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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

分類と対策が明快なニート本

2009-02-21 | 読書
今までとんと縁のなかった人たちへの対策本を、勉強を兼ねて読んだ。
『こどもニート、大人ニート―タイプ別脱出プログラム』神山新平著、草思社がそれ。

購入したのは本屋さんでパラパラめくって興味深い話が載っていたから。
案の定、ハードカバーの単行本だのに(中身は極めて読みやすい文章)、寝ても覚めても読み続けて本日読了!

著者によると、ニートは就業体験の有無によって大きく「(就業体験なしの)こどもニート」と「(就業体験はあるが挫折した)大人ニート」に分かれ、前者はさらに「先祖がえり型ニート」「直行型ニート」「未成熟型ニート」の3つに、後者は「一般的なニート」「中高年ニート」の2つに分けられるという。

つまり、ニートにはこどもニート3種、大人ニート2種の計5種があるというわけ。
<こどもニート>…就労経験がなく、ひきこもりと瓜二つになる
・先祖がえり型…ひきこもり支援団体での職業訓練・就活で挫折
・直行型…「なぜ働くのか?」と考え込み、就活をしないまま卒業
・未成熟型…中退等で学校をでた後、いつまでも働かない
<大人ニート>…就労経験があり、多くはひきこもり風にならない
・一般的なニート…就労年数が短く、再就職活動で挫折
・中高年ニート…就労のベテランで、再就職活動で挫折

著者は、支援にはそれらのニートが生まれる原因(背景)を知り、当人がどのタイプのニートに属するかの見極めとタイプ別の適切な解決法が不可欠と言う。

『…中略…ニートにタイプ分けが必要なのは、ひきこもりやニートが、その状態の長期化や周囲の謝った対応によって、性質を変えていくからだ』。
対応を誤るとニートを深化させてしまうのだそうで、実際、若者支援を行っている組織が対応を誤り、症状を重くしただけの結果に終わっているケースも多いとか。

また、著者はニートと引きこもりを混同しないよう警告する。
詳細は読んでいただくとして、最終章にはちゃんとタイプ別の解決法と、著者による成功実例が挙げられている。

ちなみに著者がニートの研究者ではなく、フリーのテレビマンというのがユニーク。
きちんと仕事をしている大人が関わることがニートには効果絶大ということだろう。

今までこれほど明快にニートの分類と対策を論じた専門家はなかったのでは?
発行されたのは昨年10月末だが、個人的には今後話題本になっていくような予感がする…。

複雑怪奇な折り紙に取り組む少年たち

2009-02-19 | 日記
狭いリビングのマンションに引越してからすっかり深夜のテレビっ子になっている私。
1年分の受信料を払う手続きもしたから、ますます視聴時間が増えそう。

水曜深夜に偶然見たのが、ユニークな活動に打ち込んでいる高校生たち(中学合体のクラブも多い?)をタレントが訪問するというもの。

早稲田高校の男子生徒たちが取り組んでいたのは「コンプレックス折り紙」。
コンプレックスは「複雑な」の意。

大きな正方形のハトロン紙など丈夫な紙を、折って折って折って折って開いて開いて折って折って折って折って開いて…繰り返し…という感じで2時間とか3時間をかけて、アカウミガメとかティラノザウルスとか信じられないような複雑なモノを折り上げる。

もちろん、切ったり貼ったりは一切なし。
立体感を出すためと細部の質感を出すために不可欠なのが、予め紙を折ってつけた折り目というわけ。
山折り・谷折りを数え切れないほど繰り返して複雑な複雑な折り紙が出来上がっていく。

詳しく折る順序を指示した指南書があることにもビックリするが(マニアの世界は深いのだ!)、上級レベルには折り方説明はない(←2時間折る作品だと説明に11頁ほども要るとのことで、ないわけは頁数を取りすぎるから)。

そこにあるのはチョー複雑な展開図と完成品の写真だけ。
生徒たちはそれを見て、幾何学的計算もしながら出来上がりを想像し、ひたすら手を動かしていく。

空間認知力が不可欠とのことで、これはほぼ間違いなく男(男脳)の世界。
表と裏の色が違う紙を使うと非常にきれいなモノが出来上がる。

根気のない、そして何より空間認知力に乏しい私にはムリな趣味世界だが、それにしても折り紙の技術は宇宙開発や医療の世界でも応用されているというからますますもって奥が深い話なのだ。

これも日本人ならではの器用さ、こだわりの典型の一つか?

