詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

春の嵐に吹かれながら

2008年04月29日 | 日記
春の嵐にそよぐ木々は 
いつまでも
見飽きることがない

吹きすさぶ音の向こうに
耳をすませば
芽吹きつつある
いのちのかすかな音が聞こえる

息を切らして堰まで登ると
今日も また
ポチャンと飛び跳ねて
ぼくを歓迎してくれる一匹の岩魚

そしてまた
帰ろうとして 覗き込むと
まるで疾走するイルカみたいに
堰と堰との間の水溜りをよ切って
寝床のせせらぎへと
還ってゆく岩魚

春の嵐よ 新緑よ
そして 今年も
元気に顔を見せてくれた岩魚よ
ありがとう
ぼくもまた
限りある命を懸命に生きよう
笑いを忘れることなく
きみたちへの感謝を忘れることなく