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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

お帰りなさいっていうのか…

2009-01-28 | 読書
1976年(昭和51年)の連載開始以来、2009年1月現在に至るも、未だに完成していない超ロングランの少女マンガ『ガラスの仮面』、通称『ガラカメ』がやっと帰ってきた!
途切れていたコミック43巻の発刊にあわせて、別冊「花とゆめ」3月号はコミックの続きから連載スタートするという゛撒き餌(エ)゛付き。

単純計算すると33年も継続していることになるが、実際は非常に休載の多いマンガでもあった。
漫画家のストーリー構成力からしても話に行き詰ったとは到底思えないのに、そして取材旅行のためでも病気のためでもなさそうなのに、わけのわからない休載の長期化に、ファンの一部は呆れて離れたんじゃないかと思う。

私もその一人だが、今回偶然再開を知ってまた読むことにした。
終わりがわからないと気持ちが悪いというのもある。
コミックの帯で゛世界のニナガワ゛も、「いつまでも待たせないで!」と顔写真付きで登場、エールを送るすごさ。

内容へのコメントは省くが、雑誌を買ったついでに近頃の(若者受けしている)他のマンガも読むことになり、「なるほどなー」と感心・ため息と共に、自分がもはや話題についていけないのを感じた。

はっきり言ってちっとも面白くないのだ。
漫画家が小粒になってるというか、時代考証、ストーリー展開、語彙、絵の緻密さ等々において、不自然さが目立つ。
絵も極めて粗く、以前は同人誌レベルでこういう絵柄をよく見かけたものだ。

昔の漫画家は、マンガのカミサマを持ち出すまでもなくものすごく博学な人が多かったが、最近はそうでもないらしい。
ちょっと寂しい。
しかしそう感じた自分をもっと寂しく感じたのもホンマ。
(年とったんかなー)

病との向き合い方

2009-01-26 | シニア情報
以下はメンタルケアの講座でドクターに聞いた話だ。
いささか長いが日本人にとって非常に重要と思えるので概要を記す。

現代社会は、①高度技術社会、②高度情報社会、③高度管理社会、④市場原理(競争)社会、⑤少子高齢社会、という特徴を持つ。
日本で臓器移植がスタートして10年余り。
昨年7月現在で71の手術例があり、半年後の現在、80半ばぐらいという。

心臓移植を受ける患者の医学的基準は、(手術しない場合の)最長寿命1年以内、または6カ月以上の生存率10%以下と診断されていることが前提。
その上で、(臓器が提供されたとして)血液型、臓器サイズ、免疫的適合性が一致すれば移植してもらえるらしい。(アメリカは明確な金持ち優先社会だそうだが、日本は?)

心臓移植は技術的にはものすごい医療だが、移植を受ける患者は心理的極限を味わう。
移植する心臓は若いものが良い。つまり、手術を待つことは交通事故死等で急死する若者を待つことを意味する。

そこで移植を待つ患者は、交通事故減少のテレビニュースに気分が重くなる。救急サイレンを聞くと期待感を持ち、一方で他人の不幸を願うことへの罪悪感も持つ。また、待機中に死んでしまうのではないかという不安、(臓器が提供されたとして)他の重症患者との競争に勝てるだろうか?という心理状態になるという。
これらは年間30万人に達する癌患者からは聞こえてこない話である。

運よく莫大なお金を払って移植手術を受けることが出来たとして…。
他人の心臓を移植するので、手術の際、免疫抑制剤を使って患者の体の拒絶反応を落とすが、その結果、手術が無事成功しても患者は常に感染症への恐怖を抱いて過ごさねばならなくなり、全身倦怠感や悪性新生物(癌)の恐怖とも闘わねばならない。

患者は「身体の中に絶えず何かが発生しつつある」「壊れる寸前のガラスコップのような思い」「生かされているロボット」のような心理を味わう。健康そうに見えても決して生野菜は食べられず、人込みも避けねばならない。

