Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

なぜブラームスは D946 に終曲を加えたのか?(No.1656)

2009-06-24 19:18:58 | 作曲家・シューベルト(1797-1828

ブラームスは「シューベルト楽譜出版」に尽力した偉人


である。この事実を冒頭に掲げたい。

  1. 旧シューベルト全集交響曲(完成曲)全7曲 +「未完成」を校訂&編纂出版(1884&1885)

  2. 「3つのピアノ小品」D946 を編集&出版(1868)

  3. 「20のレントラー」D366 を編集&出版(1869)


の3点が超有名。

交響曲第6番ハ長調D589 以前の6曲は、ブラームス校訂旧シューベルト全集 = 世界初版!


の事実を改めてここに書く。
本日は D946 について書く。


 以前にも書いたが、

  1. D946/3 → 1827年作品(紙とインクから確定している)

  2. D946/1&2 → シューベルト自身が「1828年5月」と署名した作品


であり、どこをどうひねっても「3曲で1つのまとまった作品としてシューベルトが構想した瞬間は1秒も無い」だろう。同時代のドイツ人作曲家で交流もあった ウェーバー は「ピアノソナタを終楽章から作曲」することもあった作曲家だが、シューベルトも場合は「第1楽章を作曲してから他楽章を作曲」する作曲家と今のところ考えられているからだ。しかも最低で5ヶ月以上間を空けてから作曲を再開することは「後期のシューベルト」では考えられない。継続して5ヶ月以上掛かった曲は 交響曲「グレート」などが確認されているが。
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