パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

5/30 「ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―」パナソニック汐留美術館へ

2023-05-30 21:00:00 | ぐるっとパスでアート展へ



5/30  大好きな画家の展覧会なので、楽しみにして行きました。期待以上に良かったです。

パナソニック汐留美術館



入口のポスター
「ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―」



会場に入ります。
最終章は、撮影OKでしたが、今回は作品を見ることに集中して、撮影は少なめにしました。

「パナソニック汐留ミュージアム」にはこれまで何度も来て、メインの展覧会に併設のルオーの作品を毎回少しずつ見てきました。
強い線で縁取られた人物、物言わぬピエロやキリストが見るものの心を掴みます。

今回は、初期の作品から見られるとあって、すごく楽しみでした。

第1章「国立美術学校時代の作品―古典絵画の研究とサロンへの挑戦」
初期の作品には、まだ晩年のルオーらしさが見られず、モローの影響を受けて描いた作品。

第2章「裸婦と水浴図―独自のスタイルを追い求めて」
ルオーが尊敬した画家セザンヌを想起させる水浴図や セザンヌへのオマージュ作品
ティーセットや花瓶も並びます。

第3章「サーカスと裁判官―装飾的コンポジションの探求」
仕事疲れや悩みを抱えるサーカスの団員。
人をさばく横柄な裁判官もやがて、裁くことの重さに悩み 思いやる表情になっていきます。

ポスターになっていた、ピエロの兄弟の絵 (会場に実物がありました)
優しく助け合いながら生きる様を見つめるルオー

『二人組(二兄弟)』



第4章「二つの戦争―人間の苦悩と希望」
戦争を体験したルオーが、その悲惨さを描いていて見るのがつらい・・・。
版画集『ミセレーレ』では、神にすくいを託したのでしょうか。

最後の章「旅路の果て―装飾的コンポジションへの到達」
やっと明るい色彩に変わっていきます。
私の好きなルオー作品です。まさに『 ― かたち、色、ハーモニー ―』

会場の様子です。






「キリストの親しき集い」


「クマエの巫女」


「受難エッケ・ホモ」


「かわいい魔術使いの女」





めも:2023/05/30 PowerShot SX730 HS で撮影

会場を2~3回めぐりながらルオーの絵をじっくり見ることができました。
ルオーは、絵の題材がわりと限られていて、描き方も独特。
個性が強いわりに馴染みやすい作品が多いと思っていましたが、
今回は戦争を題材とした強烈な絵に、たじたじとなりました。
実際に戦争を体験した人ならではの、苦しみや怒り、救いを求める心が現れているのでしょう。

これからも パナソニック汐留ミュージアムを訪れて、ルオーの絵を見ることがあると思います。
『 ― かたち、色、ハーモニー ―』をキーワードに、楽しみたいです!

展覧会概要
19世紀末から20世紀前半のフランスで活躍した、最も革新的な画家のひとり、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。
宗教的主題や、晩年の輝くような色彩で描かれた油彩、デフォルメされた親しみやすい人物像は、多くの人を魅了し続けています。
本展は、当館開館20周年を記念するルオーの本格的な回顧展です。
ルオーが、自身の芸術を語るのに繰り返し用いたことば「かたち、色、ハーモニー」をキーワードに、画家が影響を受けた同時代の芸術や社会の動向、二つの大戦との関係にも触れながら、ルオーの装飾的な造形の魅力に迫ります。
本展には、フランスや国内の美術館より、ルオーの代表作が集結します。
パリのポンピドゥー・センターが所蔵する晩年の傑作《かわいい魔術使いの女》や《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとりて狼なり)》、手紙やルオーの詩など、本邦初公開作品を含む約70点が会場に並びます。
日本におけるルオーの最も充実した回顧展のひとつとなることでしょう。


これまでに「パナソニック汐留美術館(ミュージアム)」で見た展覧会
 ⇒ Myブログを「パナソニック」で検索

 去年 芸術の秋、行ってきました!  → Myブログ:2022年10~12月ぐるっとパス

参考 ぐるっとパス  ・ #ぐるっとパス | X(Twitter)


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