まだ日本で臓器移植が認められていなかった頃、心筋症のM氏はアメリカに渡り、約1億円をかけて心臓移植手術を受け、日本の写真週刊誌に3回掲載された。1回目は手術が成功して帰国、元気に飛行機のタラップを降りる姿を、2回目はマスクをしてギャンブルに興じる姿を、3回目はストレッチャーに横たわり、白い布をかけられている(遺体としての)姿を。

当時、募金によって1億円をまかなったM氏だが、手術後には生活が待っている。彼は当初、働いて1億円を返そうと考えていたが、その後も免疫抑制剤を一杯飲まねばならず、仕事に復帰することなど到底不可能だった。ロボットのようにただ生かされているだけの生活に自暴自棄になったM氏は、薬の服用を拒否してギャンブルにのめり込んだ。

薬を飲まないので身体はどんどん悪くなり、遂にストレッチャーの写真となったそうだ。これは薬を拒否したことによる゛緩慢な自殺゛と同じことだという。

日本人の死因統計で上位3位は癌、心疾患、脳血管疾患。
高齢社会とは年寄りが増える社会であり、死ぬ人がどんどん増える社会でもある。実際、20年前の年間死亡者は70万人ぐらいだったが、今は100万人を超している。

60代の著名な外科医が食道癌になり、手術を受けた。手術は成功したが、その後、食道がほとんど機能しなくなった彼は1日6回食事をし、1回の食事に1時間ずつかけるよう指示された。元の半量以下だが、それでも食べ物が詰まって食道がつかえるので、彼は途中で運動して重力によって食べ物を胃に落とし込んだ。後には近くの医院で、ブジーという痔の手術を受けた人用の訓練棒で食道に詰まった食べ物を胃に落としてもらって家に帰るようになった。やがて、彼はウツ病を発症したという。

昔は食道癌は助からなかったが、今は一応手術できるので、皆がこのような経験をすることになる。そして手術後、日常の暮らしに戻った中で「あんな手術、しなければ良かった」と思い、ウツ病になるのだという。

癌は(若くてかかる人もいるが)高齢者の病気である。
日本人の死因上位3つ、癌、心疾患、脳血管疾患のそれぞれの死に方を見ると、癌は死の直前まで自分で身の回りのことが出来るQOL(生活の質)が比較的長く保てる。これに対し、心臓病は階段を降りるように確実に下降線をたどり、発病の比較的早い時期でQOLが怪しくなる。脳卒中に至っては病のごく初期からQOLはごく低い。

ということは、最期が近くなるまで自分らしい生き方(暮らし方)が可能なのは癌ということになる。しかし皆、苦しまずに死にたいと願うくせに、癌で死にたいと思う人はいない。これは癌という病気の本当の姿を知らないからである。

我々にとって、癌と共存する時代になっているのではないか?癌についての見方(闘い方)を誤ってはいないか?というのが、ドクターから受講生たちへの問いかけである。ドクター自身も数年前に癌を発症しているだけに、いっそう言葉が重い。(以下省略)

ユニークシニアぞくぞく

2009-01-22 | 日記
とあるシニア団体の、ちょっと遅めの新年会に出席した。
以前の賑わいと比べると本日は総勢30名弱と少なめ。
でもお陰でゆったり着席でき、料理もそれなりに食べられたのは良かった。

偶然隣り合わせたのは、身長172センチ・体重105キロの偉丈夫。
いや、ちょっと大きすぎるかも(笑)。

その男性の臨月のような腹囲は正面男性の好奇心をいたく誘ったらしく、後から酔ったのを口実にその男性と私はお腹をしっかり触らせてもらったのだった…。(←本人了承済み)

別の男性は定年後南京玉簾をマスターし、今ではあちこちに有料出演しているとかで、自称゛プチ起業家゛。
今までさんざん起業家の取材をし、゛プチ起業゛の名称もごく自然に使ってきた私だが、年配男性がこの言葉を自称するとは思わなかったのでちょっとびっくり。

