カウンセリングの面接実習で、先生からライブ法とロールプレイ法について教わりました。
ライブ法では(CL役は面談時に)自分のことを、ロールプレイ法では第三者になりきって語る違いがあるとのこと。
そして「今日はロールプレイ法で実習します」とのお達しが。
その前、正式に「ライブ法で実習するように」とはひと言も聞いた覚えがないのですが、自分に都合の悪いことはすぐに忘れてしまう私の良い耳のせい?
実は私は7月の実習に既にロールプレイ法で臨んでいたのですが、どうやら時期尚早だったようです。
だから実習後、先生に「『川井さん、(皆の前で深刻な相談をして)大丈夫?』と心配されていたのね」と気づきました。
そして、ロープレ法初日の今日は12の人物像がサンプルとして示され、各自自分のなりやすい役目を演じることに。
9人という奇数のわがグループでは、2人1組だとどうしても2回演じる人が要ります。
極めて前向きな私(←半分ヤケ)は貴重な機会と思い、CLとCOの両方に挑戦しました。
これがですね……自分でも意外なことにCL役にはまってしまったのです。
日頃理性的な自分をどうしても捨てられない私には、CLとして好き放題言うのは意外と楽しく、「(こんな私を)COがどこへ導いて行ってくれるかなァ?」と楽しみにすら思えるのでした。
逆にCOをする時は理性はひとまず脇へ置き、acterまたはactressになったつもりで、まずはCLの話から相手の気持ちを(自分なりに)推測し、心に浮かんだ相手の感情を親身になって伝える、という手順にしてみました。
ところが、これが私にとって永遠のテーマとも思えた゛共感゛の場面にえらく効くことを発見。
言葉で解説すると、①人は感情の動物だから、②COはまずCLの感情を受入れ、③CLと一緒に怒ったり悲しんだり困ったり(時に笑ったり)することによって、④CLは気持ちが落ち着き、⑤「このCOは信頼できる」と思うようになる。
すると、⑥少し冷静に自分や周りを振り返る余裕ができ、⑦そのことがCLが自分で解決法を見出すことにつながり、⑧それがつまりカウンセリングの本義だというわけです。
まだまだですが、今日、少なくとも゛共感゛について、「あ、こうすることを求められていたのね」という手応えはめでたく得られたように思います。
先生に「この1週間ですごく上達しましたね」と褒めてもらいましたが、実は秘密の勉強法があったのです。
それは、<カウンセリング事例集の音読>。
別の勉強会で刺激を受けて、家で自分がナレーターや当事者のつもりで声音を変えて事例集を読んでみたのですが、これが意外にも面白く、たちまち1冊だけでは物足りなくなって新たに事例集を5,6冊追加で買ったほど。(←この辺がおバカ)
こんな妙な勉強をする人は滅多にいないと思いますが、ひと通り読むことで、「カウンセリング場面で(COとして)こんなことを言ってもいいんだな」とか「時にはここまで言うこともあるんだ」「CO役が〇〇したからCLが落ち着いたんだな」と思える場面を多々知ったのは事実です。
恐るべし、音読!
皆、種を明かすとびっくりしてましたっけ(^^)。
ついでに言えば、音読は゛気持ちを表現する゛のにも役立つようです。
苦手なカウンセリングの傾聴場面に何とか私なりの突破口が開けたようで、非常に嬉しい一日になったのでした。