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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

中年のアメリカ人女性たち

2008-07-02 | シニア情報
アンチエイジング目的の美容本にはほとんど興味がない私だが、「メガネ用メイクについても説明してある」という紹介文にしっかり釣られて買ってしまった。
『ボビイブラウン リビングビューティー』。

25年以上メイクと美容分野で第一人者として活動してきた著者による、中年女性が(今の自分を肯定し)自分らしくあるための提案の数々。
メイク、髪型、服装、食べ物、運動、皮膚科等、様々な角度から自然な美しさを保つために検討しているのは好感が持てる。

普段白人女性というと雑誌やテレビ等で若くてきれいなモデルばかり見ることが多いため、当たり前のことだが彼女たちもまた中年になり、そして元々美人でもない女性も多いという事実をすっかり忘れていた。

白人女性向けのメイク法を知っても日本人には応用できないからムダと思われる面は確かにある。
しかし使用前・使用後の彼女たちの゛垢抜け゛ぶりには拍手喝采だ。

写真が多いので眺めているだけでも楽しい。
エイヤッで買って正解だった希少本。

゛シニア起業゛考

2008-05-22 | シニア情報
先日、シニア起業を雇用増の視点から研究したいという院生さんに会った。
私がその世界のオーソリティということで紹介して下さる方があったのだ。
ありがたや。

しかし、シニア起業は面白い反面、非常に難しい世界でもある。
これまで6年以上シニア起業家取材に取組み、大阪を中心に90人以上に会ってきた私だが、その難しさはまず起業の目的が多岐にわたることにある。

必ずしも儲けや拡大を目的とせず、どちらかというと文系シニアの場合は自分の仕事を作るため、つまり生きがいのために起業するといった趣きの人が多い。
となると、何をもってシニア起業成功というのかが先ず問題になる。

もちろん、これは早期退職も含めた定年組の話で、50代前半ごろの起業だとまだまた経済的な目標が占める割合は大きい。
しかし、本人の想いとは別に、事はなかなかそううまくは運ばないんである。

加えて(栄華はないが)盛衰の激しさ。
これは現役世代も全く同じかもしれないが。

また私のようにメディア掲載が先にあり、それをベースに研究しようというような場合だと、資本金額や売上など脚色されたデータが悩みの種になる。

人間、正直なばかりが能ではない。
それはわかっているが、そのような様々な事情によりシニア起業は実態がなかなか見えないのだ。
母数が限定されることに加えて客観的なデータが乏しいとなると、研究対象としてはどうなんだろうか。

中途半端な研究論文を書いて院を修了してしまい、今も後悔と共に「いつかちゃんと書き直したい」と思っている私だが、実は結論(方向づけ)が難しいのが一番の障壁だったりして。

シニア起業研究を一応ライフワークにしている身、この先も一生付き合うことにはなるのだが、正直どの視点から先へ繋げたらいいのかまだ見えないでいる。

院生さんには「とにかく相手の言うことを鵜呑みにしてはいけない」と伝えた。
これは私の実感である。
しかし、こんな私と会って色々聞いたことが果たして学生さんのためになったのかどうか。

60代前半は注意

2008-03-04 | シニア情報
一昨日、一日も終わろうという頃に知人から届いたメールは衝撃でした。

この私のファンでいてくれた貴重なオジサン友だちの訃報…。
3月1日の夕方、急逝されたとのこと。
たまたま空き日だったので本日執り行われた告別式に出席してきました。

メガネを見立ててと頼まれ、心斎橋をブラブラしたのが一昨年末のこと。
それ以来会っていませんでしたが、昨年7月に届いた(最後になった)メールには初めて一緒に(見立てて)買ったメガネを修理に出し、代わりに新しいフレームを買ったこと、「川井さんも欲しくなるようなデザインのが店にありましたよ」と誘惑の文章が綴られていました。

音信不通はしばしばあることなのでずっと元気だとばかり思っていたのに、実際は昨年の夏頃末期の肺ガンが見つかったらしい。

3カ月余りの入院で抗癌剤による治療を受け、いったん帰宅したものの、年明けから体調を崩して再入院、その中での急死だったようです。
(最もきつい抗癌剤の副作用で相当まいっていたらしいことを共通の知人から聞きました。)

