Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

東京オペラプロデュース「ドビュッシー:ロドリーグとシメーヌ」日本初演初日批評 (No.1377)

2006-09-21 23:46:32 | 批評
 素晴らしいオペラ公演だった! 「ドビュッシーの新たなオペラ」が日本の聴衆に「ドビュッシーの遺したママ」紹介された瞬間に立ち会えた!

素晴らしかった 東京オペラプロデュース「ドビュッシー:ロドリーグとシメーヌ」日本初演初日




  1. ドビュッシーのオペラ「2作目」が聴けた!
  2. 他人のオーケストレーションなどが「手の入っていない状態」で(おそらく世界初で)オリジナル形態が聴けた!
  3. 主演ソプラノ = 松尾香世子 が入魂の名演で聴かせてくれた!


の3点で意義あった公演。 「オリジナル通りのピアノ版」での上演を企画し、実行してくれたスタッフ(← おそらく 松尾洋代表)に深く感謝する次第である。

  • ドビュッシー「ロドリーグとシメーヌ」を上演することは
  • ベルク「ルル」を上演することに匹敵する!


ことだけは、ここに明記しておきたい。東京オペラプロデュースの快挙である。


 私高本を初めとして多くのクラシック音楽ファンは、「ドビュッシーのオペラ = ペレアスとメリザンド」と思っていると思う。完成したのはこの1曲だけだから。しかし、この「ロドリーグとシメーヌ」も「ドビュッシーらしい作品」である。良くも悪くも!


  1. 作曲の経緯 & 未完成になった原因の推測 → プログラムノート が明快
  2. 様々な角度から焦点を当てた解説 → プログラムノート が明快


である。

 この日本初演(もしかしたら この「オリジナルの形での公開世界初演」)が成功した原因は以下の通りと思う。


  1. ドビュッシーオリジナル通りの「ピアノスコア版」で演奏を決めた!

  2. 指揮者(高野秀峰) & ピアニスト(飯坂純 & 瀧田亮子 2台ピアノ) の充実

  3. 演出プラン(松尾洋)の充実

  4. シメーヌ役の 松尾香世子 の充実



と思う。 明日の Bキャストも聴く。 そして 批評掲載する。 「ドビュッシーピアノ音楽ファン」にこれだけは伝えておく。

22日(金)公演を聴き逃したら、次はいつ「ナマ」で聴けるかわからない!



 貴重な公演が明日金曜王子駅下車ゼロ分(王子ホールの公式説明だが 地下鉄で行っても「エレベータ待ち」がある可能性は極めて高いので3分は余裕を見てほしい)の「北とぴあ」で 18:30 から 楽日公演がある。
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