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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

起業家魂

2006-11-25 | シニア情報
昨日取材した方は81歳の現在も日々新しいアイデアを事業にすべく東奔西走、ありふれたアクティブ・シニアなどという呼び方が陳腐に聞こえてしまう、バリバリ現役の起業家でした。

いや、起業プランナーとか起業プロデューサーという呼び名のほうが相応しいかもしれません。
専門の化学知識&技術と唯一の食べ歩きの趣味で得た成果を活かし、人が見向きもしないものや廃棄されたものを何とかもう一度主人公にすべく、頑張っておられました。

ただしご本人に気負いは一切なく、ただただ自分のやりたいことを人様のため、そしてちょっぴり自分のため、そして地域の(活性化の)ために考えて実行したら、現在のスタイルになっただけのようです。

47歳で独立、62歳で社長を退いた後は、公的事業で技術者OBを活性化するプロジェクトを立上げ、それを他府県にも広め、現在はさらに知人で沖縄の゛そば打ち男゛(←残間里江子さん風呼び方)を、地元のために一肌脱ごうとする食品会社の社長に仕立てあげました。
近く、この社長の事業もスタートするとか。

また北海道にも着目、近々新たな会社を作る計画もあるようです。
次々に課題が出てきて、解決しようとしたらそれが新たな事業になるといった具合でした。

秋に入ったばかりの頃、知人が「もう年やから老兵は去るのみ」とある事務局の仕事を勇退しました。
75歳という年齢を考えると無理に引きとめもできないし、本人の決意も固いからと周囲は残念に思いながら見送りましたが、「81歳でもまだこれから会社を作ろうとしている人の話」を聞いたら彼は何と言うでしょうか。

日本人の大好きな「もう年だから○○出来ない」の言葉を早く返上し、(誰も彼もが起業家になれとは言えませんが)暦年齢などにとらわれず、自分のしたいことをする、いつまでも好奇心旺盛で活動的な大人でいたいと思います。

寿命だけ延びても

2006-11-14 | シニア情報
いずこの統計を見ても子どもの数は減り、人数の増えるはシニアばかり。
人数が増えるのはもちろん、平均寿命もどんどん上がります。
女性は90歳のカウントダウンに入ったようです。

いにしえより人々が願ってやまなかった不老長寿、現代は不老ではないけれども寿命は確実に延びました。
しかもまだ延びつつあるようです。
けれど、経済的裏づけと健康の裏づけがなければせっかくの長寿も数字だけの意味しかもたなくなります。
否、むしろ死に方が難しくなる時代に突入したと言えるでしょう。

死よりももっと大きな問題になるのが、少々ガタのき始めた身体を上手にコントロールしながら、最後まで自分らしく生き切るためにどうすべきか、何をすればよいかということ。

考えてばかりいても仕方ないのですが、人生何度でも思い立ったときに新たなことに挑戦できるようだといいなと切に思います。
そして挑戦する気力・体力だけはいつまでもなくしたくないものです。

定年もよう

2006-10-17 | シニア情報
本日、やっと2回目の「飛び出せ!定年」を観るのに成功。
先週の火曜日もあったのですが、うっかり観忘れてしまったのでした。
夫の定年を軸に、夫婦の生き方をいろいろ紹介するNHKの30分番組です。

来年からの団塊定年を控えて、最近はマスコミやら企業やらが゛定年゛に大注目しています。

13年前に出た本に、東京都老人総合研究所社会学部門編の『現代定年模様―15年間の追跡調査』というのがあります。
同研究所が同じ人を定年を挟んで15年後に再び追跡調査した画期的な内容になっていて、これから定年を迎えようという人には非常に示唆に富んだ本と思います。

定年後、゛一国一城の主゛をめざす人たち

2006-10-03 | シニア情報
来年からの団塊定年を見据え、マスコミの話題は定年後どうするか?に集中しているように感じます。

新たに始まった「飛び出せ!定年」という番組の1回目で紹介していたのは、60歳で卒サラ後、家具職人を目指している人と、早期退職して夫婦で始めた蕎麦屋が結構繁盛している人でした。

途中、情報として゛60歳起業゛を支援しているシダックスの志田勤社長による、定年起業の要諦3カ条が紹介されていました。

曰く、
1.借金はしない
2.妻の支援(が不可欠)
3.目的を決める(儲けたいのか、最低限の儲けでいいのか、趣味的にやるのか)
だそうです。

また番組では、「各地の職業訓練校と各都道府県の商工会議所が起業に関する情報をもっており、ところによっては起業塾をやっているので参考にするように」とも紹介していました。

