今日、梅林の紅梅、ほどよい薄ピンクの紅梅がありました。
紅梅色も、やや薄いのを、薄紅梅(うすこうばい)、一重梅(ひとえうめ)。
色が濃くなると莟紅梅(つぼみこうばい)、梅重(うめかさね)と、濃淡を呼び分けている。
単に花の色を映すだけでなく、染めに際して繊細に変化する濃淡を表現したのであろう。
今、熱海のMOA美術館で、3月5日(月)まで、国宝の紅白梅図屏風が、他の所蔵名品と共に展観されている。(木曜日休館・但し2/22.3/1は開館)
この名高い尾形光琳筆の紅白梅図の、紅梅は金箔の上に、まさに紅色(べにいろ)で描かれている。これが紅梅の花の色で、ここから 色名が生まれたのであろうが、伝統色名の紅梅色(こうばいいろ)は鮮やかなピンクである。
近所の農家の庭先にある枝垂れ梅(しだれうめ)は、今満開でこちらは薄ピンクで薄紅梅色なのか。
染めの職人さんは、色名を聞いて微妙な色加減が出来るのである。
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