検査無事終了!

2009-02-13 | 日記
U先生ありがとう!

腕は確かだったらしい。胃カメラと大腸内視鏡検査が無事終わる。
自分でも「検査は得意なんです」と言ってたものな。
15時半から点滴が始まり、多分そこへ鎮静剤も注入されたのだと思う。

初めての胃カメラ検査、胃壁をきれいに映すため?の液体を飲み、その後喉の粘膜を痺れさせる(要は麻酔剤)液体を口に含んだのはしっかり覚えているが、あとは何が行われたのか全く知らないうちに終わっていた。(平和なヤツ!)

検査そのものの正味時間は多分1時間ぐらい。
私が気がついたのは19時過ぎで、それまで見事に熟睡(爆睡?)してたってこと。
幸い、大腸も胃壁もきれいだった。
今後、胃壁は毎年定期的に検査した方がいいとのことで、検査項目が増える。

帰り道、駅前の書店に寄ってみるが妙に体のバランスが悪い。
何だかまだ麻酔が効いてる感じとでもいうのか、うまく歩けないのだ。
しようがない、いい言い訳が出来たので早寝の理由としよう。

遺伝の影響どこまで?

2009-02-11 | 日記
何気につけたテレビで一卵性双生児研究による、遺伝子の影響調査の結果を解説しているのを見た。

それによると、遺伝による近視の影響89%、音感80%、甘いもの好き54%、起業家精神41%、楽しいユーモア精神49%、自虐ネタユーモア精神34%、女性の浮気41%という。
これはイギリス人の研究結果だそうだが、フムフムと納得させられるものから、ホント?と眉唾なものまで色々。

短距離走には遺伝的要因が大きく現れ、持久走は本人の意欲により双子でも異なる結果になった。
勉強では国語・数学・理科・社会・英語のうち、数学のみが努力などの後天的環境に左右され、他の4科目は遺伝的影響の強い科目なことが判明。

20代半ばぐらいまでは外見がそっくりだった双子も結婚などで生活環境や食事や睡眠などのライフスタイルが変わると、年を取ったとき別人のような外見になる。
中高年になると、元そっくりさんが「片方は10年後の姿?」と疑いたくなるような老け顔になっていることも。

人間の老化を促進させる要因は、喫煙と日焼け、ストレスの3つ。
これらをより受けるライフスタイルを持つ方が老けてしまうというわけだ。
病気と遺伝子の関係を見ると、遺伝的影響が大きいと言われる乳がんでも、双子の片方のみが罹ることも珍しくない。

バルセロナのガン研究所?によると、遺伝子の働きは年を取るに従って違いが大きくなるとのことで、それぞれが持つ固有の遺伝子のうち特定のものが何かの原因でスイッチオフの状態になるメチル化を起こし、それが病気を誘発していると考えられている。

メチル化は必ずしも悪いことばかりではなく、例えば脳で働いて欲しい遺伝子や腸で働いて欲しい遺伝子などの、それぞれの働きを調整する役目を担っている。
ところが何かの原因で遺伝子が異常なメチル化を起こし、それが病気を引き起こすと考えられているが、詳しくはわかっていない。

多分、ライフスタイルが影響しているのではないかと考えられているようだ。
コメンテーターが、「いずれにせよ、自分に固有の特別な遺伝子を組み合わせて、その人らしい一生を生きることが大事なんですね」と締めくくっていた。

私に興味深い部分といえば、ライフスタイルだな、やっぱり。

幸せになれる本

2009-02-09 | 読書
『脳にいいことだけをやりなさい!』(茂木健一郎訳)を読んだ。

最新の脳科学では、「客観的に見て恵まれているから幸せなのではなく、本人の脳が幸せと感じていれば幸せになる」ということがわかっている。
だからこの本に従って゛脳の生活習慣゛をリメイクすれば幸せの部屋に入る鍵を手に入れたも同然というわけ。

