ゲンダイオンガク → 古典派 で、またも古典派アンサンブルを乱した 鈴木優人指揮
プロオーケストラ定期演奏会では「時代の古い順に演奏するのが基本」がある。バッハ → モーツァルト → ラヴェル などが1例。だが 鈴木優人 は「ゲンダイオンガク → 古典派」を読響&N響で押し通して来たのがここ数年。確か「読売日本交響楽団 指揮者/クリエイティブ・パートナー」就任以降はこのスタイルを貫いて来た。
ゲンダイオンガク → 古典派 の悪い点は唯1つ。古典派冒頭でオーケストラアンサンブルが乱れる
これだけである。
「ベルリンRIAS室内合唱団」招聘 & 日本テレビ にて放映、の力の入った公演。
- べリオ:シンフォニア
- モーツァルト:レクイエムK.626(鈴木優人補筆校訂版)
べリオ:シンフォニア は、8名の声楽家と電子オルガンに マイク&スピーカ を入れた音響で「スピーカ無しが当然」のクラシック音楽愛好家には「耐えられない音響」。終演後は ブラヴォー と ブーイング が入り乱れた。演奏が正しかったのか? 間違っていたのか? 全く不明である。
後半の モーツァルト:レクイエム 冒頭のイントロイトゥス では、オーケストラが乱れ、その影響からか 声楽(合唱&ソロ)も アルトソロ 以外は、乱れてしまった。う~ん。
最終曲 コンムニオ では、アンサンブル乱れは直っていたが、モーツァルト直筆の イントロイトゥス が乱れていたので、満足度は極めて低い。
読響のアンサンブル力が低いのでは無い。読響は終曲前にはアンサンブルは整えた。だが、N響 は6月B定期で ウェーベルン → シューベルト 交響曲第5番 で、シューベルトで徹頭徹尾アンサンブルを合わせなかった。おそらく、N響は今後 鈴木優人を招聘しないだろう。
普通に モーツァルト → べリオ で演奏すれば、アンサンブル乱れは発生し難い。但し、半数(以上?)の聴衆は、休憩時に帰宅する。私高本も帰宅組である。
来年3月に ゲンダイオンガク → 古典派 を 鈴木優人 は3公演も振る。だが、次年度は「普通のプログラミング」に戻している。今後に注目したい。