先日、シニア起業を雇用増の視点から研究したいという院生さんに会った。
私がその世界のオーソリティということで紹介して下さる方があったのだ。
ありがたや。
しかし、シニア起業は面白い反面、非常に難しい世界でもある。
これまで6年以上シニア起業家取材に取組み、大阪を中心に90人以上に会ってきた私だが、その難しさはまず起業の目的が多岐にわたることにある。
必ずしも儲けや拡大を目的とせず、どちらかというと文系シニアの場合は自分の仕事を作るため、つまり生きがいのために起業するといった趣きの人が多い。
となると、何をもってシニア起業成功というのかが先ず問題になる。
もちろん、これは早期退職も含めた定年組の話で、50代前半ごろの起業だとまだまた経済的な目標が占める割合は大きい。
しかし、本人の想いとは別に、事はなかなかそううまくは運ばないんである。
加えて(栄華はないが)盛衰の激しさ。
これは現役世代も全く同じかもしれないが。
また私のようにメディア掲載が先にあり、それをベースに研究しようというような場合だと、資本金額や売上など脚色されたデータが悩みの種になる。
人間、正直なばかりが能ではない。
それはわかっているが、そのような様々な事情によりシニア起業は実態がなかなか見えないのだ。
母数が限定されることに加えて客観的なデータが乏しいとなると、研究対象としてはどうなんだろうか。
中途半端な研究論文を書いて院を修了してしまい、今も後悔と共に「いつかちゃんと書き直したい」と思っている私だが、実は結論(方向づけ)が難しいのが一番の障壁だったりして。
シニア起業研究を一応ライフワークにしている身、この先も一生付き合うことにはなるのだが、正直どの視点から先へ繋げたらいいのかまだ見えないでいる。
院生さんには「とにかく相手の言うことを鵜呑みにしてはいけない」と伝えた。
これは私の実感である。
しかし、こんな私と会って色々聞いたことが果たして学生さんのためになったのかどうか。
私がその世界のオーソリティということで紹介して下さる方があったのだ。
ありがたや。
しかし、シニア起業は面白い反面、非常に難しい世界でもある。
これまで6年以上シニア起業家取材に取組み、大阪を中心に90人以上に会ってきた私だが、その難しさはまず起業の目的が多岐にわたることにある。
必ずしも儲けや拡大を目的とせず、どちらかというと文系シニアの場合は自分の仕事を作るため、つまり生きがいのために起業するといった趣きの人が多い。
となると、何をもってシニア起業成功というのかが先ず問題になる。
もちろん、これは早期退職も含めた定年組の話で、50代前半ごろの起業だとまだまた経済的な目標が占める割合は大きい。
しかし、本人の想いとは別に、事はなかなかそううまくは運ばないんである。
加えて(栄華はないが)盛衰の激しさ。
これは現役世代も全く同じかもしれないが。
また私のようにメディア掲載が先にあり、それをベースに研究しようというような場合だと、資本金額や売上など脚色されたデータが悩みの種になる。
人間、正直なばかりが能ではない。
それはわかっているが、そのような様々な事情によりシニア起業は実態がなかなか見えないのだ。
母数が限定されることに加えて客観的なデータが乏しいとなると、研究対象としてはどうなんだろうか。
中途半端な研究論文を書いて院を修了してしまい、今も後悔と共に「いつかちゃんと書き直したい」と思っている私だが、実は結論(方向づけ)が難しいのが一番の障壁だったりして。
シニア起業研究を一応ライフワークにしている身、この先も一生付き合うことにはなるのだが、正直どの視点から先へ繋げたらいいのかまだ見えないでいる。
院生さんには「とにかく相手の言うことを鵜呑みにしてはいけない」と伝えた。
これは私の実感である。
しかし、こんな私と会って色々聞いたことが果たして学生さんのためになったのかどうか。