者は70万人ぐらいだったが、今は100万人を超している。

60代の著名な外科医が食道癌になり、手術を受けた。手術は成功したが、その後、食道がほとんど機能しなくなった彼は1日6回食事をし、1回の食事に1時間ずつかけるよう指示された。元の半量以下だが、それでも食べ物が詰まって食道がつかえるので、彼は途中で運動して重力によって食べ物を胃に落とし込んだ。後には近くの医院で、ブジーという痔の手術を受けた人用の訓練棒で食道に詰まった食べ物を胃に落としてもらって家に帰るようになった。やがて、彼はウツ病を発症したという。

昔は食道癌は助からなかったが、今は一応手術できるので、皆がこのような経験をすることになる。そして手術後、日常の暮らしに戻った中で「あんな手術、しなければ良かった」と思い、ウツ病になるのだという。

癌は(若くてかかる人もいるが)高齢者の病気である。
日本人の死因上位3つ、癌、心疾患、脳血管疾患のそれぞれの死に方を見ると、癌は死の直前まで自分で身の回りのことが出来るQOL(生活の質)が比較的長く保てる。これに対し、心臓病は階段を降りるように確実に下降線をたどり、発病の比較的早い時期でQOLが怪しくなる。脳卒中に至っては病のごく初期からQOLはごく低い。

ということは、最期が近くなるまで自分らしい生き方(暮らし方)が可能なのは癌ということになる。しかし皆、苦しまずに死にたいと願うくせに、癌で死にたいと思う人はいない。これは癌という病気の本当の姿を知らないからである。

我々にとって、癌と共存する時代になっているのではないか?癌についての見方(闘い方)を誤ってはいないか?というのが、ドクターから受講生たちへの問いかけである。ドクター自身も数年前に癌を発症しているだけに、いっそう言葉が重い。(以下省略)

結局、趣味は身を助けるのだ!

2009-01-22 | シニア情報
昨秋取材したシニア起業家は、本業は塗装屋の社長さんだが、磯釣りが大好き。
息子さんが仕事のかなりの部分を担ってくれるようになった5,6年前から、毎週末は和歌山県串本町へ通うように。

拠点は18年前、釣宿にしようと買った別宅。
一応、社員の福利厚生施設だが、ここは社長さんの釣宿でもある。

平成20年春、社長さんはこの釣宿を改修、広く一般人に開放して民宿事業を始めた。
その名を『スペース浪漫串本』という。

動機は、「自分は毎週串本へ行ってるし、もしそこへお客さんが来てくれたらエサ代が浮くやんか」という超ささやかなものだったらしい。

詳細は2月初旬にアップされる「がんばれ!シニア・ベンチャー」を読んでいただくとして、目下の社長さんの課題はどうやって集客するかということ。
まだ民宿の存在はあまり世間に知られていないのだ。

その後の情報で、この民宿を巡って今オモロイ話が密かに進行中という。
大阪のバス会社が週末、釣り人のために串本行きのバス(釣りバカならぬ釣りバス)を出すことを計画していて、そこへテレビの取材班も混じり近々試験走向するらしい。

予定が合えば私も乗せてくれるという。
釣りこそしないが、私はこういうオモロそうな話は大大好き。
近所をほっつく歩くだけでも何か見つかりそうな感じで楽しそうだもん。

知人が、以前「日本人の3人に1人は釣りの趣味を持つ」と言っていた。
その言葉を証明するかのように、私のシニア起業家取材にもときどき釣り人が登場する。

一番ユニークだったのは大阪でサラリーマンをしていた人が、大病が奇跡的に治ったのを機に50代半ばで川のきれいな和歌山へ引越し、川漁師に転業したケース。
2例目は定年後、中古の釣り道具を商いながら釣り人のたまり場(もちろん釣り人以外も行く)を作るべく飲み屋?を始めたケース。
今度の社長さんが3例目だが、好きなことは結局その人を助けるのだと実感。

「芸が身を助けるほどの不幸せ」という裏返しの諺もあるが、好きなことならたとえ何をしてても楽しいのが人情!

2月4日(水)午後、「がんばれ!シニア・ベンチャー」かWeb「B STYLE」マガジンを検索されたし!

男女脳の違い②(テレビ情報)

2009-01-12 | シニア情報
うつ病の発症率は、13歳を超えると女性が男性の2倍に、
55歳以上になるとアルツハイマー病になるリスクは女性が男性の2倍に、
自閉症の発症率は男性が女性の2.5倍に。

アメリカのある大学が男女学生を数十人ずつテストしたところ、個人差はあるものの空間認知力は男性の方が優り、言語能力テストは女性の方が優っていたという。
ここまではよく聞く話。

この男女の違いは人類の何百万年という進化の過程で厳しい狩猟採集で生き延びるため、(食料調達に向けて)お互いの能力を違う方向に発達させたからではないかと推測されている。

一般に「女性は地図が読めない」と言われるが、指示の仕方を変えて実験したところ、<方向と距離のみの指示>では男性が女性より優れ、<目に見える目印を言葉で指示>したところ、女性が男性よりも優れていた。

