詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

学校の教科書から夏目漱石が消えてしまうのだとか

2008年04月07日 | 日記
戦前の作家で、読んでみて最も面白いかったのが、夏目漱石と正岡子規だった。百年も昔と感じさせない読みやすさと感性だと思う。

数日前のテレビでも、現在もっとも有名な朗読させることで有名な教育家も、子供たちに「坊ちゃん」を丸まる一冊音読させると、みんなとても満足していると語っていた。

漱石と子規の文章は、口語日本文の創始者だけあって、現在でもとてもわかりやすい上に、現代作家よりもはるかに面白い。時代への批評眼がまるで違っている。
詩人の石川啄木もまた、彼らのような存在だったのではと思う。


    飛行機    石川啄木(1911)

見よ 今日も かの蒼穹に
飛行機の高く飛べるを

給仕づとめの少年が
たまの非番の日曜日
肺病やみの母親と
たった二人の家にいて
ひとりせっせと
リーダーの独学をする眼の疲れ

見よ 今日も かの蒼穹に
飛行機の高く飛べるを