こんな生きた情報をもっともっと沢山持っているのがPAP。
どんな情報加工が可能かしらん?と思いつつ、マーケティングのために見たのでした。

有料老人ホームが大学とコラボ

2006-09-30 | シニア情報
9月中旬、関西大学を会場に同大学が提携、2008年春から入居が始まる兵庫県東灘区御影の有料老人ホーム「アンクラージュ御影」の説明会が開かれ、大学関係者、老人ホーム関係者、シニア、マスコミ関係者など600人ほどが集まりました。

このホームは日常生活の支援サービスのみならず、提携先大学で本格的な講義を聴くことを可能にした日本初のユニークな生涯学習サービスが売り物で、その名を<カレッジリンク型シニア住宅>といいます。

アメリカにはマサチューセッツ州やフロリダ州などに、既に20ほどのカレッジリンク型コミュニティがあるそうですが、日本版は土地の制約もあり、簡単にキャンパスと老人ホームが゛同居゛するわけにはいきません。

住居は山を開拓した約9400坪の土地にシニア向け住宅220戸、介護付有料老人ホーム63室が建設され、入居者たちはそこから片道40分から1時間ほどかけて大阪府吹田市にある関西大学に通うそうです。

住居内にはスタッフの子どもたちのための保育所も併設され、幼い子どもの存在自体がシニアにとってかけがえのない癒しの場になる仕組みも。

正式なプログラムは現在検討中とのことでしたが、プレコースとして来年開講されるプログラムはほぼ決定。
2008年からは正式に大学の文学部および大学院文学研究科の科目履修生、聴講生、社会人学生として受け入れるそうです。

住居を手がけるのは長年ライフスタイル提案型の住まいを手がけてきたデベロッパーのタケツーを前身とする会社です。
同社ではさらに入居者の不安を取り除くべく、将来は体の活性化と資産管理のわずらわしさからも入居者を解放する計画があるとか。

入居費用は明らかにされませんでしたが、結構なお値段になるのはまず間違いないでしょう。
シニアの暮らし方に、また一つバリエーションが増えるわけです。

とはいえカルチャー通いも、シニア大学生・院生もごくごく普通に見られるようになっている今の日本で、どの程度この新しい暮らし方が定着するものか、私には正直言ってよくわかりません。

「わしゃまだ働くけん!」(特別長編)

2006-09-28 | シニア情報
またまた朝のNHKテレビを観てしまいました。
内容が興味深かったのです。
高齢者人口の多さを逆手に取り、第二第三の゛きんさん・ぎんさん゛を作ろう、というわけでしょうか。
番組では天草市と東京の、生き生きと働く高齢者2例を紹介していました。

めざせ、ババドル!←口の悪いこってす。これは私の造語(^^;)。

熊本県天草市の会員制インターネットテレビ局の看板女子アナは89歳。
地元のさまざまなモノ・コトをリポートするのが仕事です。
黒川ツルエさんという名前を活かし、「ツルの一声!」という名物コメントを発しています。
キャリア2年のベテラン。

今年3月脳梗塞に倒れたものの、手術もせず3週間で退院。
まだ本調子ではないものの、仕事への情熱(責任感?)ゆえか、毎日「いろはにほへと、しろうまのしろうま?、となりの客はよく柿食う客だ」等々の発声練習をこなし、この9月めでたくリポーター復帰を果たしました。

2人目のババドルは明治36年生まれの102歳の森シゲノさん。
http://www.amakusa.tv/
こちらはアナ歴2カ月の゛新人゛で少々耳が遠い弱点がありますが、そこは年齢から来るご愛嬌で乗り越えて。
隣りでサポートする息子さんというのが、当然のことながら相当なお年。
この辺りになるとパッと見には、誰が20歳年上か、30歳年上かなんてことはほとんどわかりません(気になりません)。
年輪を経たもののみが持つ不思議な強さでしょうか。

シゲノさんは入れ歯です。
その人が、シオマネキ(カニ)を食べるのに挑戦するというわけで、番組のキャッチは「ハサミか入れ歯かシオマネキとのバトル」(後半あやふや)となっていて、
言葉遊びもなかなか。

