先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

秒速42.5mの台風にも耐えられる風力発電機

2021年04月23日 22時21分55秒 | 日記
 

経済誌を見ると、日本はやっと再生エネルギー開発に本腰を入れるようになったと書いてある。ところが欧米を見ると、例えば、GEの台風にも耐えられる対応風力タービンを7年前の2024年すでに開発していて、5年以上前から、オランダ、オーストラリアなど各国で活躍しているという。再生エネルギーの分野でも後発組になってしまったのか!

 

其のGEの台風にも対応できる風力タービンの事はGEのサイトに小実してあった。それによると4.8MWも発電するという::::::::::::::::::::::::::::::::

1機の風力発電で、年間発電量は、15000Mwで、概ね4千所帯の年間使用電気を賄える。ただ、風が吹いてないときは発電しないから、充電バッテリーが不可欠であるが、依然、高価なLiイオンバッテリーしかない。依然、再生エネルギーにおいても、安価な大容量の充電バッテリーが課題。

先週、非常に勢力が強い台風21号「チェービー」が近畿そして北陸地方を直撃し、各地に大きな被害をもたらしました。台風は、日本において風力発電の導入にとっても脅威になります。日本の電力に占める風力発電の割合は小さい(既設容量、3.4ギガワット)ものの、その発電量は増えています。GEのエンジニア達は現在、新しい風力発電設備が自然の猛威に耐えられるよう取り組んでいます。

「通常」の風力タービンは、最大風速毎秒42.5メートル(毎時94マイル)まで耐えることができます。これは、昨年中米を襲ったハリケーン「ネイト」のようなカテゴリー1の暴風雨とほぼ同じ強さです。

GEリニューアブルエナジーは、さらに強靱な風力タービンを製造しています。スペインのバルセロナチームは、「4.2-117」という特殊クラスのタービン開発を進めており、これらは最大毎秒57メートル(時速128マイル)の突風を伴う暴風に耐えることができます。「これらのタービンは、通常クラスのタービンではありません」と、バルセロナに拠点を置くGEリニューアブルエナジーのエンジニアリング・マネージャであるイスマエル・イダルゴは言います。彼はこれらの構造やその強度を設計するチームのリーダーです。

どうやったらこのような特殊な風力タービンが実現するのでしょうか?まずは、タービン工学について簡単に説明しましょう。風力タービンにはシンプルなルールがあります。それは、ブレード(またはロータ径)が大きいほど、発電量が増えるということです。

 

GEの風力タービンは世界中で稼働しています。上記は、オーストラリアのアララット風力発電所で利用されているタービンです。最上部の写真:ルーマニアのガラツィ付近でGEの技術者がGEの風力タービンのメンテナンスを実施しています。写真:GEリニューアブルエナジー

例えば、GEの1.7メガワット(MW)陸上モデルのブレードの長さは100メートルで、これはサッカー場の長さに匹敵します。名称が示すとおり、このタービンの発電容量は1.7MWです。4.8MWモデルのブレードの長さはなんと158メートルもあり、米国のワシントン記念塔の高さより若干低いくらいの長さです。長いほど発電量が増えることがこれでおわかりでしょう。

一般に、長いブレードは、てこの原理により発電機を回転させるための風力が少なくてすむため有利です。そのほとんどがグラスファイバーで製造されており、フレキシブルで、ほとんどの風域の風をとらえるよう設計されています。

では、ブレードを短くすれば良いのではないか、とお思いかもしれません。それも計画済みです。GEの耐台風型タービン「4.2-117」のローターは比較的小さめの117メートルで、イダルゴによると、タワーにかかる機械負荷を減らすのに重要です。

しかし耐台風型タービンでは、他の主要部のサイズも再設計しなければなりません。例えば、タービンとローターを空中にで支えるタワーは、通常より厚い鋼鉄でつくります。この幅広な胴体が、力強い巨木のようにタービンを固定するのです。タービン「4.2-117」の総重量は約460トンで、標準的なタービンよりも100~150トン重くなっています。設置に大規模なクレーンが必要になりますが、その追加費用は将来やってくる暴風雨に備える保険となります。

羽根が短くなっているにも関わらず、風力発電タービン「4.2-117」はトップクラスの4.2MWを発電します。短いタービン・ブレードが、どうやってそんな電力を発電するのか疑問に思うかもしれません。イダルゴの説明によると、風力はブレードの受風面積と風速に比例します。つまり、異常に強い風が吹くと風力が大幅に増加します。

もう1つの利点は、短いブレードは道路での運搬が容易なことです。「日本では道路や橋などの運搬上の制約があるため、風力発電施設まで実際に運ぶことができるブレードが必要なのです。耐台風型タービンの運搬には9台のトラックが必要となります」とイダルゴは言います。

耐台風型タービンは、8月下旬から10月下旬まで台風シーズンが続く日本に最適です。北西太平洋上空では、毎年およそ30個の台風と熱帯暴風雨が発生し、その一部が日本に上陸しています。

この頑丈なタービンは、世界中のほとんどどこででも稼働できます。気象的に言うと、台風はハリケーンやサイクロンとそれほど違いはありません。つまり、この頑丈な風力タービン「4.2-117」は、南米アルゼンチンの大草原、アメリカ湾岸、インドなどでも耐えることができることを意味します。

6月より、GEはオランダの国立再生可能エネルギー研究所で耐台風型タービンの試作機模型の組み立てを開始しています。このタービンはさらに、6か月に及ぶ耐久試験を受ける予定です。「私たちは、想定外の事象にも耐えうるタービンを製造しています」とイダルゴは言います。「今後は、過酷な条件でシミュレーションを行い、収集したデータが期待する値に達するかどうかを見極めていきます」


中国の「自転車の墓場」空から見るとジュータン!

