鳴らないスマホを

 

あたたかくなってきたのに

思考と感情が停滞、沈み気味の私に

久々、腹立たしさと　情けない感情を呼び起こしてくれた人がいる。

 

9時前電話がかかってきた

スマホを探して欲しいという主人からである。

確かに着信履歴は主人のもう一つの携帯、ウィルコムからである。

スマホを忘れたんだな思うのは当然。

 

電話の向こうで、多分どのあたりにあると思うんだが・・と

いっしょうけんめい説明している。

「探すけど　スマホ鳴る？　マナーモードにしてない？」

「スマホは鳴らないよ。　スマホのICチップを今までの普通の携帯に入れ替えて

もっているから」

 

抜け殻のスマホを探せというのか。

携帯に機能を移しているのなら　その番号もメールも生きているのだから

なにも仕事には差し支えないじゃありませんか。

 

「それなら　夜に帰ってから探してくださいね」

「そうする・・・・・」

　　なんと気落ちした返事。

　　私に探させるのがちょっと不条理だったと思っていないはず。

　　探してくれない性悪妻になった瞬間である。

　　鳴らない　機能していないスマホ探しはごめんであります。

 

　　探し物なんて　本人がいるときに一緒に探すと効率がいいのであります。

　　しかし　なんで頻繁にICを入れ替えるのかねえ。

 

　　それより　私がいつでも家にいて、暇にしているとまでは思ってイナイだろうけど

　　融通がきくと思われているのが情けない。もうちょっと重要度の高い

　　探し物なら　さがすわよ。

 

　　主人は自分のことに関しては思い立ったらすぐ電話する人であります。

　　だからすぐに電話したんだろうけどね。

　　ちょっと迷惑。

　　まあ　午前中は融通が利くと思っているだけまだましかな。