目が点になるって事は本当にある。
かぁちゃんはデイサービスの職員さんに「癒し系」と言われているらしい。
・・・なにを~っ?
そればかりじゃない、診察の時に医者から「いつも見てもいい笑顔だねぇ。」
・・・それは、かぁちゃんが先生の大ファンだからだ。
ついでに「昔から穏やかな優しいお母さんだったんだろうねぇ。」
・・・殴るぞ!・・・私は目を見開いて医者の顔をまじまじと見てしまった。
「違うの?」と聞かれるので、思わず首を激しく縦に数回振ってしまった。
勿論、子供の頃はよく痣になる程叩かれましたとか、時には裁ちばさみが飛んで来ましたとか、激情の余り振り下ろされた鉛筆の芯の後がまだ残ってますなんて言わないが(笑)「感情の起伏の激しい人でしたよ。」と、つい本当の事を言ってしまった。そっと笑って済ませておけば良いのに、それが出来なかった。我ながら自分の子供っぽさに呆れてしまう。
医者が冗談まじりに「今はいつも黙ってにこにこしてるのになぁ、じゃぁ、今の方がいい?」って言うから「そうですよ、今は天使みたいですよ。」って応えた。
・・・半分は本当で半分は嘘。
確かに手はかかるし、かぁちゃんの為に使っている時間が一番長いし、肉体的にはかなり辛い。けれど結構トラブルメーカーだった昔に比べれば、他人様を巻き込んでのいざこざがない分、精神的には随分楽になっているような気もする。これは同時に私の監視下でないと何も出来ない事に対する安心感なのだが、少なくとも以前ほどかぁちゃんの側にいる事が苦痛ではない。
笑顔にする為に、歌ったり踊ったり・・・これが正しいのかどうかなんて分からない。だけど、無表情だったり時に睨んで爪を立てたりする以外は、赤ん坊のようでもあり、守ってやらなくては、とつい思ってしまう。
夜、ちゃんと寝てくれさえすれば本当に天使のようだと思えるのかも。
アルツハイマーに限らず、認知症が引き起こす様々な症状は、ある程度は共通しているのかもしれないが、個人差は相当な物がある筈だ。
ふと私が思ったのは、元々の性格によっても随分違ってくるんじゃないのかなぁって事。元気な時に感情をむき出しにしてきたかぁちゃんタイプは案外穏やかに別世界で生きられるのかもしれない。加えて、元々人に頼る依存性の強いかぁちゃんタイプは、躊躇せずに素直に人に甘えられるのかもしれない。あくまでも私の想像でしかないけれど・・・。
いずれにせよ、かぁちゃんがその人生の中で「癒し系」だと言われるようになるなんて絶対信じられないのだけど、この一点に関してだけは、「アルツハイマー、ありがとう!」なんて冗談でも言ってみたくなる。
一瞬でもそう思える時がある事は、私は恵まれているんだろうと思う。
いつ何時「前言撤回!!」と叫ぶかもしれないが、今この瞬間はそれでいい。
う~、膝がまたヤバイ。自分が物理的に痛みを感じてると、絶対にこうは思えないので、こんな風に思った一瞬もあったという事を書き留めておこ~っと。
ちゃんと記憶に留めておかないと、近頃私自身の物事に対する反応があらゆるところで鈍くなっている。
昨日がバレンタインデーだって事もすっかり忘れてたしなぁ。
お~い、大丈夫かぁ?寝ぼけてるのかぁ?・・・はい、寝ぼけてます。
かぁちゃんはデイサービスの職員さんに「癒し系」と言われているらしい。
・・・なにを~っ?
そればかりじゃない、診察の時に医者から「いつも見てもいい笑顔だねぇ。」
・・・それは、かぁちゃんが先生の大ファンだからだ。
ついでに「昔から穏やかな優しいお母さんだったんだろうねぇ。」
・・・殴るぞ!・・・私は目を見開いて医者の顔をまじまじと見てしまった。
「違うの?」と聞かれるので、思わず首を激しく縦に数回振ってしまった。
勿論、子供の頃はよく痣になる程叩かれましたとか、時には裁ちばさみが飛んで来ましたとか、激情の余り振り下ろされた鉛筆の芯の後がまだ残ってますなんて言わないが(笑)「感情の起伏の激しい人でしたよ。」と、つい本当の事を言ってしまった。そっと笑って済ませておけば良いのに、それが出来なかった。我ながら自分の子供っぽさに呆れてしまう。
医者が冗談まじりに「今はいつも黙ってにこにこしてるのになぁ、じゃぁ、今の方がいい?」って言うから「そうですよ、今は天使みたいですよ。」って応えた。
・・・半分は本当で半分は嘘。
確かに手はかかるし、かぁちゃんの為に使っている時間が一番長いし、肉体的にはかなり辛い。けれど結構トラブルメーカーだった昔に比べれば、他人様を巻き込んでのいざこざがない分、精神的には随分楽になっているような気もする。これは同時に私の監視下でないと何も出来ない事に対する安心感なのだが、少なくとも以前ほどかぁちゃんの側にいる事が苦痛ではない。
笑顔にする為に、歌ったり踊ったり・・・これが正しいのかどうかなんて分からない。だけど、無表情だったり時に睨んで爪を立てたりする以外は、赤ん坊のようでもあり、守ってやらなくては、とつい思ってしまう。
夜、ちゃんと寝てくれさえすれば本当に天使のようだと思えるのかも。
アルツハイマーに限らず、認知症が引き起こす様々な症状は、ある程度は共通しているのかもしれないが、個人差は相当な物がある筈だ。
ふと私が思ったのは、元々の性格によっても随分違ってくるんじゃないのかなぁって事。元気な時に感情をむき出しにしてきたかぁちゃんタイプは案外穏やかに別世界で生きられるのかもしれない。加えて、元々人に頼る依存性の強いかぁちゃんタイプは、躊躇せずに素直に人に甘えられるのかもしれない。あくまでも私の想像でしかないけれど・・・。
いずれにせよ、かぁちゃんがその人生の中で「癒し系」だと言われるようになるなんて絶対信じられないのだけど、この一点に関してだけは、「アルツハイマー、ありがとう!」なんて冗談でも言ってみたくなる。
一瞬でもそう思える時がある事は、私は恵まれているんだろうと思う。
いつ何時「前言撤回!!」と叫ぶかもしれないが、今この瞬間はそれでいい。
う~、膝がまたヤバイ。自分が物理的に痛みを感じてると、絶対にこうは思えないので、こんな風に思った一瞬もあったという事を書き留めておこ~っと。
ちゃんと記憶に留めておかないと、近頃私自身の物事に対する反応があらゆるところで鈍くなっている。
昨日がバレンタインデーだって事もすっかり忘れてたしなぁ。
お~い、大丈夫かぁ?寝ぼけてるのかぁ?・・・はい、寝ぼけてます。