『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ささくれひとつ

2006年03月21日 02時20分27秒 | かぁちゃんにまつわる話
先週、かぁちゃんがいつもお世話になっているショートステイ先から電話があった。「明日お迎えにあがりますので。」・・・へっ?
お願いした記憶がなかったので、その旨を伝え、何となく気になって実際にお願いしている日が予定に入っているかどうか尋ねると入っていないという返事。
「そんなぁ!」冗談抜きでヤバイっす。こちらの予定が全て潰れてしまうし、泣くに泣けない事態も発生する。慌てて何とか予定を入れてもらって事なきを得た。あちらも「何か手違いがあったかもしれませんね。」と、快く対応してくれたので、それで何事もなく済む筈だったのだが・・・。

一応念のために(もしかしたら、他人様と入れ違っているかもしれず)ケアマネ(ケアマネージャー)に連絡を入れると「はいはい。」と二つ返事で流されたので、別に気にする必要もなかったのかな、また余計な事をしてしまったかなぁ、と、常日頃から心配性の性格をまたしても反省していたのだが、その週末のデイサービスのお迎えがいつになっても来ない!ぺこちゃんのお迎えが済んでいるのに、まだ来ない。外出の予定を遅らせて電話をしてみると、ショートステイの予定になっているとの事。・・・へっ?
まぁ、こちらもすぐに迎えに来てくれたので事なきを得たのだが、これまでなかったトラブルなので、ケアマネにすぐ連絡を入れた。

私達が恵まれているのは、かぁちゃんのかかりつけの病院の中に通所リハビリ施設(デイサービス)があって、初めから悩む事なく様々な手続きを早急にしてもらう事が出来た事だ。幸いかぁちゃんは主治医の先生のファンでもあったし、デイサービスでは心地良く、機嫌よく過ごさせてもらっているので、とても感謝している。
ショートステイ先もヘルパーさん派遣もケアマネがすぐに紹介してくれたので何も心配する事はなかったし、過去に大きなトラブルは一度もなかったのだが、あえて少しだけ愚痴る事が許されるならば・・・私達が人を選べない。ケアマネにしても、ヘルパーさんにしても・・・。けれど、そんな事は贅沢な事だと百も承知だし、不都合な事は何一つない。少しの不満はあっても感謝の気持ちと比べるとそれはゴミくずのような物だ。

・・・の筈だったのだが、今回ケアマネに慌てて再度連絡し確認してもらうとショートステイの希望が入っているとの事。私はその日はお願いしていない事を告げ、希望している日が入ってなかったのでお願いした旨を言い終わらないうちに、確かに私から聞いたと言われる。へっ・・・?私が言葉を途切れさせてしまうと「言った、言わないになるから。」って・・・へっ??加えて「今回はキャンセルしたの?」って、これって私の中では当たり前だったし、本心を言わせてもらうなら「こっちの勘違いかもしれないね。」と、一言詫びの言葉をもらえるとその時はまだ思っていたのだが、ケアマネが次に言った言葉は「あちらに迷惑をかけてしまった。」・・・何で?
「よろしくお願いします。」と言いながら、あぁ、私達はお世話になっている身分なんだな。人様に迷惑をかけないと生活できない身分なんだなと再確認した。・・・心が寒い。小さなささくれが痛い。

その直後かけなおされた電話はただ一言「あちらには話をつけておきました。」だった・・・。結局私は、自分が日を間違えてお願いして、勝手にキャンセルしたって事?言葉で伝えると間違いが起きる可能性があるのでいつも必ずFAXを入れており、その原稿は残っている。私が間違えたんじゃなかったと安心はしたけど、ささくれが治るにはあと二、三日はかかりそうだ。
・・・もしかしたら、再三施設入所を勧めてくれたのに、それに応じなかった事がいけなかったのかな?それとも介護保険制度が変わるので忙し過ぎるのかな?

・・・止めよう。次にお願いする時は、嘘でも笑顔でお願いできるようにしとかなきゃ・・・頼み事は嫌いだけれど、頼まないと・・・お世話にならないといけない身なのだから・・・。それより心のささくれを早く治さなきゃ。

かぁちゃんは、無邪気に遊び食べをしていた。器から器へ食べ物を移動させて、時々箸でお皿にくるくると丸を書いている。その小さな音が不思議に愛しく思えた。器と箸でかぁちゃんが作り出す音楽だ。自分で出来る残された数少ない事の一つだもの、がんばって奏でるといいよ。
コメント (4)
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