今までとんと縁のなかった人たちへの対策本を、勉強を兼ねて読んだ。
『こどもニート、大人ニート―タイプ別脱出プログラム』神山新平著、草思社がそれ。
購入したのは本屋さんでパラパラめくって興味深い話が載っていたから。
案の定、ハードカバーの単行本だのに(中身は極めて読みやすい文章)、寝ても覚めても読み続けて本日読了!
著者によると、ニートは就業体験の有無によって大きく「(就業体験なしの)こどもニート」と「(就業体験はあるが挫折した)大人ニート」に分かれ、前者はさらに「先祖がえり型ニート」「直行型ニート」「未成熟型ニート」の3つに、後者は「一般的なニート」「中高年ニート」の2つに分けられるという。
つまり、ニートにはこどもニート3種、大人ニート2種の計5種があるというわけ。
<こどもニート>…就労経験がなく、ひきこもりと瓜二つになる
・先祖がえり型…ひきこもり支援団体での職業訓練・就活で挫折
・直行型…「なぜ働くのか?」と考え込み、就活をしないまま卒業
・未成熟型…中退等で学校をでた後、いつまでも働かない
<大人ニート>…就労経験があり、多くはひきこもり風にならない
・一般的なニート…就労年数が短く、再就職活動で挫折
・中高年ニート…就労のベテランで、再就職活動で挫折
著者は、支援にはそれらのニートが生まれる原因(背景)を知り、当人がどのタイプのニートに属するかの見極めとタイプ別の適切な解決法が不可欠と言う。
『…中略…ニートにタイプ分けが必要なのは、ひきこもりやニートが、その状態の長期化や周囲の謝った対応によって、性質を変えていくからだ』。
対応を誤るとニートを深化させてしまうのだそうで、実際、若者支援を行っている組織が対応を誤り、症状を重くしただけの結果に終わっているケースも多いとか。
また、著者はニートと引きこもりを混同しないよう警告する。
詳細は読んでいただくとして、最終章にはちゃんとタイプ別の解決法と、著者による成功実例が挙げられている。
ちなみに著者がニートの研究者ではなく、フリーのテレビマンというのがユニーク。
きちんと仕事をしている大人が関わることがニートには効果絶大ということだろう。
今までこれほど明快にニートの分類と対策を論じた専門家はなかったのでは?
発行されたのは昨年10月末だが、個人的には今後話題本になっていくような予感がする…。
『こどもニート、大人ニート―タイプ別脱出プログラム』神山新平著、草思社がそれ。
購入したのは本屋さんでパラパラめくって興味深い話が載っていたから。
案の定、ハードカバーの単行本だのに(中身は極めて読みやすい文章)、寝ても覚めても読み続けて本日読了!
著者によると、ニートは就業体験の有無によって大きく「(就業体験なしの)こどもニート」と「(就業体験はあるが挫折した)大人ニート」に分かれ、前者はさらに「先祖がえり型ニート」「直行型ニート」「未成熟型ニート」の3つに、後者は「一般的なニート」「中高年ニート」の2つに分けられるという。
つまり、ニートにはこどもニート3種、大人ニート2種の計5種があるというわけ。
<こどもニート>…就労経験がなく、ひきこもりと瓜二つになる
・先祖がえり型…ひきこもり支援団体での職業訓練・就活で挫折
・直行型…「なぜ働くのか?」と考え込み、就活をしないまま卒業
・未成熟型…中退等で学校をでた後、いつまでも働かない
<大人ニート>…就労経験があり、多くはひきこもり風にならない
・一般的なニート…就労年数が短く、再就職活動で挫折
・中高年ニート…就労のベテランで、再就職活動で挫折
著者は、支援にはそれらのニートが生まれる原因(背景)を知り、当人がどのタイプのニートに属するかの見極めとタイプ別の適切な解決法が不可欠と言う。
『…中略…ニートにタイプ分けが必要なのは、ひきこもりやニートが、その状態の長期化や周囲の謝った対応によって、性質を変えていくからだ』。
対応を誤るとニートを深化させてしまうのだそうで、実際、若者支援を行っている組織が対応を誤り、症状を重くしただけの結果に終わっているケースも多いとか。
また、著者はニートと引きこもりを混同しないよう警告する。
詳細は読んでいただくとして、最終章にはちゃんとタイプ別の解決法と、著者による成功実例が挙げられている。
ちなみに著者がニートの研究者ではなく、フリーのテレビマンというのがユニーク。
きちんと仕事をしている大人が関わることがニートには効果絶大ということだろう。
今までこれほど明快にニートの分類と対策を論じた専門家はなかったのでは?
発行されたのは昨年10月末だが、個人的には今後話題本になっていくような予感がする…。