局の゛制服゛は白の大きめTシャツに、名刺と同じご本人の顔写真が入っています。
さらに上にショッキングピンクのナイロンジャンパーをはおります。

ちなみに、ツルエさんの名刺にはご本人が20代後半か30代ごろのイケメンとツーショットで写っている画像がデザインされていて、ぐっとおしゃれな感じに仕上がっています(この見せ方はうまい)。

途中、脳梗塞で自宅静養するツルエさんをNHKクルーが訪問する場面があるのですが、地味なワンピースを着たツルエさんはしっかり年相応に見え、リポーターで生き生きとした輝きを放っていたのとは対照的でした。

若い人をはじめとする多くの人やモノに接する職場があり、「私がやる」という自負があり、明るい色・デザインのものを着ることがいかに人間を若々しくさせるかという、まさに好例でした。
局では今3人目の女子アナを公募中だそうで、下は10代から上は80代まで応募者の手紙が殺到していたのが印象的でした。

ところ変わって、東京・五反田のビジネス街にあるモスバーガーには60歳以上が12人働いているそうです。
ここの゛看板娘゛は71歳のレジ係・小林ミエ子さん(名前の文字は記憶が曖昧)。
失礼ながら年齢を全く感じさせない肌の色ツヤと動作でややこしい客の注文を聞き、多種類のメニューボードを押して遅れることなく奥の厨房に伝えます。

接客が天職なのかもしれませんが、聞けばこの道9年目だそうで、若いときからの徐々の訓練があったからこそ今なお、こんなややこしい仕事をこなせるのかもしれません(自慢じゃありませんが、今だって私には到底覚えられません)。

他に64歳のレジ女性、69歳のホール係男性、72歳の仕込み担当女性などが紹介されていましたが、いずれも人生のベテランならではの気配り、応対のうまさはマニュアル頼みの若い人の比ではない高レベルだそうです。
若い男性客2人が彼女の仕事ぶりを「スーパーフレンドリー!」と評していましたが、客にも同僚にも高齢者の接客ぶりは「ホッとする」と好評でした。

誰が言い出したのか、いつの間にやら店は゛モスジーバー゛と呼ばれるようになったそうです(^^)。

ミエ子さんの1歳上のご主人、修さんは元大工の亭主関白の典型タイプだそうですが、奥さんが生き生きと働く姿に触発されたか、ミエ子さんに感謝される得意の包丁磨きを、現在「他の人のためにもやってあげたい」と口にするほどに。
奥さん不在のときは、作りおいてもらった食事に、自分でラーメンも作り足して食べるほどに柔軟になっていました。

彼女・彼らは働くことでいくばくかのお金を儲けているはずですが、そのことを中高年と違って生臭く感じないのは、お金のこと以上に社会で働くこと、人の役に立つことに対して積極的な生きる姿勢があるからでしょう。
高齢者にあっては、働くことは生きることと密接につながっているのです。

高齢者は社会の潤滑油的な存在としての立派な役目がある――。
2例を通してそんなことを思いました。

政治家の世界でしたか、他の世界だったかド忘れしたのですが、「50、60は洟垂れ、70歳で何とか、80、90で○○」という言葉はもっと社会全体の長い流れの中で見る必要がありそうです。

余談ですが、韓国のテレビ局も先の高齢女子アナを取材に来たよう。
ウカウカしてると日本同様に高齢化が進み、インターネット人口は日本よりはるかに多い韓国で、もしかしたら日本よりも先に「アジア発・高齢者の生きがい仕事事例」が作られるかもしれません。

先に高齢者の価値に気づいたインターネットテレビ局のひとり社長は偉い!
高齢者の採用が、あらゆる世代に元気と勇気を与えることに気づき、実践しているモスバーガーも偉いと思いました。

定年夫はもっと手強い

2006-09-26 | シニア情報
25日、NHKが朝の番組で「妻と夫の定年ライフ」と題して、夫の定年後に夫婦がストレスをためずに済む暮らし方を提案していました。
一般に、夫定年後の妻の悩みは、夫が家にいるため3度の食事の支度が必要になり、妻が自由時間をおびやかされてストレスをためるというもの。

番組で紹介されていた定年夫は、いかにも大企業出身な感じの上品な紳士。
この人は料理に興味があり(←実際は興味ない夫も多い)、地域の人と仲良くしたいと思っており(←実際は「新たな人付き合いはしたくない」夫も多い)、仕事をしたい(←実際は「何もしたくない」夫も多い)という希望を持っていました。

