鮮やかに魅せた 福田圭吾=アラジン、池田理沙子=プリンセス、渡邊峻郁=ジーン
ビントレー振付「アラジン」、今回4キャストで唯一主役2名=ファーストソリストの 福田・池田組、売れ行き悪いかと思えば、この06.16公演は全席完売であった。この「アラジン」で引退の福田は、年齢を感じさせない若々しい踊りで「ひょうきんなアラジン」を演じ、「高貴なお姫様=池田」を下に置かない扱い。渡邊峻郁=ジーン は、煙から出現するシーンが鮮やか。何度見ても飽きない。第1幕の「宝石シーン」は豪華絢爛。
左右だけでなく、上下も巧みに使い廻す(1例を挙げれば、ジーンをロープで釣り上げる)ビントレー振付が十全に展開された。マーフィー指揮東京フィルハーモニー交響楽団も12型を鳴らし、ブラヴォーを受けていた。
カーテンコールでの1階最前列スタンディングオベーションは「くるみ割り人形」池田組と並び圧巻であった。