『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

あなたもか?

2006年06月14日 03時45分30秒 | 日々の出来事
先日、オヤジさんと久々にメールのやり取りをした。
あんまり放っておくのも冷たいだろうと、ちょいといつもより丁寧にやり取りした。
それに気を許したのか、今日も朝からメールが入った。
やっと、70歳になって少しは先々に不安を感じるようになったのかな?

・・・って、おい?
近所に引っ越す事を考えてるってか?
また、相談しに行きますってか?
えええっ?何?どう言う事?
どういう事ってそういう事?
そういう事って、どういう意味があるのか分かりたくないのは私だけ?

自分では若いつもりの、老後の事なんかまるで考えていないだろうオヤジさん。
家にたまに来たって「俺の事は心配するな。あんたはあんたの務めをしなさい。」
・・・かぁちゃんの相手をするのは私の務めな訳ね?へぇ・・・。

過去に拘るつもりはもうない。
心のどこかで引っかかってはいるけれど、そんな事にいつまでも・・・。
と思うのは、貴方が離れていればこそ感じる子供としての情だよ。
貴方が、かぁちゃんを守っていてくれさえすれば、絶対に「現在」はなかった。
私は、本心ではやはりその思いが拭いきれないんだよね。

ねぇ、全てを忘れて、全てを納得して「はい。仲良くしましょうねぇ。」
・・・って言えると思う?
ごめん。まだそこまでは行っていないよ。
私が一応落ち着いて、娘らしく話が出来るのは、
たまにしか会わない存在だから・・・短時間だから己をコントロールできるだけ。

私ももう、いい年をした大人なのだから、ましてや貴方は父親なのだから。
確かに私たち姉妹はオヤジさんと、かぁちゃんの間に生まれた子供なのだから。
父と母を敬え・・・ってそんな事当たり前だけれど、
その当たり前の事すらこれまで出来なかった私に、今更これ以上どうしろと?

あぁ、考えたくないなぁ・・・。
我が娘が見かけに寄らず、相当な心配症だって事、彼は知らないのだろうなぁ。
・・・ううううう・・・・・。
やめた!や~めたっ!!
今起きていない事をあれこれ気に病んだって仕方がない。

何も知らないかぁちゃんは、ご機嫌よろしく晩御飯を黙々と食べていた。
周りの空気が重く感じられてベランダへと逃げる。

おっ月さ~~んっ!やっと会えたね~~っ!!

両手を広げて深呼吸。
月明かりを体に浴びて充電完了。
満月は一日過ぎてしまったけれど、効き目はきっとあるだろな。
ねぇ、月の魔法でそろそろかぁちゃんを夜中に寝かせてはくれまいか?

コメント (3)
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