『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

いったんもめん!

2006年02月11日 04時13分10秒 | かぁちゃんにまつわる話
頼むから、食べるな、食うな、噛み砕くな~っ!!
また歯が取れた。次の治療でようやく終わる筈だったのに、一気に力が抜ける。
暮れはゼムクリップをガムみたいに噛んで、被せた歯と元気な歯を欠いてしまい、只今その治療の真っ只中。
型を取るときに苦しかったのか、膝蹴りくらわされておもいっきり噛まれた・・・過去最高の抵抗。噛まれた指が腫れてうずくし参った参った。・・・なのに何で、今度は口紅の蓋を食べてるんだよ~!!何で硬質のプラスティックがそこまで変形するんだよ~・・・いや、ある意味では感動。
すっごいよ、かぁちゃん歯が丈夫。食人かぁちゃん歯が命!

アルツハイマーの症状、いや、「認知症」の症状の一つに「誤食」というのがあるらしい。かぁちゃんは随分早い時期から始まったので、まわりに置くものは常日頃から気をつけているのだが、どっからどうやって見つけ出すのか信じられない物を口にしている事が度々ある。
以前、ずっと口を動かしているので覗いてみたらティッシュペーパーを食べていた。口に指を突っ込んで出させたら一言。
「たくさん、いただきました。ごちそうさま。」・・・・・・満足いくほど噛んでいたようだ。でもまぁこれくらいなら笑い話で済むのだが、笑えない事もある。
特に歯を欠いてしまうと・・・。

入れ歯じゃない事がかぁちゃんも、私も、医者や助手さんも、とても大変。口を開けていられないし、舌で押し出してしまうし、ガーゼなど入れようものなら食べてしまうし・・・普通の治療が著しく困難だけど放って置く訳にもいかないのが辛い所。開口機が使えない場所はどうしても指で口を開けさせなければならないので、助手さんの指より私の指の方が明らかに太いし、他人様の指を直に噛むよりはクッション代わりに私の指を噛めば良いと思ってやってるけど、こう繰り返すと、いたちごっこみたいでやってらんない・・・でもやんなきゃどうしようもない。

ぺこちゃんの事で私の心に波風が立っていたのを察してか偶然か、かぁちゃんが異様にハイテンションで危なっかしくて目が離せない。
ぺこちゃんが帰ってくるので一旦帰宅してから大急ぎでかぁちゃんちに行く戻ると、目の前をトイレットペーパーがひらりひらり。
トイレのペーパーホルダーから、かぁちゃんのズボンまで数メーター繋がって動いている。きゃぁ、何だこれ~?
それはまるで、まるで「いったんもめん!」いっそ目を描いてやろうかぁ(笑)
すぐに片付けるのがもったいなくて、しばらくそれを見て大爆笑。
かぁちゃん、ごめん。遊ぶつもりはないのだけれど、一時間も目を離せないなんて事がこれからも続くなら、せめて笑える時には笑わせてもらうよ。

二人がそれぞれに色々やらかしてくれるから、一つの事に捕われすぎなくていいのかもしれない。案外それぞれが気分転換になっているのかも。
・・・なんてね。
コメント (2)
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