大学教授である肩書きを偉そうぶることなく、学究肌でいつもはにかみながら控えめに話をし、私が何か言うとゲラゲラ笑いながら聞いてくれたムードメーカーの、本当に気持ちの優しい温厚な紳士でした。

享年61歳。

痩せて生前とはひとまわりもふたまわりも小さくなった死顔を見て涙が止まりませんでした。
奥様と息子さんが号泣されていて、家庭では良き夫、良き父であったことが偲ばれました。

これまで見聞きした限定つきの私の経験から言うと、本格的に老いに向かって準備を始める体と、まだまだ現役バリバリのつもりの心のギャップが一番大きくなるのが60歳頃。
しかも退職など公私共に変化の大きい時期でもあります。

男女とも「定年したら」「○○になったら××しよう」と楽しく未来を語っていた人が急死するケースが非常に多い年齢のように思います。
特に60歳前後から60代半ばぐらいまでが危ない。

式に出席した57歳の女友だちは「まだまだ志半ばだっただろうに…。頭脳がもったいないねぇ…」とつぶやいた後、「私、頑張るわ!」と涙を拭きながら帰って行きました。

「いつ死を迎えても悔いが残らないように生きたい!」と私も思うものの、大変難しい課題でもあります。

頑張る!?元気シニア

2007-08-28 | シニア情報
世の中の高齢者比率が増えると、お役所の想定外のような゛強者゛も現れてなかなか面白いのです。

今朝の読売新聞の人生案内には70代男性からの<恋の相談>が載っていました。
(なかなかやるもんです!)

「二股交際を17年ほど続けたところ、3年前、バレて二人とも怒って去った。自分としては一人はともかく、もう一人のことは非常に好きで諦めきれない。何度も謝罪したが許してもらえず、3年間苦しんでいる。二兎を追った自分に嫌悪感を覚え、反省の日々」を送っているそうです。

で、言い分がなかなかスゴイ。

「許してくれるなら一緒になってもいい。誠心誠意尽くしたい。彼女が大好きです。老いらくの恋と笑わないでください。」

これに対して、作家の久田恵さんが淡々と答えています。
「後悔の念はわかりますが、あなたはまだまだ自分本位な気がする」と。

「『許してくれたら一緒になってもいい』と言ってるようでは、20年近くも二股をかけられた女性たちの無念さをわかっているとは(到底)思えない。相手はあなたが゛本気の恋心゛でないことに気づいたのでしょう。3年経って(謝って)まだダメなら、相手はあなたを必要としていないので、これは打つ手なしですね。」

このあと久田氏は男性に「恋に苦しむことができるだけでも幸せと思って、゛愛の思い出゛を抱いて生きること」を勧めています。

内容の是非はともかく、私が巷でお目にかかる70代男性で「この人なら恋人にしてもいいわ」(←強気な発言で失礼、一応かなりの年齢差があるので)と思えるような人は、まあ100人に1人もいればいいところではないでしょうか。

200人に1人ぐらいのような気もします。
いや、もっともっと少ないかも。
特に外見がひどい!

知性や清潔感が求められるのはいうまでもありませんが、プラス当世風に゛ちょいワルオヤジ゛ではありませんが、センスや意気を感じさせるものがないと、゛地味爺(ジミジイ)゛一色ですゾ。

ほとんどの人が(内心のスケベ心とは裏腹に)外見も性格も好々爺かクレーマー、そうでなければもはや性別を超えた゛ヒト゛になってしまって、男優のように外見も中身もセクシーな人は滅多にいません。

これは特に日本人男性に多そう。
自分なりの人生指針(←積極的に自分の人生を生きるための、の意)をきちんと持っていない、本当の意味でのオトナではないことから来ているような気がします。
何せ、生き方は顔に、そして心の姿勢は体の姿勢にも表れますからね。

となると、(相談者の恋が始まったのは40代後半からですから、だいぶ割り引くとしても)恋人2人とそれぞれ20年近くも続いたというだけでも、この相談者の男性としての魅力はスゴイのではないか?と思ってしまうのです。
え、私ってヒネクレてる?