別の男性が所属するグループには、80代で広告取りから編集まで一人で行って水着の本(!)を作り続けている変人がいるらしい。
詳細はわからないが、他にも大正7年生まれだが今も心身ともに若々しい女性が参加していたりとツワモノが沢山。

髪をポニーテールに結った知合い(←男性)もできた。
個性にかなり期待、一挙に私の密かな趣味である変人コレクションが増えそうな予感。\(*^∀^*)/

結局、趣味は身を助けるのだ!

2009-01-22 | シニア情報
昨秋取材したシニア起業家は、本業は塗装屋の社長さんだが、磯釣りが大好き。
息子さんが仕事のかなりの部分を担ってくれるようになった5,6年前から、毎週末は和歌山県串本町へ通うように。

拠点は18年前、釣宿にしようと買った別宅。
一応、社員の福利厚生施設だが、ここは社長さんの釣宿でもある。

平成20年春、社長さんはこの釣宿を改修、広く一般人に開放して民宿事業を始めた。
その名を『スペース浪漫串本』という。

動機は、「自分は毎週串本へ行ってるし、もしそこへお客さんが来てくれたらエサ代が浮くやんか」という超ささやかなものだったらしい。

詳細は2月初旬にアップされる「がんばれ!シニア・ベンチャー」を読んでいただくとして、目下の社長さんの課題はどうやって集客するかということ。
まだ民宿の存在はあまり世間に知られていないのだ。

その後の情報で、この民宿を巡って今オモロイ話が密かに進行中という。
大阪のバス会社が週末、釣り人のために串本行きのバス(釣りバカならぬ釣りバス)を出すことを計画していて、そこへテレビの取材班も混じり近々試験走向するらしい。

予定が合えば私も乗せてくれるという。
釣りこそしないが、私はこういうオモロそうな話は大大好き。
近所をほっつく歩くだけでも何か見つかりそうな感じで楽しそうだもん。

知人が、以前「日本人の3人に1人は釣りの趣味を持つ」と言っていた。
その言葉を証明するかのように、私のシニア起業家取材にもときどき釣り人が登場する。

一番ユニークだったのは大阪でサラリーマンをしていた人が、大病が奇跡的に治ったのを機に50代半ばで川のきれいな和歌山へ引越し、川漁師に転業したケース。
2例目は定年後、中古の釣り道具を商いながら釣り人のたまり場(もちろん釣り人以外も行く)を作るべく飲み屋?を始めたケース。
今度の社長さんが3例目だが、好きなことは結局その人を助けるのだと実感。

「芸が身を助けるほどの不幸せ」という裏返しの諺もあるが、好きなことならたとえ何をしてても楽しいのが人情!

2月4日(水)午後、「がんばれ!シニア・ベンチャー」かWeb「B STYLE」マガジンを検索されたし!

シンプルな本質

2009-01-15 | 日記
連日雇用に関して気の滅入るニュースを聞かない日はないが、2人の30代男女の言葉が記憶に残った。

34歳の男性は派遣切りに遭って故郷の沖縄に帰り、正社員を目指して現在就活中。
なかなか思うような仕事がなく厳しい現実というが、それでも彼と同い年の友だちがひと足早く故郷に戻って正社員就職を果たしたのが希望になっている。

いっときは派遣でも月に30万以上は稼げたと言う彼。
24歳で正社員を目指すがうまく就職できず、求人のあった派遣会社で仕事をしてそのままこの世界で10年以上きた。

その彼がインタビューに答えて、「今までは与えられた仕事をこなすだけだったが、改めて自分は何のために仕事するのか、どんな(ふうに)仕事をしたいのか考えてみたいと思います」と語っていた。

