詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
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「木の文化を探る」小原二郎(日本放送出版協会)読了

2008年04月11日 | 日記
前半はすごい内容で、仏像・木造建築に使われている木の種類による日本の古代史解明となっている。

とりわけ共感したのはー「地球に優しく」という言葉の欺瞞性についてだ。この言葉は、欧米流の自然収奪の思想が原因なのではと思う。 この言葉の背景には、人間だけがこの地球の主人公であり、地球・自然を従属者の地位に不当におとしめる欧米流の思想がある。

けれども過去でも現在でも、実際は全くその逆であり、私たちは母なる地球によって生かされているし、あまりにも思い上がってしまって、地球を滅ぼしつつあるたちの悪い寄生虫のような存在だ。地球・自然のからの今までの膨大な恩を忘れているのではないかと思う。そして、そのような素晴らしい伝統文化を放棄する民族は滅ぶしかない存在だと思う。