ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

いろ波・4 紅梅色

2007年02月12日 | 色の世界

「紅梅色(こうばい いろ)」。

日本の春の始りを告げる花、梅。 中国中部原産でバラ科。日本で山野に野生化したものが各地に。もともと薬用植物として使われたので、薬用の烏梅(ウバイ)が中国から入ったのが最初でウメに転じたとも、また梅を中国語でメイと発音するとこからウメとも。

さて色の話、白梅が主体で、紅梅紅梅色よりは赤い。

紅梅の花は、赤いので清少納言は、見飽きのする色だといっている。「すさまじきもの」として季節外れの紅梅の衣(きぬ)をあげている。

しかし王朝文学のなかでは、紅梅色は美しい色の代表としてしばしば登場する。薄いピンクの染色は愛好されたらしい。

襲(かさね)の色目の「紅梅の衣(きぬ)」は表が紅(くれない)裏が紫とされている。

早春を過ぎると、「すさまじきもの」と清少納言に言われるので、今のうちに。 色にも賞味期限が有るらしい


語り部の遺伝子

2007年02月12日 | 少し昔のお話

ついつい同じ話を 同じ人に聞かせることがあるらしい。 

「この前聞いたよ」身内や親しい人は、はっきりそう言ってくれる。

ところが他人様は「また言ってるよ」と心の中で笑っているかもしれない。それでも初めて聞いたように取り繕ってくれる。

そこで吉天爺は、話の前に「この事は以前にも話した事があるかもしれないが。」と枕を振ってから話し出す。

年寄りの繰り言とも言われるが、くり返しくり返し事あるごとに、テープレコーダーの再生のように、同じ話が同じように話す事が出来る。

同じネタで しかも昔のことが多い。

吉天も、幼少の頃から、祖母に祖父の日露戦争に騎兵として出陣し馬のお陰で生きて戻れた話を良く聴かされた。

吉天の生まれる前のことばかりで、明治、大正、昭和初期までは、祖母の話で、インプットされている。

祖父の騎兵として斥候に出て、馬のお陰で生還できた話は自分でエッセイにして、司馬遼太郎先生に書き送ったところ、丁重なお返事をいただいた。

古代、文字がもたらせられる前は、語り部が語り継ぎ歴史が伝承され、文字や漢字が入ってきて初めて古事記や、日本書紀ができた。

2月11日は、建国記念日であったが、かっては紀元節として祝った。

ことしは、紀元2667年(皇紀)。西暦遡ること、660年も前に日本の国ができた事になる。

元はと言えば、語り部のお陰である。

加齢によって、くどくどと昔話をするのも、語り部の遺伝子のなせる業である。年寄りを馬鹿にしないで、長老の話としてよくききんしゃい。


ICチップと一寸法師

2007年02月12日 | 一行法師

今日の朝日新聞によると、日立製作所が世界最小のICチップの開発に成功したとある。

紙幣などに埋め込んで、偽造対策として活用するなどの例が考えられる。09年の実用化を目指しているそうだ。

紙幣などに埋め込まれるとなると、庶民には朗報だ。

吉天は真っ先に、税金として支払う紙幣にそのチップを埋め込み、税金の追跡に役立てたい。自分の支払った税金がどこへ行って、何に使われたかICチップで追尾するのじゃ。

「あっ!もう誰かさんのお腹に入っている。」 なんてことも。

一寸法師は、鬼のお腹に入って、針の剣でチクチクさして懲らしめた。鬼はたまらず一寸法師を吐き出した。

税金で飲み食いした分 吐き出させるのに、ICチップに期待したい。


満州と李香蘭

2007年02月12日 | 一行法師

昨夜、「李香蘭」(テレビ東京)のドラマ観ました。

昭和の歴史の一端を垣間見ました。

満州国建国については、純粋に情熱を注いできた人も多くいましたが、そういった純粋な人々を利用して食い物にした不純なやからがいっぱい居た事でした。

いつの世も、純粋な人々が、わりを食って犠牲になるのは変らない。残念な事です。

勝ち組、負け組といっても、本当の勝ち負けは正道を行く人が最後に残ると信じています。