もう一人の女性は37歳。
工場で物作りに携わっていたが派遣切りに遭い、万年人手不足の介護の世界に入った。
180度違う、モノ相手からヒト相手の業界への転職。

幸い月18万円の正社員に決まったが(これはこれで待遇の悪い世界なので別の心配もあるものの)、髪型や服装に清潔感を求められてとまどい、認知症のお年寄り相手に何と声をかけてよいのか、勝手がわからずまごつく様子がリアルに伝わってきた。

しかし彼女は言う。
「今まで何度も派遣(仕事)を辞めるチャンスはあった。派遣で働いているといつかこういう目に遭うこともわかっていた。それなのに辞めずに来たのは私の責任。これからは正社員としてしっかり働いていきたい」と。

人ごとではなく、いつ自分が当事者になっても不思議ではない仕事世界の急変。
マスコミや、マスコミに登場するどの人も口を揃えて「政府が悪い、政治が悪い」という中、きちんと自分に向き合い、自分の反省すべきことは反省した上で将来を考える彼らの態度に非常に好感がもてた。

男女脳の違い②(テレビ情報)

2009-01-12 | シニア情報
うつ病の発症率は、13歳を超えると女性が男性の2倍に、
55歳以上になるとアルツハイマー病になるリスクは女性が男性の2倍に、
自閉症の発症率は男性が女性の2.5倍に。

アメリカのある大学が男女学生を数十人ずつテストしたところ、個人差はあるものの空間認知力は男性の方が優り、言語能力テストは女性の方が優っていたという。
ここまではよく聞く話。

この男女の違いは人類の何百万年という進化の過程で厳しい狩猟採集で生き延びるため、(食料調達に向けて)お互いの能力を違う方向に発達させたからではないかと推測されている。

一般に「女性は地図が読めない」と言われるが、指示の仕方を変えて実験したところ、<方向と距離のみの指示>では男性が女性より優れ、<目に見える目印を言葉で指示>したところ、女性が男性よりも優れていた。

つまり、これは結果にたどり着く得意な手法が男女脳で違うことを意味し、「女性は地図が読めない」という指摘は、現在の地図が男性の得意とする空間認知力をベースにしたものだからである、ということがわかっている。

知能テストの実験でも、同じ点数を獲得するのでも男女で働かせる脳の部位が違うことがわかっている。
これは知能テストが各脳の働きの統合力を必要とするから。
男性は得意な空間能力をメインに脳のネットワークを築いて事に当たり、女性はブローカ野と呼ばれる言葉を話すネットワークを生かして当たるとのこと。

大事なことは、道筋は違っても問題解決能力に男女差はないという事実だ。
同じ目的を達成するための道は一つではないという結果を踏まえ、アメリカでは現在、男女で違う教え方をする公立学校が次々に出てきている。
いわば、落ちこぼれを作らない、学力向上のための男女別の教育法というわけ。

男の子は長時間同じ姿勢でいるのが苦手なので、本を読むのも自由な姿勢でやらせ、ボスが誰か明確に意識させるようにする。
命令口調で競わせ、やる気を高める。

女の子は上下関係をはっきりさせることを好まないのでペアを組んで学習させる。
男の子はペアを組ませるとケンカするが、これは女の子だから可能と言える学習法。
男女それぞれ得意なやり方で学ばせるわけだ。

この男女脳の違いは企業活動にも導入され始めており、あるコンサルタント会社ではプレゼンテーションをするとき、クライアントが男性か女性かでやり方をガラリと変えて対応しているという。

男性客が相手の時は男性チームを行かせ、なるべく地位の高い人に物を言わせる。ポイントはズバリ指摘するのが良い。
逆に女性客が相手の時は男女混成チームで実際の担当者を多く参加させ、たった一つの答をズバリ指摘することは避ける。

というのも、プロセスを重視する女性は一つのやり方のみを強制されることを嫌うからだ。
今夜も非常に興味深かった。

男女脳の違い①(テレビ情報)