逆にこの方法を知らないと気付かないうちに゛脳の生活習慣病(=不幸せ)゛になり、人は何を得ても満足できず不幸になってしまう。
類書は過去にも沢山あったはずだが、脳科学で理論的に裏づけされているところが今の日本にあってベストセラーになっている理由だと納得した。

「脳にいいこと7つの絶対ポイント」の抜き書き。
①ネガティブ思考の゛大掃除゛をする。
②プラス思考で、脳にポジティブな回路を作る。
③何事にも゛愛情表現゛を忘れない。
④全身の細胞から健康になる。
⑤瞑想などで脳を゛人智を超えた大いなる力゛に繋げる。
⑥目標を持ち、脳に眠る才能を開拓する。
⑦つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える。

最初は難しくてもこれらの習慣に脳を慣らしていくと、やがて脳は驚くような結果を生む。
思ったことが次々実現し、想像だにしなかったような幸運が舞い込んでくるというのだ。

理由は……。
『人間は前頭葉を中心にした゛楽観的に物事を考える回路゛を持つ。
そのため、「客観的な事実」よりも「ちょっと楽観的に物事を見る」傾向にある。
人はさまざまな思い込みをもち、それによって行動を決定するが、この楽観回路を利用すれば何事にもプラスの行動が取れるようになる。
人はちょっと図々しいぐらいがよく、人に「悩みがなさそう」と思われるぐらい楽観的な状態になってやっと働く脳の回路がある。
この回路は脳のエンジンなので、これがうまく回らないと脳にある他の回路も動かない。
だからどんな手を使ってもいいから、先ずこの゛楽観回路゛゛私は幸せ回路゛を働かせること。
普段難しい問題を沢山抱えていても、こうして自分を゛幸せ一色゛状態にし、自分の可能性を信じることが、人間の推進力になることは間違いない。』
と茂木センセイは説く。

考え方の癖を直して幸せになれるなら、努力を惜しむべきではないと私も思う。
脳のメタボ(?)にならないためにも。

著者は脳科学の専門家ではなく全米ベストセラー作家の一人で、自己啓発セミナーのカリスマコーチ。
しかし、日本で著名な脳科学者の茂木氏が訳すという、いわばお墨付きを与えたことで科学的裏づけを取った格好の本になった。

詳細を知りたい向きはどこかで本を入手して読まれたし!

儲け追求だけが起業じゃない

2009-02-08 | シニア情報
何年かぶりに神戸市営地下鉄に乗って取材に。
(地下鉄は何度か利用したことがあるのに勘が戻らず、山手線に乗れば早いのに間違えて海岸線に乗ってしまって遅刻したのはいただけない。)

本日のシニア起業家は閑静な住宅街にある自宅一角でステキな喫茶店を開業、得意のアコーディオン演奏で定期的に歌声喫茶を開いているYさん。
別の会場で初めてYさんのピアノ演奏を聴いた時はびっくりした。

というのも触れ込みが゛バイエルのみしか卒業していないピアニスト゛だったから。
が、心配は無用。
ちゃーんと有名な「ちょうちょ」の、誕生から年金生活(!)までの一生を追った変奏曲が出来ていた。

実は今回の取材はほぼ100%私の興味で決行したようなもの。
つまり掲載先未定。
詳細は省くが、「今度の取材候補はこんな起業家です」と告げた時点で寄稿先から「(半分余暇活動のような)゛生きがい起業゛でなく、もっと真剣にビジネスに取り組んでいるシニアを取材してください」と言われたことによる。

昨秋、元々の寄稿誌が閉鎖され、中小企業?の社長を読者とする誌面に『がんばれ!シニア・ベンチャー』掲載が移動して以来、私の紹介したいシニア起業家と編集部との間で少しミスマッチが起きている。

だが一見趣味と思われがちな起業でも本人は真剣そのもの。
実際、年金生活までにはまだ4年余りある。
編集部の好む起業家とちょっと違っているのは、Yさんが楽しさを目一杯味わいながら起業していることだろうか。

