戦前の作家で、読んでみて最も面白いかったのが、夏目漱石と正岡子規だった。百年も昔と感じさせない読みやすさと感性だと思う。
数日前のテレビでも、現在もっとも有名な朗読させることで有名な教育家も、子供たちに「坊ちゃん」を丸まる一冊音読させると、みんなとても満足していると語っていた。
漱石と子規の文章は、口語日本文の創始者だけあって、現在でもとてもわかりやすい上に、現代作家よりもはるかに面白い。時代への批評眼がまるで違っている。
詩人の石川啄木もまた、彼らのような存在だったのではと思う。
飛行機 石川啄木(1911)
見よ 今日も かの蒼穹に
飛行機の高く飛べるを
給仕づとめの少年が
たまの非番の日曜日
肺病やみの母親と
たった二人の家にいて
ひとりせっせと
リーダーの独学をする眼の疲れ
見よ 今日も かの蒼穹に
飛行機の高く飛べるを
数日前のテレビでも、現在もっとも有名な朗読させることで有名な教育家も、子供たちに「坊ちゃん」を丸まる一冊音読させると、みんなとても満足していると語っていた。
漱石と子規の文章は、口語日本文の創始者だけあって、現在でもとてもわかりやすい上に、現代作家よりもはるかに面白い。時代への批評眼がまるで違っている。
詩人の石川啄木もまた、彼らのような存在だったのではと思う。
飛行機 石川啄木(1911)
見よ 今日も かの蒼穹に
飛行機の高く飛べるを
給仕づとめの少年が
たまの非番の日曜日
肺病やみの母親と
たった二人の家にいて
ひとりせっせと
リーダーの独学をする眼の疲れ
見よ 今日も かの蒼穹に
飛行機の高く飛べるを