Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

へんてこ

2008-04-08 22:46:00 | インポート
今夜の富加町は、とっても星や月が鮮やかできれいです。夜の早い町に住んでいると、こういう時嬉しい。


この頃、ごくあたり前に生きてきて、ごくあたり前に選んだ現在の私の状態が、じつは「マイノリティ」と見られているのかも、と思える事がいくつかあって、ちょっとしょんぼりしていました。

楽しいと思えるのは料理をして食べてもらう事だ、と気づいたときから、ただ目の前だけをみてノロマなりに夢中になって進んできただけなのに!と。
いくら世間知らずな私とて、「仕事をしていて気持ちがあたためられたり、すごく幸せな気分になる事がある」というのが、滅多にない有り難い境遇だというのは解っています。
けれどもそれは、一応悪いことも良いことも色々あった上で、「ゆずれない部分」をかたちにした結果であって、私としては特に奇をてらったわけでもなく、Peace!! はごくシンプルに作った喫茶店だと思っています。

最終的には、悩んだところで何かが変わるという話ではないのだし、勿論こんなに大切な仕事を手放せるはずもないので、あんまり考えないようにしようという事で落ちついてしまったのですが。


大好きな「麦ふみクーツェ」(いしいしんじ)のなかに、こういう部分があります。

「ひとりで生きていくためにはさ、へんてこは、それぞれじぶんのわざをみがかなきゃなんない」
・・・・・・・・中略・・・・・・・
「そのわざのせいで、よけいめだっちゃって、いっそうひどいめにあうかもしんないよ。でもさ、それがわかっててもさ、へんてこは、わざをさ、みがかないわけにはいかないんだよ。なあ、なんでか、ねこ、おまえわかるか」
・・・・・・・・中略・・・・・・・
「それがつまり、へんてこさに誇りをもっていられる、たったひとつの方法だから」


きっとそういう事なのです。自分がそんなにへんてこだとは思わないけど、私自身に誇りをもっていられる様に、目をそらさずに生きていけたらな、と思う。





これはつくしではありません!
父が畑から採ってきた、初物のグリーンアスパラ。ちっこくて細いけれど、ちゃんとアスパラの青くて香ばしい味がしました。
父いわく、これから太いしっかりしたのが生えてくるそう。がんばれアスパラ君