春には物思うことばっかりだから
休みの日ぐらいは
せせらぎの音をききながら
頭の中を真っ白にしてゆく
ときどき
春の嵐に巻き上げられた堰の水しぶきが
サマーベッドの仰向けの顔に
降りかかる
吹きすさぶ音の向こうに
耳をすませば
芽吹きつつある
いのちのかすかな音が聞こえる
息を切らして堰まで登ると
今日も また
ポチャンと飛び跳ねて
ぼくを歓迎してくれる一匹の岩魚
そしてまた
帰ろうとして 覗き込むと
まるで疾走するイルカみたいに
堰と堰との間の水溜りをよ切って
寝床のせせらぎへと
還ってゆく岩魚
今年も元気に
顔を見せてくれた岩魚よ
ありがとう
ぼくもまた
限りある命を懸命に生きよう
微笑みを忘れることなく
感謝を忘れることなく
休みの日ぐらいは
せせらぎの音をききながら
頭の中を真っ白にしてゆく
ときどき
春の嵐に巻き上げられた堰の水しぶきが
サマーベッドの仰向けの顔に
降りかかる
吹きすさぶ音の向こうに
耳をすませば
芽吹きつつある
いのちのかすかな音が聞こえる
息を切らして堰まで登ると
今日も また
ポチャンと飛び跳ねて
ぼくを歓迎してくれる一匹の岩魚
そしてまた
帰ろうとして 覗き込むと
まるで疾走するイルカみたいに
堰と堰との間の水溜りをよ切って
寝床のせせらぎへと
還ってゆく岩魚
今年も元気に
顔を見せてくれた岩魚よ
ありがとう
ぼくもまた
限りある命を懸命に生きよう
微笑みを忘れることなく
感謝を忘れることなく