『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

レパートリー

2007年09月18日 11時47分26秒 | かぁちゃんにまつわる話
う~ん・・・う~ん・・・
な話をしたいと思ったのだけど・・・もうちょっと落ち着いてから・・・

なので、今日は私ではなくかぁちゃんの歌のお話。

実はかぁちゃん、夏前から「あざみの歌」がワンコーラス歌えなくなっちゃった
このままでは、あっきぃさんのおっしゃる通り、「メタルな歌はうたえますか?」
と自問自答する為のブログタイトルに変えないと駄目か?と悩みつつあるくらいだ

夏は毎年、ガクッと体力、知力共に落ちてしまうのだけれど、
この夏は、あざみの歌どころか小豆洗いにも変身不可能になり、異次元の言葉で語る事もなかった。
時折夜中にびっくりするくらい大きな声で
「山には山のぉ・・・うれいありぃ!!」と叫ぶ事があって一安心したのだけれど


この状態はよろしくない・・・とさすがに不安になって来たので
日に何度か、かぁちゃんの足元にひざまずき、手を取って歌っているのだけど
♪山には山の憂い有り、海には海の悲しみが・・・♪(何て暗い歌詞なんだ・・・
うん、分かっていない訳じゃない。
かぁちゃんは私の唇の動きをじっと見つめて、自分も唇を歌詞どおりに動かしている。
でそれから、♪まして心の花園に・・・♪の所から声に出して歌い始める。

ほっとする反面、やはり、このままでは「メタルな歌は・・・」という思いは消えない。

でも、ふと気付いた。
私の唇を見つめて口を動かすという行為は歌わなくなってからの事。
かぁちゃんは、歌詞を確認して思い出そうとしてる???
で、これまで何度も「あざみの歌」以外の歌は歌わないかなぁ?と試しても
決して歌わなかった他の歌を試してみた。

さ~て、私のポンコツコンピューター、久々のフル回転。
かぁちゃんが大好きだった歌の数々を思い出して歌ってみた。
まずは試しに「さくら貝のうた」
♪うるわしき、桜貝ひとつ 去り行ける君にささげん♪というあれ
最初はじっと私を見ていたかぁちゃん・・・。
二回目は首をリズムに合わせて動かして・・・。
ついに歌ったの~っ♪このかい~は こぞ~のはまべ~に~♪って

その時の私の気分で、日に何度かいろんな歌を歌ってみると、
「北上夜曲」「北帰行」「銀色の道」・・・等々、同じように2~3小節目から歌える
これって・・・これって・・・
私は一人興奮しながら、童謡も歌ってみる。
だって、これってホントにすっごい事なんだもん

で、一番完璧に歌えたのは「雨降りおっつきさん」
私の大好きな・・・だけど、何故か泣けてくる歌。
かぁちゃんは、私の唇を見ながら、歌詞もメロディもほぼ完璧に歌った。


で、一昨日の事、なんかないかなぁ・・・って思いながら、
♪あ~なたの~過去など~♪とふと私が口ずさむと、
♪しり~たくな~いの~♪・・・と、かぁちゃん

わははは~っ・・・となりながら気付く。
あれ~?続きの歌詞はなんだっけ??

いや、いや、いや・・・と思い出そうと♪あ~なたの~・・・♪と口にだしてみると
♪しり~たくな~いの~♪とかぁちゃん・・・。

いや、知りたくないのと言われても・・・私は知りたいので、ちょっと待って。


ん~・・・自分のレパートリーを増やしている場合ではないのである。
まずは、かぁちゃん用の歌詞カードをつくらねば
しかし・・・そうだった。かぁちゃんは暗い歌が好きだったのよね・・・。


そうそう、もう一曲爆笑したのが
♪七色の虹が~♪に♪消えてしま~たの~♪と続けた事。
いやいや、虹が消えても、言葉は消えても、歌えるなんてすごいよねぇ。


知りたくなかったり、虚し世の渚に消えたりするのも良いけれど、
せめてもう少し、歌う事だけは忘れずにいてくれそうな・・・
そんな幸せな思いもしている、残暑の頃であります。

とは言え、暑すぎます・・・







コメント (6)
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