ピーエーピーの前身の余暇文化研究所時代、多くのシニアの余暇活動を取材してきた私としては、正直申し上げて「こんな理想的な定年夫がそうそういるか!」と言いたい。

この人に足りないのはナビだけ。ちょっとしたきっかけさえあれば、このタイプの夫はどんどん妻にとって望ましい方向へ変わるでしょう。
本人も生きがいを得て幸せになるでしょう。

ところがですね、長年、厳しい会社人生を送ってきた定年夫の多くは疲れ果ててヨレヨレ。
従って好奇心はあまりなく、気を遣う人間関係の反動で人間嫌いになっており、「折角定年したのにこの上仕事なんかしたくない!」というタイプも多いのですよ。

ことによったら「どうせ社会はそんなもん」「そんなうまい話がそうそう転がってるはずがない」「どうせ今さら何をやってもムダ」「今さら老妻に頭を下げたり、ご機嫌を取って仲良くするなんてイヤだ」と、「どうせ」「はずがない」「今さら」「イヤだ」と゛男の沽券゛を大安売りする人も大変多いんですね(^^;)。

NHKはこんな鬱陶しいオヤジの対処法を教えてくれませんでしたが、ホントはこういう夫が大半なことを前提に、定年後ライフを提案してくれないと困ります。

ところで、何で私が人様の人生にお節介をするのか?

それはご本人のためもありますが、早々にボケたり寝込まれたりしては妻や子どもが、社会(下の世代)が、ひいては国が大迷惑するからです、ハイ。
それにどうせなら、死ぬまで元気で、生きるハリを持って暮らせた方が本人も幸せに決まってますって!

超・取材だぁ!

2006-09-22 | シニア情報
遠路にもめげず、一日仕事を組んで超遠方まで取材に行ってきました。
雑誌の記事用です。
その方のやっておられる起業内容が特殊なため余人をもって代えがたく、「ぜひ多くの人に『こんな生き方もある』ことを知って欲しい」と思ったことによります。

時間やら交通費やらは確かにかかりましたが、そんな大変さも吹っ飛ぶほど楽しい取材をすることができました。
Hさんに感謝、です。

詳しくは10月19日(木)に発行予定の「ネクストワン」誌(http://www.nextone.jp/)の『がんばれ!シニア・ベンチャー』欄でご確認くださいマセ。

会議に参加して

2006-09-13 | シニア情報
2カ月に1回程度、所内編集会議にお呼びのかかる団体があります。
昨日は私以外の会員も3人ほど参加し、事務スタッフと共に7人がテーブルを囲みました。

いろんな話題が出ましたが、最終的には会員を増やし、会の活性化を目指しているわけです。
多くの人に入会を勧める前提として、改めて「会の魅力は何か?」というあたりで喧々諤々、あっという間に予定の2時間が過ぎました。

ここは講座参加を主体とするシニア団体には珍しく、男性会員が6割以上を占めるちょっと珍しい特徴があります。
「せめて女性会員を半分ぐらいにもっていき、もっと会の活性化を図りたい」と訴える元スタッフの声を聞きながら、「そうか、女性が入らないと会は活性化しないんだ?」と改めて思った次第です。

とはいえ、もしかしたら当の男性会員が「女っ気の少ないところでこそホッと出来るわい」とか思っておられることのないよう祈るのみですが。
女性が多いと良く言えば賑やか、悪く言うとかまびすしくなりますから、
いろんな情報があっという間にオープンになってしまいます。
静かさを楽しみたい向きには難物と思えます。

ちょっとだけ異性を意識しつつも性を超越した友だち関係になれる――というのは、シニアライフの愉しみの一つかもしれません。
それでこそ若々しさも保てるというもの。
とはいえ、実行はバランス加減がなかなか難しそうですが。

(画像は以前作った手抜きのスイートポテトです)

コラボレーション

2006-09-11 | シニア情報
共業(協業?)と訳して良かったんでしたか、コラボ(レーション)。

またまた関西に、゛日本初゛ネタが出来ます。
ちょっと先の話ですが、2008年春から入居が始まるという、兵庫県・御影にできる有料老人ホームは、本格的な大学での聴講?が義務付けられた、゛カレッジリンク型シニア住宅゛です。
提携大学は関西大学。

本日、その関西大学で行われた創設記念シンポに参加してきました。
いろいろ書きたいところですが、今週はブログにゆっくりかかっている時間はありません。

来週以降の課題ということで、このネタは持ち越します。

(画像はイワシの生姜煮)