つまり、これは結果にたどり着く得意な手法が男女脳で違うことを意味し、「女性は地図が読めない」という指摘は、現在の地図が男性の得意とする空間認知力をベースにしたものだからである、ということがわかっている。

知能テストの実験でも、同じ点数を獲得するのでも男女で働かせる脳の部位が違うことがわかっている。
これは知能テストが各脳の働きの統合力を必要とするから。
男性は得意な空間能力をメインに脳のネットワークを築いて事に当たり、女性はブローカ野と呼ばれる言葉を話すネットワークを生かして当たるとのこと。

大事なことは、道筋は違っても問題解決能力に男女差はないという事実だ。
同じ目的を達成するための道は一つではないという結果を踏まえ、アメリカでは現在、男女で違う教え方をする公立学校が次々に出てきている。
いわば、落ちこぼれを作らない、学力向上のための男女別の教育法というわけ。

男の子は長時間同じ姿勢でいるのが苦手なので、本を読むのも自由な姿勢でやらせ、ボスが誰か明確に意識させるようにする。
命令口調で競わせ、やる気を高める。

女の子は上下関係をはっきりさせることを好まないのでペアを組んで学習させる。
男の子はペアを組ませるとケンカするが、これは女の子だから可能と言える学習法。
男女それぞれ得意なやり方で学ばせるわけだ。

この男女脳の違いは企業活動にも導入され始めており、あるコンサルタント会社ではプレゼンテーションをするとき、クライアントが男性か女性かでやり方をガラリと変えて対応しているという。

男性客が相手の時は男性チームを行かせ、なるべく地位の高い人に物を言わせる。ポイントはズバリ指摘するのが良い。
逆に女性客が相手の時は男女混成チームで実際の担当者を多く参加させ、たった一つの答をズバリ指摘することは避ける。

というのも、プロセスを重視する女性は一つのやり方のみを強制されることを嫌うからだ。
今夜も非常に興味深かった。

男女脳の違い①(テレビ情報)

2009-01-11 | シニア情報
人類の長い進化の過程で、恋愛において男が発達させてきたのは目。
女性を見た瞬間、その女性が恋愛対象であるか否かにかかわらず、ウエストとヒップの比率が7:10になってるかどうかをしっかり見るのだそうな。

7:10は出産適齢期の女性たちを実際に計測したウエストとヒップの差。
女の子どもは寸胴で、思春期になるとウエストがくびれ始め、閉経する頃になるとまたウエスト値が大きくなる。
つまり、男は本能的にその女性が出産可能かどうかを見るのだという。

これに対して女は記憶で恋愛相手の男を選ぶ。
出産・育児に著しく手間のかかる人類は、女性がその大事業に専念している間、彼女と子どもを援けてくれる相手を必要とするので、目の前の男がその役割を果たしてくれるかどうか、記憶によってしっかり判断するという。

そもそも男女の恋愛そのものが、女性が出産・育児に手を取られても人類が生き残れるよう、男性が女性を愛して常に女性の周辺にいるように仕組まれたシステムなのだという。

ところがしっかり選んで結ばれた相手であっても、恋愛感情は短ければ1年半、長くても3年でなくなってしまう。
狩猟がメインの原始社会はこれで良かったのだろうが、現代人類の暮らしにはそぐわない。

そんな男女の仲を長く保つための研究をしているアメリカ人学者たちがいる。
学者によると、男性は男女間に横たわる2つの障害を乗り越えねばならないそうだ。

アメリカにはこの、問題のあるカップルの会話を聴きながら、直接具体的にアドバイスする職業まであるとか。

①つは、女性に質問すること。
狩猟本能を持つ男の会話法は時々刻々と変わる状況に対応するのに適しているが、女性はただ話を聴いて欲しいだけのときが多い。

そこで男は女性に質問して、女性がどう感じたかを聴くようにすると、女性は自分に関心を持ってもらえたと思い心を開くそうだ。
だから男性は女性の話を聴くだけにとどめ、(決して)分析しないこと。
「君はその時、どういうふうに感じたの?」と尋ねるだけでいい。

②つめは、男女とも長い人生を共にしたいなら相手に必ずすべき質問だという。
「あなたの夢は何ですか?(あなたが人生で成し遂げたいことは何ですか?)」。

これを語り合うことによって、人生の目的や生きる意味をカップルで共有することが可能になる。
昔と違い、長寿の今は男女はパートナーとして共に人生を歩む時代になった。

最後にNASAの実験から。
ヒトが長期間何かに立ち向かうには、目的を成し遂げる力に優れた男性と、チームをまとめるコミュニケーション力に優れた女性が一緒の混合チームを作るのが一番お互いの能力を発揮し、目的を達成しやすいと言う。

考えてみれば常識的な指摘ばかりだが、内容は示唆に富む。

(おまけ)
恋人を見ると快感を感じるドーパミンが放出され、これを(学習する能力のある)脳はまた快感を感じるために恋人を見たい、と思うようになるそうだ。
そして恋愛関係になると、人は批判したり、客観的に判断したりする働きをする脳の部位を停止してしまうという。

これが゛恋は盲目゛と言われるゆえん。
脳科学は人の経験の不思議を解き明かしていく。