『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

う~ん

2007年09月24日 09時50分15秒 | かぁちゃんにまつわる話
祭りだ、祭りだ~っ!!・・・と騒いでいる間に、ちょいと困った事になっている。

かぁちゃんのお腹が反抗期・・・

かぁちゃん、数年前にひどい便秘と生みの苦しみを味わってから、
下剤(○ん○を柔らかくするカマさん)を使っていたのだけれど、
薬にとっても敏感なので、飲むと何日もゆるゆるを通り越して「ひえ~~」になるので、
医者に相談して、ここ2年は3食後の整腸剤を服用し続けている。
ショートの間、何故かどうしても出ない事が多いので、
帰宅した翌日か翌々日には決まって、トイレで格闘しなければならないのだけど、
(途中でキバルのを諦めてしまうので、私はトイレに半分顔を突っ込んで、わはは状態)
それ以外は、普通にちゃ~んと元気なのが出ていたのに、今回は・・・

2日ほど、ぴたり!の後に、頑張れ~っ!ドカン、そのあと3~4日はゆるゆる
しかも、ドカン、ゆるゆるの時間帯が丑三つ時を過ぎてからに集中している。
あのねぇ・・・夜中はせめて放水だけに・・・

とは言え、そういうパターンで落ち着いてくれているので、こちらの心構えもできていたのだけど・・・。


先日、デイのお風呂で・・・ゆるゆるが・・・湯船の中に・・・出ちゃった・・・
しかも、その日の送りの担当は、職員さんの中で唯一、はっきりおっしゃるタイプの方。

「今日、大変な事が・・・男性の先に女性が入浴するので・・・。」もちろん
「ノートに、お腹がゆるいって書いてくれてはったのに、すみません。」と言葉は続いたのだけど、
きっと大騒ぎだったんだろうなぁ・・・と思うと   ・・・・・・


う~ん・・・家では何度かは経験あるし、その後始末の大変さが分かるだけに、
しかも、利用者さんの入浴時間は決まっているのだろうから、
他の方々にも随分迷惑をかけてしまったなぁ・・・これって結構凹む       

翌日のノートにもお詫びの言葉を添えて、送迎の職員さんにもお詫びをした。
もちろん「そんなぁ、とんでもないです。」と笑顔で応対してくださる。
一応、お腹が落ち着くまで、シャワー浴にしてもらう事になったのだけど
ゆるゆるとは言え、日に1~2度なので、まさかこんな事になるとは・・・

翌日、ケアマネに別件で用事があったので電話したついでに謝ったら
「え~っ?そんなん、気にせんとってくださいよ~っ!!」と、いつものパワフルな声。
「ぽれぽれさん、そんなんねぇ、かぁさんだけと違うよ~っ!ようあるねんて!
そんなん、気にしたら、あかん、あかん。
おふろ入って、気持ちよぅぅなって、出てしもただけやんかぁ。」

なにわ言葉のありがたさにちょいと、しんみり、癒された。

出ちゃった事よりもね・・・。
その時、かぁちゃんは、みんなが騒いでる様子を見ながら、
いつものよに「うふふ~っ」って笑ってたんだろうな・・・
その、ちょっと困ったような「うふふ」の笑顔を想像して、やたら切なくなっちゃって・・・

利用者の方々の中には、認知症の症状の軽い方や、症状の無い方もたくさんおられる。
その方達にしてみれば、気持ちの良い話ではない事は誰の目にも明らかだ。
そんな中で「うふふ~。」のかぁちゃんは、どんな目で見られているんだろう。

プライドが高くて、自分本位で、トイレに関しては異常なほど潔癖症だったかぁちゃん。
かぁちゃんが逆の立場だったら「明日からはもう行かない!」と言っていたと断言出来る。

自分の失敗に落ち込むことも無く(それの認識も多分出来ていないだんだろうなぁ)
いつものように「うふふ」と笑ってデイへ出かけるかぁちゃん。
今の自分を見る術を失ってしまっている事は、かぁちゃんにとっては幸せな事なのかもしれない。

もしも、もしも、「うふふ」の下に言いたい事が隠されているとしたら・・・。
いや、それは嫌だ。どうか、何も悩まずにいられる「うふふ」だと信じさせて欲しい。

言われるままに、車に乗ってじっと私を見つめて、ちょっと笑う。
「かぁさん、ぽれぽれさんにいってきますってしなきゃ。」って手を上げてもらうと、
ちっちゃく、ちっちゃく手を振るそぶり。
愛しくもあり、切なくもあり・・・どうしようもない一言を言ってみたくなる。


「な~んで、こんなになっちゃたんかねぇ・・・。」



朝の空は青く、高く、薄い雲を散りばめて、心地よい風を運ぶ。
そろそろ、本当に秋ですかね・・・。


コメント (5)
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