老後の自立と自律

2007-05-09 | シニア情報
日曜日に見逃したNHKスペシャル「激流中国゛老人ホーム家族の記録゛」を深夜の再放送でやっと観ることができました。
(しかし、うっかり母と一緒に観ないでホントに良かったです)

舞台は青島市老年公寓という、いわゆる老人ホーム。
老親を養うのは子の義務であり美徳だった中国は今、大変革の只中にあり、親と暮らせない(暮らしたくない)中年の子どもたちが次々と親を老人ホームに送り込みます。

子や孫に囲まれて大家族で老後を過ごすつもりだった老人たちは、子の事情がわかるからホーム入居を承知したものの、本音では全く納得していないのです。

欧米式個人主義の発想とは無縁の60代後半70代後半の親たちは゛棄老゛された哀愁を漂わせ、言葉少なく目も空ろな姿をカメラの前にさらし、インタビューに答えるものやっと。
口をついて出てくるのは「生きていても仕方がない」の言葉ばかりです。

視聴者は当然自分の立場から番組を観るでしょう。
「大家族で子や孫と一緒に暮らすのが幸せ」という意識が余りにも強く刷り込まれてしまっている中国の老人たちは、老後の(生き方の)テーマなどは持たないようです。

歴史・文化の違い、国民性の違いやら色々な要素があるので軽率なコメントは発しませんが、゛一昔前の日本の養老院゛といった雰囲気が強く印象に残りました。
一人の老女は「私たちは子どもに面倒を見てもらえない最初の老人だ」と言いました。

長生きをすることになったら、いや、本当の長生きをしなくても平均寿命が伸びた時代に生きる者として、年齢に関わらず経済的にも精神的にも「一人で生きられる自分を作っておく」ことの大切さをひしひしと感じました。

特に親しい人との多くの別れが避けられなくなる老後にこそ、よけいに精神力の強さが問われると思います。
体力の衰えとそこから来る気力の衰えは仕方がないとしても、初めから精神生活を自分以外の他者に全て委ねることは、本人にとっても子世代にとっても決して幸せを招かない――そんな思いを抱きました。

シニアの意欲

2007-02-18 | シニア情報
紹介してくださる方があり、とあるシニアグループの交流会に参加しました。
ここは企業の役員を退かれた方が発起人となり、やはり企業OBやその知合いなどに声をかけてグループを作り、月2回の勉強会と交流会を開いておられます。

前半2時間はPC学習として来訪者に1人1台ずつPCに自由に触れてもらい、わからないことが生じたときのみメンバーが教えるという形をとっているそうです。
利用料は2時間で500円とか。

設置のPCは6台ですが、今日は3人ほどの゛お客さん゛がモニター画面に向かっていました。
予約方式かどうか聞きそびれましたが、そこは適当にうまく回っているようです。
値段からもわかるように営利目的ではなく、あくまでも善意からスタートしたPC教室といったところ。

グループは仕事をしてみたい人と何か活動してみたい人とに分かれ、今後の活動内容についてはまだまだ試行錯誤中のようでした。

私は初対面なので敢えて口を挟むことはせず、自己紹介させていただくにとどめましたが、仕事をしたいグループと市民活動をしたいグループを別々に作り、交流時やたまの勉強会時のみ合同とした方が無理がなさそうです。

きっとこういうグループは全国に無数にあり、それぞれのグループでシニアが自分の力を発揮できる場面を一生懸命探しておられるはずです。
(現在受け皿がないのを)勿体ないなァとは思うけれども、さて、ではどこにどう活かせるのかが私にもまだよくわからずにいます。
ああ、じれったい!

自分がそうなる自信はないけれど…

2007-01-31 | シニア情報
50代女性を主な読者とする主婦の友社の月刊誌『ゆうゆう』2月号を買いました。
特集の「心と脳を老けさせない!脳力の鍛え方」に興味がわいたからです。

模範例として紹介されているのは、お馴染み95歳の日野原重明先生、100歳の昇地三郎先生(「しいのみ学園」理事長兼園長)、91歳の加藤淑子さん(歌手加藤登紀子氏の母)、89歳の吉沢久子さん(生活評論家)、104歳の岩崎とよさん(97歳から描き始めたエッセイと絵の画文集が数百冊というスーパーばあちゃん)といった豪傑の面々。

こんなに高齢でも現役で活躍していられるのは、両親から受け継いだ超健康なDNAのたまものでしょうが、一方でご本人たちは一本筋の通った生き方をし、常に前向きで好奇心旺盛で明るく、くよくよしない習慣を身につけておられます。

