報道によると、あの大臣の諮問機関「労働政策審議会」の委員の発言(インタビュー記事)。
「過労死は本人の自己管理の問題」が波紋を呼んでいる。
確かに自己管理の問題も有ろうかと存じるが、働く人の立場から言えば毎日が自己管理どころでなく、寝る間もないのが実情であろう。
かく言う爺も、会社勤めの時代は心身の過労で、年に一回は入院したり、体を壊す目に会った。 見た目には冗談を言ったりして紛らわしていたものの、ストレスで原因不明の病気になった。
当時 医者のいわく、ストレスによる○○症候群とか。会社辞めないと寝たきりになり死んでしまうよ。 そのせいではないが、58歳で退職した。以来、胃薬や他の薬を持ち歩くことなく健康である。
自己管理とは、文字通り自分で、自分をコントロールすることである。
仕事仕事で、ゆとりの無い社会で自由を奪われては、自己管理は、本人の問題と言い切れるのか。
ワーカーホリックや、うつ病は、真面目な人ほどなりやすい。
そこで「爺問題」の大家、吉天の提案じゃ。お聞きめされい。
「四っつの・・・抜き」じゃ。
①手抜き
②息抜き
③ガス抜き
そして最後は④
誤解の無いよう、注釈を以下につける。
①手抜きは、手抜き工事などのあの手抜きではない。完璧主義、完全主義を捨て、60%から80%でよしとする。(ただし人命にかかわる事は、別である)自分で満足できるハードルを少しさげる。
②息抜き、鶏舎の鶏のように、ブースの中でPC画面をにらめて仕事を、朝から晩までやっているような人は、トイレのついでに、表の空気を吸おう。 息抜きとは水と空気である。水分(アルコール抜き)をとって、頻繁に、我慢しないでトイレに通う。そのつど酸素も、出来れば日光も。昔はちょっと一服と煙草に火をつけていたが、今は禁煙社会。
③ガス抜き、昔は上司が気を使って屋台などに誘って、ぐちを聴いてくれたりもしたが、今は自分自身で工夫して不平不満の吐け口を見つけるしかない。かっては会社の社員旅行や、忘年会など無礼講と言いながら、勝手は許されない。今の若い人は敬遠して流行らない。
会社のカウンセラーも、腹を割って相談と言うのもなんだと、その気になれない。
まあー、会社一途の仕事に、少し距離をおいて、サイドワークや趣味の世界を切り開くのも手かな。自分自身の世界の確立とまで行けば理想だが、現実はそう甘くない。会社の仕事が天職だと信じて励む人は別問題。
ガス抜きも、自分自身で考えるしかないのかな。
④そして最後は「」、会社という組織から足を洗って「」すること。
天職と思っての滅私奉公の結果が過労死であったのでは救われない。その前に「天職」であっても「転職」することも視野に入れよう。
自己管理の問題だが、あの大臣がヘッドの厚生労働省に甘える事なく、自己防衛するしかない。