『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

始まりの時

2006年06月17日 03時54分12秒 | 日々の出来事
昨日、自分で書き込んでおきながら、今日は随分いろんな事を考えてしまった。

夜、妹達が来てくれたので久しぶりにゆっくりのんびりお風呂に入って、
ゆっくりとパソコンの前に座って・・・な暇があれば寝ろ!って話なんだけど(^^;
習慣って怖いです。いつもあれだけ眠いのに、いつもの時間にならないと眠くならな~い!
果たして、朝まで一度も起きる事無く眠れるのだろうか?

さて、昨日の話を蒸し返すようだが・・・。
もし、私が認知症になったら早いうちに施設へ入れて欲しいって、それは本音なんだけど、
アルツハイマーの場合、勿論その病状や認知症の進み方には個人差が大きくあるだろうけど、
あくまでも、かぁちゃんの場合を仮定して、それを見守って来た立場で考えると
私が一番「助けてよ!」と大声を上げたかったのは「始まりの時」だった。
それも、病状もまだ告げられていない頃。
「何だこれ?」「これって普通じゃないよ。何かがおかしい。」と思い始めた頃。

明らかに異常な行動が始まった頃と言うのは、本人の意識や感情はまだそれほど衰えてはいない。
出来ない事を認めたくないと言う意識が大きくプライドは思い切り高かった。
失禁を繰り返すようになった頃は「リハパン」への移行に激しい抵抗があり
勝手に脱いでしまって、布団や衣服に直接用を足してしまったりしていた。
せめて「尿パット」だけでもしてくれないかと頼み込んだもののいい顔はせず
その代わりに「私、これがいいわ。」と無理やり生理用品を着けたがった。

本人にプライドが強く残っていると同じように、
診る側の方も「何故こんな事が起きるのか」と、理由捜しで自分を見失ってしまった。

あの頃から比べると、今は肉体的にはかなりダメージを受けているけれど
精神的には、比較の仕様がない程楽になった。
初めからこんな状態なら、あれ程悩みはしなかっただろうと思える程だ。

発病の最初の段階で、一番助けが必要な時に入所できる施設なんてあるんだろうか?
その時に「私を施設に入れて。」と冷静にいう事ができるのだろうか?
どこかに書き留めておけば、家族はそのようにしてくれるのだろうか?
そして、望みどおりに施設に入れたとして・・・。

「入れてくれてありがとう。」と満面の笑みで言えるのだろうか?
抵抗して、家族を恨み、関わった人達をを恨みながら過ごすのだろうか?
やがて全て忘れ去ってしまうまでずっと?

・・・考えすぎ。また悪い癖が・・・。
あぁ、また随分時間の無駄遣いをしている(苦笑)
変な事を書き連ねてごめんなさ~い。

さて、健康で穏やかに、ひっそりと年を取っていけるという贅沢な夢をみよう。
朝までおやすみなさ~い。

コメント (2)
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