2021年04月23日 12時07分44秒 | 日記

【4月23日 AFP】中国・遼寧省瀋陽郊外の空き地が、膨大な量の廃棄自転車で埋め尽くされている様子が、上空から撮影した映像や写真で明らかになったという。まるで絨毯で廃棄自転車の数が膨大であることがわかる。14億人の人間のやることすざましい。。

打ち捨てられた自転車には、ハローバイク(Hellobike)、滴滴(Didi)、美団(Meituan)など、同国のシェアサイクル事業を独占した企業のロゴが見える。

 アプリで解錠でき、どこにでも止められ、レンタル料も安いシェアサイクルは、2010年代半ばに中国の街路にあふれた。

 だがシェア自転車はたちまち歩道を埋め尽くし、車道にもはみ出した。往来の邪魔になる場所に止めたり、植え込みに捨てたりする利用者もおり、当局や歩行者にとって頭痛の種と化した。

 破損した大量の自転車は、修理されずに廃棄されている。都会で自転車に乗る行為は「環境に優しい」と思われがちだが、こうしたイメージとはかけ離れた光景が広がっている。(c)AFP


南シナ海での遼寧空母と米駆逐艦の追いかけっこがネットでみられる!

2021年04月23日 08時20分41秒 | 日記
 

Sニューズウィークが、南シナ海で演習する遼寧空母とそれを監視する米海軍駆逐艦の動画を掲載していた。海上からの撮影だが、当然人工衛星からも超高性能カメラで撮影しているのは100%。という事は、偶発事故が起きる可能性は、極めて低いと思いたい。

]日本の宮古海峡を通過する中国空母・遼寧(4月4日) Joint Staff Office of the Defense Ministry of Japan/REUTER
 
中国の漁師が撮影したという、遼寧とそれに着艦する戦闘機J15(殲15)そして、監視する米海軍駆逐艦の動画→米中の軍事力の追いかけっこ
 

撮影者がこの動画を撮影したのは4月16日の午前と午後だ。彼が乗るトロール漁船は、翌日からの実弾発射を伴う演習に備えて、西沙群島から離れる準備をしていた。

「全ての漁船が、16日の夜にこの海域から離れた」と彼は述べ、また中国軍がリンカーン島(彼は中国名で「東島」と呼んだ)の携帯電話基地局からの電波を遮断した後は、携帯電話が通じなくなったとも語った。彼が動画を投稿したのは、中国南部の三亜市にある自宅に戻った後のことだ。中国当局はこの動画が世界中に流れたことにピリピリしているようだ!

 


トヨタ、水素エンジン開発?!

2021年04月23日 07時50分04秒 | 日記

マスコミが一斉に、トヨタの水素エンジン開発を報じていた。取り敢えずは、カローラで、モータースポーツを通じて、お見えとのこと。トヨタのWebサイトにもそのことが記載してあった。いままではFCVは水素を燃やして電気に変え、モーターで車を動かす物だったが、レシプロ・エンジンを直動かすことに成功したらすごい。

モータースポーツの厳しい環境で水素エンジンを鍛えていくことで、サスティナブルで豊かなモビリティ社会を実現すべく、貢献してゆくとの事。実用化までにはまだ時間がかかるのだろうか?

 
水素エンジン イメージ動画→Youtube 

トヨタの「MIRAI」等に使用されている燃料電池(FC)が、水素を空気中の酸素と化学反応させて電気を発生させモーターを駆動させるのに対し、水素エンジンは、ガソリンエンジンから燃料供給系と噴射系を変更し、水素を燃焼させることで動力を発生させるものです。ガソリンエンジンでも発生するごく微量のエンジンオイル燃焼分を除き、走行時にCO2は発生しません。

水素エンジンにおける水素の燃焼の速さは、ガソリンよりも速く、応答性が良いという特徴があります。優れた環境性能を持つと同時に、クルマが持つ、音や振動を含めた「クルマを操る楽しさ」を実現する可能性を秘めています。

今回の水素エンジンには、昨年9月に販売を開始したGRヤリスなど、モータースポーツで鍛え続けてきた技術も活かしています。安全性については燃料電池車の開発やMIRAIの市販を通して、積み重ねてきた技術・ノウハウを活用してまいります。

なお、競技中には福島県浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」にて製造された水素を使用する予定です。水素活用の促進によりインフラ拡大を目指すとともに、引き続き経済復興・地域の活性化に向けた取り組みも関係者の皆様とともに進めてまいります。

トヨタはこれまでもカーボンニュートラルへの実現に向けて、FCVのみならず多くのFC製品の普及による水素活用の促進を目指し、取り組みを強化してまいりました。水素エンジン技術をモータースポーツでさらに鍛えることで、より良い水素社会の実現を目指してまいります。

エンジン概要

総排気量 1618CC

直列3気筒インタークラーターボ

燃料 圧縮気体水素

水素は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)および経済産業省との連携のもと、復興の地・福島県の「福島水素エネルギー研究フィールド」(福島県浪江町)において、製造されたもの