教室の出入り口の引き戸が動きにくい。
開け閉めに力を要す。
この家も古いし、床がきしんですこし傾いたのかななんて思っていた。
確かにそれもある。
そういえば敷居のすべりが悪いとき
昔 じいさんがよくロウでこすっていたのを思い出した。
やってみた。
すっと動くようになった。
ついでに寝室のもやってみた。
強引に開け閉めをしていたから
敷居の溝がえぐれていた。
なんではやく 気がつかなかったのだろう。
ちいさいころ じいさん(父)のまねをして
同じロウだとおもってろうそくで こすって
反対にすべりが悪くなったことがあった。
写真のロウは 木のすべりを良くするためにと
ずいぶん前に 調理師さんからもらったもの。
ばあさんが洋裁をしていた頃、糸のすべりをよくするために
ロウをひいて アイロン熱ですっとのばしていた。
絹糸がもつれずに まつり縫いが気持ちよくできたのを思い出した。
以前の力で開け閉めしてるから
たまに おもわず がちゃんと鳴ってる教室の引き戸です。