詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「松本竜一全集20記憶の闇」(河出書房新社)読了

2008年04月09日 | 日記
冤罪がどういうものかを知るには最適の本だと感じた。
「We Shall Overcome」よりー

The Truth shall meke us free,truth shall make us free
The truth shall make us free some day
Oh deep in my heart,Ido believe
That we shall obercome some day
(真実はわれわれを解放するだろう
 真実はわれわれを解放するだろう
 真実は、いつか、われわれを解放するだろう
 おお、魂の底深く、私は信じている
 われわれは、いつか、必ず勝つだろうと)

《職業的犯罪者は自他ともに「悪」をなしているとしてなすだろう。だが、制度に保護され、委任された特権を行使しつつ、職業として「正義」をなしている風を装って、人権を蹂躙する者は、それら狭義の犯罪者よりはるかに悪質であり、犯罪的である。》(「記憶の闇」解説より)

これは、警察・検察・裁判所だけではなく、他の官僚組織や、政府や行政、企業官僚やマスコミにもあてはまるこの国の弊害ではないかと思う。
法治国家なのだから、憲法に保障された人権を蹂躙する者はたとえ誰であろうと、その罪を問われ責任を追及されなければならないと思う。

いとしい人よ

2008年04月09日 | 日記
いとしい人よ
ぼくのテレビは いよいよ
寒さのせいか
歪みがひどくなる
故郷を吹き荒れる
吹雪のニュースを見るたびに

きみと初めて
分け合って飲んだ瓶のコーラは
どの店でも
いつも売り切れ

ぼくらが見上げた
あのポプラの樹も そろそろ
春の嵐に
いっぱいの木の葉を
ひるがえしている頃だろうか