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新国立劇場バレエ"Dance to the Future 2024(DTTF)"2024.11.29 & 11.30昼公演批評(No.2999)

2024-12-01 20:00:01 | 批評
  2010年9月に新国立劇場バレエ芸術監督に就任した ビントレー。着任後、気付いたことが「前芸術監督=牧阿佐美」振付しか、再演可能な「日本人振付」作品が皆無><
  芸術監督を引退した老人に 次作品振付を依頼は出来ない。

  ビントレー が新国立劇場芸術監督と 並行して芸術監督を勤めていた バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 では、創立以来、

  1. ピーター・ライト
  2. ビントレー

の2名だけが「振付師」として有名。つまり、『20年に1人』くらいが相場である。
・・・ってことで、ビントレー が2011年に開始した"Dance to the Future"。毎年ではないが「ほぼ毎年」開催されている。
今回で14年目であるが、これまで「ライト&ビントレー&牧阿佐美級」の振付師が出ていなくて当たり前なのである。

これまでは、プリンシパルを中心にソリスト以上の人が振付をしていたが、今回は「アーティスト」2名を起用していたので、興味が湧き、今回初めて観た。


見応えあった 西川慶振付「Re」& 橋本真央振付「Afterglow」


  西川慶は新国立劇場バレエ団アーティスト。5名起用の振付で、池田理沙子だけ衣裳=白、他4名衣裳=黒、池田がソロで、4名が群舞。対比が鮮やか。西川自身は群舞の一員。

  橋本真央は新国立劇場バレエ団アーティスト。女性のみ6名起用の振付で、イーグリング版「眠れる森の美女」の「22名の森の精霊」を暗示するような薄い緑の同じ衣裳。群舞にも見える部分と 岸谷沙七優 がソロで5名が群舞の部分を巧みに織り交ぜた。

  木村優里振付「禁じられた遊び」は振付は「反戦」のテーマが伝わって来るのだが、編曲が極めて悪い。オリジナルのギターソロで振り付けた方が数倍効果が上がる、と感じた。 

 西川・橋本・木村 の3名だけ 11/30昼公演で ブラヴォーが掛かった。(29日は無し)

  小尻振付は「暗さが好みに合わない」が、それなりに高水準。プリンシパル振付&ファーストソリスト振付は、「小尻振付の暗い照明」を受け継いでいたが、「小尻振付の広い踊り」は全く継承していなかった。指導しなかったのか? 指導したが従わなかったか? は不明。

  小尻作品のみダブルキャストだったが、2日目は 五月女遥 が転倒してしまった。大事に至らず、続けて踊っていたが、初日の池田理沙子・渡邊拓朗 組の出来には全く至らなかった。


  西川慶、橋本真央、木村優里 が「牧阿佐美級」になるかどうかは解らない。1人でいいから、育って欲しい。2人以上なら、尚素晴らしい。
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