でもYさんが歌声喫茶を開くお陰で、遠くに住むお年寄りにとっては出かける場所(社交場)が生まれる。
新しい友だちが出来、声の出なくなっていた人が声を取り戻したりする。
狭い個室で他人が歌っている間、常に自分が次に歌う曲を探しているようなカラオケと違い、皆で一つの物を作り上げる楽しさがある。

合唱だから疲れたら休むのも自由。
自分の好きな歌だけ、知ってる曲のみ参加すればいい気楽さが心地良い。

これは予防介護の視点から見るとれっきとした社会貢献型起業だ。
社会起業家のくくりに入るかもしれない。
本当はパソコンを見られない高年齢の人にこそ、こんな元気の出る情報を届けたいと考えている私がいる。

さて、どうしたものか――。

期待高まる…

2009-02-06 | 日記
久しぶりに(私の健康診断である)大腸内視鏡検査を受けようとK病院を訪れた。
難物らしい私のS状結腸を苦もなく通してくれた超ベテランのM先生は今では診察していない。

かといって(M先生の診療所での)完全自費診療はきつい。
そこで今回初めてM先生の弟子(?)らしいU先生の診察を受けることにしたのだが…。
この時代に意外だが、女医さんに当たるのは開業医以外では初めて。

検査前の診察を受けたところ、ちゃんとこちらを見て穏やかに話してくれる上、説明が丁寧で前日の食事の摂り方や当日の下剤の飲み方の工夫などもさり気なく患者サイドに立って教えてくれ、なかなかイイ感じ。

オマケかあるいは年齢的にそういう検査もするのが当たり前だったのか、同時に胃カメラの検査も生まれて初めて受けることになったが、あとはU先生の腕さえ確かなら言うことなし!

節約してみた

2009-02-06 | 日記
何だか髪の毛がいつもにも増してコシがなくぺちゃんとした感じ。
先日、知合いに夜にもかかわらず「布団から出たてみたいよ?」と言われてハッと気付いたのが、ここしばらく髪をカットしてなかったってこと。
伸びるとどうしてもフンワリせず頭にくっついてしまうのだ。

しかし、今どきそこらの美容室でシャンプー&カット&ブローを頼むと4000円ぐらいかもっとする。
毎月1回カットするとして、この出費は痛い。
そこで初めて1050円カットを体験することに。

近くに全国展開のチェーン店もあり、そこでは1500円+税ぐらいで同じサービスを受けられるが、以前不愉快な応対をされ、髪を洗ってもらう直前に逃げ帰ったことがある。
同じ゛そこそこ゛なら安い方が割り切れると思ったのだ。

結果はまずまず。
次回も利用しようと思うかどうかまだわからないが、少なくとも値段とサービスが釣りあっていると思えた。
オシャレな人には思いもよらないかもしれないが、こういう店の利用も悪くない。

その前、前からちょっと気になっていたコートを見にブティックへ入ったら、(ちょっとくたびれた感じがするので)中古だとばかり思っていたそれは新品だった。
何と3割引でも10万円もする!

以前の私だったらそれでも似合うと思えたら悩んだかもしれないが、今はもはや論外。
ピンキリにしろ値段差のありすぎる話だが、このご時勢、生活していくのはなかなか大変なのだ。

シニア起業は何でも面白い!

2009-02-05 | 仕事
本日の取材相手は南京玉すだれをマスターし、定年後はイベント出演の他あちこちのカルチャーセンターで教えているF氏。

余技にテーブルマジックや南京玉すだれを学ぶ人は多く、ある程度のレベルになると人前で披露したくなり、やがて施設等の慰問に精を出す…というのがお決まりのパターンでもある。
もちろんシニア人口も多い。

F氏もその辺りかなと想像していたのだが、話を聞いてみると単なる趣味ではなく、玉すだれの商品開発・新たな演目開拓・後進の育成・地域興し等を実現し、さらに玉すだれで世界進出を目指す壮大な構想を聞くことに。
しかも夢の実現もそろそろ手の届くところまで来ている。

ローリスク・ローリターンが前提のシニア起業、しかし「仕事することは゛生きがいハイリターン゛なんです」と胸を張るF氏。
80歳までの現役芸人を目指すという。
応援したくなるシニア起業家が沢山いる、そのことが(不景気情報ばかりで)元気のない日本にあって非常に頼もしく感じた。