誰もがこうなれるわけではないし、病気をしたり体が弱ったりするとたちまち精神も弱くなってしまうのが凡人の哀しさですが、それにしても、及ばずとも心がけることは大事と思います。

安部首相ではありませんが、暦年齢に捉われず、自分のしたいときにしたいことに屈託なく゛再チャレンジ゛できる社会であって欲しいと思います。
そうでないと長寿を獲得した意味がありません。

能力開発も、若いときの゛貯金゛だけで生涯を過ごせるほど甘い時代ではなくなってきました。

意識してしっかりちゃんと年を取り、「あんな風に年をとりたい」と思わせる超高齢者がいっぱいになってくれればいいな、と切に願っています。
現実はというと、皆さんあまりにも無防備・無策なのではないかと思わせられます。

「定年力」がないと定年後は危うい?

2006-12-20 | シニア情報
去る17日、府立女性総合センター(通称ドーンセンター)で行われた初の「定年力」検定。
ご当地検定大流行りの昨今ですが、鹿児島県のFPらで作るNPO法人・鹿児島県FPセンターが企画、府下では初の実施で42歳から71歳までの5人が受験したようです。
検定料3,000円、初挑戦者たちは自分の知識確認のために受けたようですが、欲を言えば企画側にもう一ひねり欲しいかも。

年金・保険・資産運用・不動産・税金・贈与相続の6科目に各20問。
2時間以内にすべての科目で70点以上を取れば認定書が贈られ、結果は30日後に通知されることになっています。

「会社員の夫が60歳で退職した場合、55歳の専業主婦は年金保険料を払う必要があるか」
「退職後に家族の健康保険の被扶養者になるには、年収が何万円未満でなければいけないか」
といった問題に三択で答えるそうですが、勉強しておかないとわからないことばかりです(←すでにこの時点で私にはちんぷんかんぷん)。

テキストとして「FP技能士3級」本が指定されているので、多分これを学べば70点取れるレベルなんだろうと想像するのですが、それにしても「定年力検定」とは考えたものです。
これは経済面にスポットを当てた定年力試験ですが、こういうのを見るとすぐに応用編の検定試験を作ってみたくなります。

たとえば心理編として、夫の定年に対する「妻の気持ち理解力検定」や定年後地域社会にうまく溶け込めるかどうかを調べる「地域社会適応力検定」などはいかがでしょうか?
点数に応じて対策を立てれば(←弱点を意識して学べば)、自分の現時点における客観的な立ち位置がわかって退職後のより良い生活のために有効だと思うのです。

エ?そんな鬱陶しい検定は要らん?
もしそうおっしゃる男性がいたら、多分この2つの定年力検定はその人にこそ一番必要な試験だと思いますよ(笑)。

シニアをめぐる状況

2006-11-28 | シニア情報
以前朝のNHK番組が、キャスターを務めたり、ファーストフードショップで店員として頑張っているシニアを紹介していたと書きましたが、今日、梅田の地下街にあるハンバーガーショップで私自身がそれを体験することになりました。

カウンターで客の注文を受けていた4人ほどのスタッフに、50代か60代と思われる女性が2人混じっていたのです。
普段こういう店でスタッフの顔をしげしげと見ることはあまりしないので、私も何も思わず注文し、ふと彼女らの顔を見たらば「あ!」」という感じでした。

と言っても違和感はなく、「そうか、シニアの職場も確実に広がっているんだな」と思っただけですが、人によっては「若いスタッフが対応してくれる方がいい」と思うかもしれません(←これは個人の好みなので何ともいえません)。

夜、久しぶりに会った国立大学の教授が教えてくれたところによると、昔は学外で名前を知られた著名な教授が定年退職したら、たちまち私学から゛ひき゛があり、すぐ次の職場が決まったそうですが、今は全然どこからも声がかからず、元同僚は寂しく?気楽なセカンドライフを継続中だそうです。

大学や大学院新設の動きがここ数年活発だったことや、国が理科系教育に力を入れていることなどを考えると意外な感じがしますが、先生の世界でも(生活には困らないとはいえ)゛定年後どうするか?゛が結構大きなテーマになりつつあるようです。

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閑話休題。

今夜時点で、例の金魚はまだ産んでいません。
巨大な腹でプラケの中を泳ぎまわっています。
゛出産ストライキ゛なはずはないですが、ま・さ・か!?