2009-01-11 | シニア情報
人類の長い進化の過程で、恋愛において男が発達させてきたのは目。
女性を見た瞬間、その女性が恋愛対象であるか否かにかかわらず、ウエストとヒップの比率が7:10になってるかどうかをしっかり見るのだそうな。

7:10は出産適齢期の女性たちを実際に計測したウエストとヒップの差。
女の子どもは寸胴で、思春期になるとウエストがくびれ始め、閉経する頃になるとまたウエスト値が大きくなる。
つまり、男は本能的にその女性が出産可能かどうかを見るのだという。

これに対して女は記憶で恋愛相手の男を選ぶ。
出産・育児に著しく手間のかかる人類は、女性がその大事業に専念している間、彼女と子どもを援けてくれる相手を必要とするので、目の前の男がその役割を果たしてくれるかどうか、記憶によってしっかり判断するという。

そもそも男女の恋愛そのものが、女性が出産・育児に手を取られても人類が生き残れるよう、男性が女性を愛して常に女性の周辺にいるように仕組まれたシステムなのだという。

ところがしっかり選んで結ばれた相手であっても、恋愛感情は短ければ1年半、長くても3年でなくなってしまう。
狩猟がメインの原始社会はこれで良かったのだろうが、現代人類の暮らしにはそぐわない。

そんな男女の仲を長く保つための研究をしているアメリカ人学者たちがいる。
学者によると、男性は男女間に横たわる2つの障害を乗り越えねばならないそうだ。

アメリカにはこの、問題のあるカップルの会話を聴きながら、直接具体的にアドバイスする職業まであるとか。

①つは、女性に質問すること。
狩猟本能を持つ男の会話法は時々刻々と変わる状況に対応するのに適しているが、女性はただ話を聴いて欲しいだけのときが多い。

そこで男は女性に質問して、女性がどう感じたかを聴くようにすると、女性は自分に関心を持ってもらえたと思い心を開くそうだ。
だから男性は女性の話を聴くだけにとどめ、(決して)分析しないこと。
「君はその時、どういうふうに感じたの?」と尋ねるだけでいい。

②つめは、男女とも長い人生を共にしたいなら相手に必ずすべき質問だという。
「あなたの夢は何ですか?(あなたが人生で成し遂げたいことは何ですか?)」。

これを語り合うことによって、人生の目的や生きる意味をカップルで共有することが可能になる。
昔と違い、長寿の今は男女はパートナーとして共に人生を歩む時代になった。

最後にNASAの実験から。
ヒトが長期間何かに立ち向かうには、目的を成し遂げる力に優れた男性と、チームをまとめるコミュニケーション力に優れた女性が一緒の混合チームを作るのが一番お互いの能力を発揮し、目的を達成しやすいと言う。

考えてみれば常識的な指摘ばかりだが、内容は示唆に富む。

(おまけ)
恋人を見ると快感を感じるドーパミンが放出され、これを(学習する能力のある)脳はまた快感を感じるために恋人を見たい、と思うようになるそうだ。
そして恋愛関係になると、人は批判したり、客観的に判断したりする働きをする脳の部位を停止してしまうという。

これが゛恋は盲目゛と言われるゆえん。
脳科学は人の経験の不思議を解き明かしていく。

゛眠りをなめたらあかんぞ!゛メッセージを聴いた

2009-01-10 | こども周辺
母もそうだったし、私も今まで自分は夜型の人間だと固く信じて来たのだが…。

本日小児科医のT先生から興味深い話を聴いた。
NHKの5年に一度の調査によると、1960年から2000年まで日本人の平均睡眠時間はどんどん減少し、2005年にやっと下げ止まったとのこと。
もちろん、2010年にどうなっているかは誰にもわからない。

1960年に8.1時間だったのが2000年には7.4時間に。
特に、日本人は子どもも含めて平均睡眠時間が諸外国と比べて非常に短く、中学生で特に短い(スッキリ起きられない)という結果が顕著になった。

3~5歳の幼児の平均的ライフスタイルは、夜9時就寝、朝6時起床だそうだが、外国の幼児はもっと寝ているそうだ。
つまり、日本の幼児が大人の都合で遅くまで起こされているという事実!
(確かに深夜、赤ん坊を乳母車に乗せて連れ歩いている若い親をコンビニや居酒屋で見かけることも珍しくはない)

最近の脳科学では睡眠が脳に重要な機能を果たすことがわかっており、ヒトは睡眠不足になるとネガティブな感情の抑制がきかなくなり、神経質になり、ちょっとしたことでイライラするようになり、記憶力も悪くなる。だから睡眠は非常に大事である…。

と、この辺まで聞いたところで私の頭をよぎったのは、最近、子どもはもちろん、大人も非常にキレやすくなり、自己中で、ちょっとしたことにもすぐに激高するタイプの人が増えているという報告があちこちでされているが、この大きな原因の一つが睡眠不足や睡眠リズムの乱れから来ているのではないかという疑問だ。

子どもを健全に育てるには食育や栄養、勉強や運動も大事だが、その前にもっともっと大事な睡眠を整えた方が、目的に叶っているのではないか?
そう思って改めて考えると、睡眠不足や睡眠習慣の視点から切れやすい子どもや大人を扱った書物はまだ見たことがない。(ナゼ?)

子どもに正しい睡眠習慣をつけることは非常に重要だそうで、そのためには親は子どもが何時に寝て起きているかをしっかり把握すること。
その上で、以下が重要という。
1.早寝早起きの習慣をつける。
2.週末も規則正しく就寝する。(夜更かし遅起きをしない)
3.昼間は陽を浴びて運動する。
4.夜は明かりを消す。(外出しない、コンビニ等に子どもを連れ出さない)
5.寝る前にテレビ視聴やパソコンをしない。(脳を刺激しない)
6.激しい運動をしない。
7.寝る間にカフェイン入りの飲み物を摂らない。

子どもだけが対象と思わず、大人も直せるものなら直した方が良い睡眠習慣。
夜型人間を標榜している場合ではないような気がしてきて反省しようと思った。

めがねで拡がる゛わ゛

2009-01-06 | メガネ
年末、知り合ったばかりの人に誘ってもらって彼女の仲間内の忘年会に参加させてもらった。
何十年来の付き合いという、中年男女6人のごくごく仲良しグループ。

そこで私が初対面の挨拶の後でメガネに凝っているという話をしたら、40歳前後の美人から「私にはどんなメガネが似合うでしょう?」と相談された。

結論から言うと、細面の美人(美男)はどんなメガネでも似合う。

(美形でない男女にはミもフタもない結論だが、これは事実。
しかしそれを直視することから似合うメガネ探しが始まる。
そして実際に似合うメガネは見つかるのだ。)

「どんな場面で掛けますか?」と尋ねると、仕事だという。

そこで、当日私がかけていた紺とオレンジのツートンのセルフレームを試してもらったら――。
美人はキリリと知的に引き締まり、たちまち他の面子から「わ、似合う!!」「いいわぁ!」と大絶賛を浴びた。

たちまち他の人もメガネに興味をもったらしく、お決まりの「私にもちょっと掛けさせてね?」状態になり、皆鏡を見に行ったり、人のを批評したりで大忙し。
実はこれ、値段は地味だが非常にオシャレなデザインで、何人もの人に褒められた折り紙つきのヤツなんである。

実際に買うとなれば値段や視力などにより色々な制約が出てくるが、まだまだ世の多くの人たちはオシャレなメガネを自分の顔に乗せてみる機会を持っていないのだという思いを強くした。

同じメガネが、掛ける人の個性(年齢、顔だち、雰囲気)等によって、何通りもの違った表情を見せる。
そこがたまらなく面白い。